たけジャパンと右往左往・・・しま専科

趣味中心の日常生活を、勝手気ままに綴った自己満足の備忘録です。
2017/03/25

読みました

あんな本もこんな本も…読書三昧
好きな本を読んだ~読んだ~読みました。
 定年退職し、毎日が日曜日。
 時間だけは、たっぷり出来ました。
 そこで図書館の会員になり、好きな本をたっぷり読むことにしました。
 好きなジャンルは、◆推理小説と◇時代小説
 脳の活性化でボケ防止を図ります。
 自宅から図書館までのおよそ2Kmを運動を兼ねて歩きます。
平成29年…19冊読みました
平成29年3月…6冊読みました(H29.3.24)>
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◇武田信玄の野望・上洛編(霧島那智・青樹社)
 時は戦国、風雲急を告げる乱世にあって、天下は織田信長の手中に……と思われた。だが、ついに甲斐の武田信玄が二万七千の大軍を率いて西上作戦を開始したのである。信玄は、足利将軍の「信長を討て」という御内書を出陣の口実としたが、信長を討伐した後は武田幕府を開き、天下に号令する肚づもりであった。戦国最強の騎馬軍団を率いて京を目指す信玄の前に、まず立ち塞がったのは信長の盟友徳川家康であった……。
◇武田信玄の野望・激闘編(霧島那智・青樹社)
 戦国最強とうたわれる騎馬軍団を率いて京を目指した甲斐の雄・武田信玄は、立ちふさがる徳川家康、織田信長の大軍を撃破し、ついに天下を手中におさめた。だが、越前に逃れた織田信長は信玄最大のライバルである越後の雄・上杉謙信に救いを求め、反攻の機会をうかがっていた。過去五回、川中島で死闘を繰り広げた両者が北国街道で激突する!さらに、信玄の背後には中国の覇者・毛利の足音が迫っていた。
◇武田信玄の野望・覇王編(霧島那智・青樹社)
 織田信長を京から駆逐し、悲願の武田幕府を開いた信玄は、宿敵・上杉謙信と北陸路で激突した。戦国最強とうたわれる両者の闘いは川中島以来の熾列をきわめ、ついには和睦となったが、越前と加賀を勢力図に加えた信玄にすれば勝利と呼ぶにふさわしい講和であった。だが、信玄は返す刀で丹波攻めを敢行しなければならなかった。西には中国の覇者・毛利の大軍が迫っていたのである。
◇武田信玄の野望・長征編(霧島那智・青樹社)
 天下取りの野望を抱いて西上作戦を開始した武田信玄は、途中、徳川家康の軍を撃破し、これを臣下につけると、織田信長を京から駆逐し、悲願の武田幕府を開いた。そして、東の上杉謙信と西の毛利との激戦も勝利と呼ぶにふさわしい調和で決着をつけ、すぐさま政略結婚によって絆を結んだ。だが、天下統一への道はまだまだ険しかった。海を隔てた四国、九州では、群雄が割拠し、虎視眈々と天下をうかがっていた……。
◇武田信玄の野望・西海編(霧島那智・青樹社)
 天正元年(一五七三)、京に上り、時の帝より将軍宣下を頂戴した武田信玄は、東の上杉謙信、西の毛利との戦いに勝利し、名実ともに天下人として乱世の頂点に君臨した。そして、瀬戸内海を越えて四国をまたたく間に制覇し、軍勢を九州へ向けた。だが、大友宗黽麟麾下の水軍の兵力は、信玄の予想を遙かに超えていた。南蛮渡来の新火器を擁する大友水軍の前に、武田・九鬼連合軍は退散を余儀なくされたのだった……。
◇武田信玄の野望・火国編(霧島那智・青樹社)
 戦国最強の騎馬軍団を率いて京へ上った武田信玄は、織信長を駆逐し、幕府を開き、乱世の頂点に君臨した。徳川家康、上杉謙信、毛利一族らを臣下に天下人となった信玄は、その版図を西に求め、四国を瞬く間に制覇し、九州制圧に乗り出した。豊後水道で大友宗麟の水軍に苦戦を強いられたが、何とか上陸を果たした信玄は筑後平野へ軍を進めた。そして、大友と同盟する薩摩の島津勢と激突することになったが……。
借用中(H29.3.25)
◆神戸電鉄殺人事件(西村京太郎・新潮社)
 神戸の異人館のプールで、若手女優と会社社長の死体が発見された。横浜にいた女優が、なぜ神戸で殺された?さらに、彼女の超高層マンションを訪ねた五人の男女が狙われる。プノンペンで、東京駅で、神戸電鉄の車内で。被害者を繋ぐ長い線とは?
◆秋山郷殺人秘境(梓林太郎・実業の日本社)
 私立探偵・小仏太郎が刑事時代に同僚だった若手の女性刑事・金沢夏未が何者かに刺殺された。夏未は個人的な依頼に応え、ストーカーの調査をしていたという。小仏は新潟、長野両県にまたがり、「最後の秘境」といわれた秋山郷で夏未の葬儀に出席するが、夏未は尾瀬で起きた女性遭難事件に興味を抱いていたとの証言を得る。さらに調査を進めようとする小仏だが、警視庁の元同僚・安間から「深入りするな」と忠告され……。
◆泥棒に追い風(赤川次郎・徳間書店)
 清原さつきは、裏社会ではその名を知られた<H興業>の女社長。失踪した父の代わりに跡目を継いだが、二十五歳の若さではムリがある。そんな折、父・圭介が射殺死体で発見された。父を殺したのは、葬儀に現れたあの中年男だろうか?一方、その中年男・有田広一は、会社をリストラされ、病気がちの妻と十歳の娘を食べさせるため素人泥棒に。だが盗みに入った自分に金をくれた圭介の死を知り衝撃を受ける。父の復讐を誓う娘と、さえない中年男が出会った時……。
◆姫島殺人事件(内田康夫・光文社)
 大分県国東半島の先に浮かぶ伝説の島・姫島。この島の実力者の息子属優貴男(サッカ ユキオ)が惨殺された。属は島の利権に絡むたくらみを画策、黒い交際も噂された男。死の直前に属が脅迫をしていたのが、そのころ、島を訪れていたルポライター・浅見光彦だった!さらに米軍基地移転問題を取材中のカメラマン・浦本智文が、姫島で水死体となって発見される!大分に旅立つ間際、浦本が残した謎の言葉〝太陽の山〟とは?自らの疑惑と二つの死の解明のため、浅見は再び姫島へ。だが、この美しき島では、政治家まで巻き込んだ巨大な策謀が渦巻いていた!
◇関ヶ原群雄伝Ⅰ・大谷吉勝の決意(智本光隆・学研)
 徳川家康の専横に慎る大谷吉勝は、家康との対決を決意。石田三成や真田昌幸らの協力を仰ぎ、さらに真田幸村、宇喜多秀家ら秀吉の息子たちとともに、家康の野心から豊臣家を護るため結束する。
◇関ヶ原群雄伝Ⅱ・織田秀信の覚悟(智本光隆・学研)
 ついに石田光成が決起。伏見城を陥とした大谷吉勝は、三法師と呼ばれた「豊臣の子」織田信秀が守る岐阜城で東軍を迎え撃つ。一方、徳川家康は、真田の情報封鎖により上杉との戦線を開いてしまう。吉勝たち「豊臣の子」は百戦錬磨の家康を倒せるのか?
◇関ヶ原群雄伝Ⅲ・小早川秀秋の決断(智本光隆・学研)
 織田信秀の討死の傷も癒えぬまま、矢矧川を挟んで東西両軍が対峙。一夜城を築く三成ら奉行衆の力に驚きつつ大谷吉勝、真田幸村たち「豊臣の子」は家康との決戦に向けて準備を進めていく。そのなかで、ひとり小早川秀秋だけが不可解な動きをしていた。
◇本能寺将星録上巻&下巻(智本光隆・学研)
 天正十年本能寺の変勃発。その前日に、義父である明智光秀と会話を交わした細川忠興は、信長を救うべく寺へと向かう。しかし、そこには、なぜか羽柴秀吉の寄騎となっていた高山右近の姿が。主君信長の意志を継ぎ、忠興は真の首謀者を倒すことを決意する。
平成29年2月…5冊読みました(H29.2.28)>
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◇上杉謙信・聖戦!奥州道(霧島那智・青樹社)
 雪深い越後を出でて群雄割拠する関東と畿内を制圧した長尾景虎(のちの謙信)は、時の将軍・足利義輝より関東管領職を任じられ、上杉家の養子となり、名を輝虎と改めた。その配下には、戦国最強の家臣団は言うに及ばず、武田信玄の遺児・勝頼や松平元康(のちの徳川家康)らが控え、天下の実権はまさに輝虎の掌中に移ったかに見えた。だが、中原から遙かに離れた地では南蛮勢力を背景とする不穏な動きが……。
◇上杉謙信・北の無敵艦隊(霧島那智・青樹社)
 松平元康(のちの徳川家康)や武田勝頼らを臣下にした戦国最強の大軍団を率いる越後の上杉景虎(のちの謙信)は、怒涛の勢いで関東と畿内を制圧し、足利幕府に代わって政治の実権を握った。だが、中国の毛利、九州の大友がその牙を研いでおり、天下の趨勢はまだまだ予断を許さなかった。輝虎は西国平定戦の前に後顧の憂いを断つべく、奥州遠征を決行し、みちのくの雄・最上氏を蹴散らし、津軽の地に兵を進めたが……。
◇上杉謙信・激突!山陽道(霧島那智・青樹社)
 名だたる武将をひき従えて、関東と畿内を平定した上杉景虎(のちの謙信)は、足利将軍に代わって政治の実権を握った。奥州遠征でもその軍は怒涛の進撃見せ、輝虎はついに西国制圧へ乗り出した。だが、中国の覇者・毛利氏はこれまでの敵と違っていた。但馬・播磨国境の生野銀山を奪取しようともくろむ輝虎だったが、猛将・吉川元治率いる毛利勢の奇襲に遭い、上杉軍は最大の危機に……。
◆函館殺人坂(梓林太郎・実業の日本車)
 私立探偵・小仏太郎は、警察時代の同僚からある男の捜索依頼を受けた。豪雨の夜、移送中の参考人を逃がしてしまったという。名前は田宮英明。八年前、警察官だった父親を強盗犯に殺され、その復讐として父の葬儀前日に犯人を銃撃した疑いをかけられていた。英明は事件直後から失踪しており、時を経てようやく捕まえた矢先の逃亡だった。英明の居場所を突き止めるべく小仏が調査を始めると、かつてかれと交際していたらしい女・淡谷利音の存在に辿り着く。類まれな美貌をもった彼女は、英明の父親と同じ函館の出身なのだというが。わずかな手がかりを追い、小仏は函館へ飛ぶ!
◆二重逆転の殺意(姉小路祐・徳間書店)
 見当たり捜査とは、指名手配の出ている人間の顔写真を覚えて街角で発見し逮捕することを指す警察用語である。ウラやんこと浦石大輔は、大阪府警道頓堀署の見当たり班を担当して八年になる。昨年大阪府警は八三八人の指名手配を逮捕し、その一割以上が、見当たり犯による検挙だった。熱海の老舗ホテル「喜多野」の経営者・喜多野栄一郎は追い詰められていた。客の減少と妻の入院、それに、関西のやくざの宴会を断ったことによろ嫌がらせが追い打ちをかけた。そこに「中小企業を救う」というファクスが届き……。
平成29年1月…8冊読みました(H29.1.31)>
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◆捜査刑事(小林久三・桃園書房)
 妻殺しの容疑の男が無罪放免となったとたん、捜査にあたった刑事のところに、いやがらせの電話が掛かり、動物の死骸が送りつけられた。だが、事態はそれだけにとどまらなかった。男を逮捕した部長刑事が川で死体となって発見されたのだ。
◆焼岳・殺意の彷徨(梓林太郎・徳間書店)
 北アルプス・焼岳で顔を見まみれにした男性の遺体が発見された。遺体は側頭部を割られており、転落死と思われた。だが、発見現場から離れた場所で見つかった血痕が被害者のものと一致したことから、捜査本部は殺人と断定した。被害者は千堂士郎。東京・世田谷で内科医院を開業していた。長野県警豊科署の道原伝吉警部は、千堂夫妻は別居していたことを知る。さらに、同居している娘の波留子は実は養子で、実子の秀隆は、中学の時補導されて以来、両親のもとにもどっていないという。 
◆卒業・セイラー服と機関銃・その後(赤川次郎・角川書店)
星泉・十八歳。幼いころ母を亡くし、去年父も交通事故で死んで、天涯孤独の一人ぼっち。そして父の死をきっかけに<目高組>という、消滅寸前のヤクザの組長に就任するはめとなり、麻薬をめぐるヤクザの抗争に巻き込まれ大暴れ。その後<目高組>も解散。あれから一年。少しは女らしくなった泉に、また騒動が。 
◆ゴールド・マイク(赤川次郎・幻冬舎)
 あすかと佳美は「ゴールド・マイク新人大賞」にデュオで出場したが、あすかだけがスカウトの目にとまり、一躍トップアイドルに。だが、デビューがもたらしたのは成功だけではなかった。落ち目のタレントには逆恨みされ、政治家の餌食にもされそうになる。引抜きのために、プロダクションは罠を仕掛け、家族の弱みを握ろうとする。ターゲットにされた兄・亮は失踪。そんなあすかの数々の危機をいつも救ってくれるのは佳美だった。はたしてあすかは歌いつづけられるのか? 
◆日本海流殺人事件(斉藤栄・廣済堂)
莫大な遺産を九州から北海道へ、陸、海、空の三つのルート使って歴史的な日本縦断輸送が、おこなわれることとなった。護衛する<芸術犯罪担当>の牧警視の間隙をつき、各コースで続発する殺人事件と盗難!消えた美術品の意外な保管場所は?
◇上杉謙信の野望・死闘!川中島(霧島那智・青樹社)
 戦国の世、強大な軍事力と謀略をもって信濃を手中し、その版図を拡大しつつあった甲斐の武田晴信(信玄)に対し、越後の長尾景虎(のちの上杉謙信)は、正義の戦いを挑んだ。激戦につぐ激戦を繰り広げた川中島合戦だったが、景虎は、三度目にして、決着をつけんと、忍びの者を駆使して探り当てた晴信の本陣へ小部隊で奇襲をかけたが……。
◇上杉謙信の野望・怒涛の東征軍(霧島那智・青樹社)
 信玄公死す―戦国最強とうたわれた甲斐の武田軍敗北の報は、諸国をかけめぐり、天下を狙う武将たちを震撼させた。川中島の一騎打ちで宿敵・信玄の首をとった越後の長尾景虎(のちの上杉謙信)が、一躍天下取りの主役になったのだ。だが、武田と軍事同盟を結ぶ北条と今川が新たな敵として景虎の前に立ちはだかった。圧倒的な武力によって関東を支配する北条氏に対し、景虎は関東管領を立てて聖戦を挑んだが……。
◇上杉謙信の野望・中原進攻作戦!川中島(霧島那智・青樹社)
 川中島合戦で宿敵武田晴信(信玄)を破った長尾景虎(のちの上杉謙信)は、その遺児・諏訪勝頼を味方につけ、信濃を制圧した。また、北条氏に追いやられた関東管領の上杉憲政を立てて関東に攻め入ると、三国同盟を組んで対する北条、今川、武田を次々に撃破、東国は景虎の手中に落ちた。もはや京への道をふさぐ者はなく、三好長慶らに蹂躙される朝廷と幕府を救うために、景虎はついに中原へ歩を進めた……。
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2016/12/31

読みました

あんな本もこんな本も…読書三昧
好きな本を読んだ~読んだ~読みました。
 定年退職し、毎日が日曜日。
 時間だけは、たっぷり出来ました。
 そこで図書館の会員になり、好きな本をたっぷり読むことにしました。
 好きなジャンルは、◆推理小説と◇時代小説
 脳の活性化でボケ防止を図ります。
 自宅から図書館までのおよそ2Kmを運動を兼ねて歩きます。
平成28年…85冊読みました
平成28年12月…8冊読みました(H28.12.31)>
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◇新編忠臣蔵(一)(吉川栄治・講談社)
 血を見てはならぬ殿中で、浅野内匠頭が吉良上野介めがけて腰の小刀を一閃したとき、赤穂藩五万三千石は音もなく崩れた。太守は即日切腹。城は明け渡し。三百の藩士とその家族の驚愕と困惑。それは突如として襲う直下型の激震にも似ていたが、強烈な余震はまた世人を驚倒させずにはおかなかった。四十七士の吉良邸討ち入りである。
◇新編忠臣蔵(二)(吉川栄治・講談社)
 刃傷事件から討ち入りまで、忠臣蔵はどこをとっても胸を打つドラマである。今でも我々の心を動かすのは、人生の縮図を形をかえて観るからだろう。振幅の激しかった大石内蔵助。また、大石と共に立ち上がりつつも、消えてゆく同志。偽りの恋に情熱のすべてをかける女心の哀れさ。ラストシーンを飾る琴の爪の話。
◆有罪率99%の壁(姉小路祐・角川書店)
  北九州市で起きた会社社長殺人事件。犯人として起訴された工員竹之内浩は、被害者の娘との結婚問題がこじれ動機十分、事件当夜のアリバイもない。その上些細な暴行事件で逮捕され殺人を自供しているのだ。だが、弁護を依頼された白髪の老弁護士朝日岳之助は別件逮捕と自供の過程に疑問を抱き、自暴自棄になった竹之内に対面する。朝日の朴訥で誠実な人柄に触れた時、青年は無実の叫びをあげた。冤罪を憎み、冤罪と闘う老弁護士の破天荒な法廷闘争が始まった。いったん起訴されたら99.9%有罪判決が下る。この壁を破るべく奮闘する朝日が迎えた以外な結末とは?
◆摩周湖黒衣の女(梓林太郎・青樹社) 
 旅にでたまま戻らない夫を探してほしい。私立探偵の岩波は、美しい人妻に失踪人調査の依頼を受けた。だが、夫の行く先は不明で、手がかりは残された摩周湖のパンフレットと地図だけだった。北海道へとんだ岩波は、川湯温泉で失踪者が黒い服装の女と一泊した後、摩周湖畔へ向かったことまでつきとめたが、その後の足取りはぷっつりととだえていた。黒服の女の正体は?そして、殺人が……。
◆幽霊指揮者(赤川次郎・文芸春秋)
 この二人の行くところ、なぜか必ず事件が起こる。キュートな女子大生・永井夕子と宇野警部のご存じ<幽霊コンビ>。今回でくわす事件のカギは、たたり。その曲をコンサートで演奏しようとすると、きまって事故に妨害されるといういわくつきの作品を上演リストに入れたとたん、オーボエ奏者が駅の階段から突き落とされた。作曲者もまた謎の自殺を遂げていることが分かり、夕子と宇野はさっそく真相解明に乗り出すのだが……。
◆十津川警部アキバ戦争(西村京太郎・徳間書店)
 「おかえりなさいませ、ご主人様」秋葉原のメイド喫茶を訪れた日本画家・衣川円明は、亡くなった娘・あすかによく似たメイドと出会う。彼女の名前は県明日香。名前まで一緒だ。「故郷の山形に帰る前に、自分をモデルにしてほしい」という明日香の頼みに、日本画の最高峰と称されながら個展を開くことも絵を売ることもほとんどなかった孤高の画家は、娘のかわりに彼女の夢をかなえようと、一流ブランドで服を買い与え、高級ホテルで父娘の生活を楽しんだ。だが翌日「娘の明日香を誘拐した」という電話が。身代金は一億円!
◆私が愛した高山本線(西村京太郎・実業之日本社)
 最初に殺されたのは、失踪した姪の行方を捜して欲しいと探偵事務所に依頼してきた建設会社の社長だった。しかし、その依頼を受けて捜索に当たっていた女性探偵もビルから突き落とされて殺された。不可解な連続殺人事件の背後に見え隠れするのは、野望と欲望が渦巻く、血なまぐさい男達の世界だった!
◆浜名湖愛と歴史(西村京太郎・双葉社)
 カメラマンの柳下久美子が代田橋の自宅マンションで何者かに殺害されていた。被害者は浜名湖にまつわる終戦の日の出来事を取材していた。その当時の資料をもっているという野中誠太郎の名刺が発見され、十津川と亀井は野中に会いに浜松に向かった。そこで、終戦の日に起きたさまざまな出来事や秘話を聞き、70年の時をへて明かされる真実を暴く。
平成28年11月…9冊読みました(H28.11.30)>
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◆氷雨(山田正紀・角川春樹事務所)
 二年前に、経営していた町工場が倒産し、多額の負債を抱えた弥島は、妻と娘のために離婚し、取り立てから逃れるために、一人焦燥と絶望の日々を送っていた。そんなある日、弥島のところへ義妹から連絡があり、妻と娘が重体であることを知らされる。弥島が病院に駆けつけた時には、すでに二人は死んでいた。警察から事故がひき逃げであることを告げられた弥島は、不審な点が多いことに気づき、一人、事件の真相を知るべく乗り出すのだが……。
◆十津川警部哀しみの吾妻線(西村京太郎・祥伝社)
 東京台東区の公園で弁護士が射殺された。担当する詐欺事件の関係者が失踪し、関与が疑われた。だが、一週間前、静岡県清水で毒殺されたコンビニ経営の夫婦が弁護士の名刺を所持していたことが判明。さらに十津川警部は、二週間前に長野で起こった飲食店女性従業員の刺殺事件に注目した。三つの犯行はすべて水曜日に行われていたのだ。しかし、警視庁幹部はそれぞれの事件は無関係と判断。上司と対立した十津川は窮地に陥る。やがて、闇社会の大物の名が浮上し、連続殺人事件の線が見えてきたが……。
◆新宿弔い包丁人(森山清隆・光文社)
 新宿で、寺の下働きの少年が行方不明になったと、知人の住職に捜索を依頼された〝渡り〟包丁人・雑賀新次郎。さっそく新宿二丁目の少年売春を斡旋するクラブに、料理人として潜入した。周囲では、少年の失踪事件は同業者からの引き抜きと思われたが……。その矢先、雑賀をジジイと罵った美少年が凄惨な死体で発見された!美と若さを誇り、超能力を持つと豪語する美少年たちが、次々と何者かの罠に!金持ちの中年客と美少年たちの爛熟した饗宴の背後で繰り広げられる恐怖の人間狩り、美少年殺しの真相に迫る雑賀。
◆十津川警部荒城の月殺人事件(西村京太郎・講談社)
 若くして死んだ、早熟の天才作曲家・滝廉太郎。彼が書き遺したはずの名曲「荒城の月」の幻の全楽譜をめぐり、連続して起こる殺人事件。真犯人が張った巧みな罠に、仇討ちを誓う被疑者の一人娘・リエ、廉太郎の研究者、天才贋作者、贋作でひと儲けを企てる者、そして十津川らは翻弄され……。真相を知るのは誰?
◆漂流密室(湯川薫・徳間書店)
 警視庁科学機動捜査班班長の木田務から持ち込まれたのは、屋久島お気に建造された人工浮島「テラ・フロート」で誤認が跡形もなく消えたという事件だった。湯川幸四郎は友人の犬神利休を先導役にして屋久島へと向かう。トッピーから降りた幸四郎はなぜか偶然一緒になった「子ども科学教室」引率の先生二名に子どもたち四名を伴っていた。一行は設計主任の太田、テラ・フロートの責任者大谷の秘書郡司などとともにテラ・フロート内部を訪れる。そこへ、急激に警告音が鳴り響いた。人工島内部に閉じ込められた一行を襲う殺人予告。そして連続して起こる殺人……。
◆人魚とミノタウロス(氷川透・講談社)
 病院内の面接室で身元もわからないほど焼け爛れた死体が発見された。人の出入りが明瞭な現場からなぜ出火したのか。その直後にも警察が取り囲む敷地内から新たな業火が。目まぐるしい展開を上回る速度で推理小説作家希望の氷川透の頭脳が回転する。
◆若狭・城崎殺人ルート(西村京太郎・実業之日本社)
 新大坂17時05分発、天橋立行の特急「文殊1号」が、途中の大江駅を発車してすぐ爆発起こし、脱線転覆した。プラスチック爆弾による爆破事件である。乗客の弁護士夫妻が死亡、多くの負傷者が出た。その一ヶ月前にも箱根湯本で車が爆破され、男が殺されていた。犯罪の陰に女あり!東京のバーのママが犯人と関係があり、と見た十津川班が動き出す。
◆湘南アイデンティティ(西村京太郎(小学館)
 湘南に住み湘南ライナーで通勤する三十代、独身エリートの五人の男達の前にあらわれたふるいつきたくなるような美女、彼女の口から奇妙な申し出が……。週に一度、彼女のマンションでともに一夜を過ごしてほしい、という。ただし、セックスぬきの関係。五人の男達が月曜日から金曜日まで〝一夜同棲契約〟を結ぶ。男達は謎の女の意図をはかりかねながらも、その魅力の虜となってゆく。待つのは禁断の蜜のるつぼか、はたまた逃れられない蟻地獄か……。セックス抜きのやり取りに耐えかねた男達は共謀して彼女を襲う計画を立て始める。なんの不足もない社会生活を営んできたエリート達の周辺に波風が立ち始める。まるで、穏やかな湘南の海が様相を変え牙をむきはじめたかのように、男達の一人の周辺で殺人事件が起こり、男達の前に反目、諍いが起きる。殺人捜査に乗り出した十津川警部の頭をひねった謎の女の真の狙いとは?
◆羽越本線・北の追跡者(西村京太郎・徳間書店)
 東京でホテルの宿泊客が殺された。彼の滞在を内密に依頼した大学教授も行方不明に。解剖の結果、胃の中からエチゼンクラゲの肉片が発見され、警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、クラゲ専門の加茂水族館のある山形・鶴岡へと向かう。館長・後藤の態度に不審を抱く二人。一方、東京では、被害者の身許が公益法人「山形の文化を守る会」の職員・岩田博司であると判明。再び後藤に事情を聞くため十津川と亀井は指定された「いなほ5号」に乗り込むが、合流先の鶴岡駅で後藤が刺殺された!
平成28年10月…5冊読みました(H28.10.31)>
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◆朱雀門秘跡推理旅行(斎藤栄・実業之日本社)
 タロット日美子が逗留している建築家の屋敷で、次々と事件が起こる。その第一は、夜中にその家の娘が誘拐されたことだった。しかし奇妙なことに、誰も警察に届けようとしない。そしてついに恐るべき殺人事件が発生する。事件の謎に日美子が迫っていくが……。
◆焦げた密室(西村京太郎・幻灯舎)
 四十八歳の男が次々に姿を消す事件が発生した。失踪か誘拐か判然としないまま騒然とする町に、アメリカで事業に成功した資産家が帰郷する。資産目当てに町中が色めくなか、ついに殺人事件は起きた。しかも完全密室殺人!自称ミステリー作家の江戸半太郎が事件解明に乗り出すと、連続して半太郎の友人・藤堂ユミまで殺害されてしまう。警察は半太郎を容疑者に挙げて捜査を進めるが、同時に、先ごろの失踪者を誘拐したとの脅迫状が届く。二つの事件が複雑に絡み合う。
◆十津川警部京都から愛をこめて(西村京太郎・文芸春秋)
 お宝艦艇番組「本物か偽者か」で紹介された「小野篁の予言書」。そこには今より千二百年後に京都で災いが起こると記されていた。霊界と現世を自由に行き来できたといわれる、平安時代の人物・小野篁が、現代に生きる我々へ「戦イ退治セヨ」と呼びかけていたのだ。この番組を見ていた十津川の元に「予言書」を持ち込んだ人物がやってきた。彼の口から語られた「予言書」の忌まわしい来歴。そして番組の放映後、京都で次々と奇怪な事件が起こる。十津川は京都へ赴き、府警と連携しながら事件解決の鍵を見つけ出す。
◆関西国際空港殺人事件(斉藤栄・実業之日本)
 尼崎市の住宅地の路上に停められていた盗難車の中から、若い女性の死体が発見された。被害者の名は中仙道由見江。彼女は結婚を目前にしていたが、その結婚に不安を持ち、友人の日美子に相談を持ちかけていたのだ。日美子は捜査に当たる二階堂警視と共に事件の解決に乗り出した。
◆麗しき疑惑(西村京太郎・徳間書店)
 警視庁捜査一課の小川刑事が結婚し、盛岡・青森へのハネムーンに出かけた。が、二人を乗せた「やまびこ5号」が宇都宮を出てまもなく新婦・幸子の座席に仕掛けられた時限爆弾が爆発し、幸子が死んだのだ。小川に恨みを抱くものの犯行か?かって小川に逮捕された辻章夫が有力な容疑者として浮上するが、事件の直後、毒殺される。しかも、辻には事件当日のアリバイが成立。辻にダイナマイトを準備させ、主犯と思われる男にも鉄壁のアリバイがあったのだ。
平成28年9月…9冊読みました(H28.9.30)>
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◇時空の覇王・戦国放浪者信長2清洲密謀行(近衛龍春・ワニの本)
 紅蓮の炎の上がる本能寺から織田信長を脱出させた茂利光昭ら一行は、明智光秀の最期を見るや、さらに次なる時代へ進むべく行動を開始した。しかし、時空間警察の巧妙な罠に嵌まり、茂利の駆るタイムマシンは時の波を乗り越え、再び戦国乱世に出現してしまった。逃げのびる時代はもはやどこにもなく、茂利たちもこの世界へ融合するほか身を隠す方法がなくなっていた。自分の思惑どおりことを運べるよう、茂利は信長に新たなる記憶をインプットし、もう一度天下平定を強烈に意識させた。そして、徳川家康、豊臣秀吉ら諸侯の鬼謀うごめく清洲会議へと向かわせた。信長の再登場によって歴史が変動しつつあった。今、戦いは時間の枠を超え出した。
◇時空の覇王・戦国放浪者信長3北条殲滅行(近衛龍春・ワニの本)
 ふたたび天下統一へ野心をたぎらせる織田信長は、小田原城を包囲した。ついで北条税を一掃すべく若き将兵を中心に関東平定の軍勢が仕立てられる。攻略軍の一翼にあり、本能寺の変の教唆犯でもある徳川家康は生きた心地がしない。不安を胸底に隠す家康の面前に一通の手紙が届けられた。差出人は、前関白太政大臣近衛前久。信長弑逆を企んだ黒幕の一人である。贈られてきた書状の封をためらいがちに開いた家康の顔色が変わった。一方、中国にいる豊臣秀吉も変に加担した事実が逃れがたく、懊悩が続いていた。深いため息をついた秀吉の元へ珍客が訪れる。信長の実弟・織田有楽斎。天正の世に再度抹殺すべく、黒幕たちも暗躍し始めた。さらに、時を経た2295年では、茂利光昭に改変された歴史を正すべく「天正潜入」のプロジェクトが指導していた。
◇上杉覇龍伝1大乱の兆し(近衛龍春・ワニの本)
 天正六年(1578)四月二十六日、洛中。上杉謙信は織田信長と激突した。見事に信長を蹴散らしたものの、謙信は黄泉へと旅立っていった。四囲に敵のいなくなった織田勢が、越後に迫り来る。窮地に立つ上杉景勝・直江兼族主従に残された奥の手……覇王弑逆。本能寺の変により九死に一生を得た上杉家へ、新たに寄せる波濤。次代の天下人羽柴秀吉率いる十万の軍勢が越中に現われる。玉砕か服従か。上杉家はまたも存亡の危機に立たされた。
<上杉が滅びるか否かの瀬戸際だった……>
 慶長五年(1600)三月二十三日。聖将上杉謙信の二十三回忌法要。大乱の兆し。読経の続く中、兼続は軽く目を閉じた。 
◇上杉覇龍伝2闘将の誇り(近衛龍春・ワニの本)
<御館の乱以来、何十年ぶりのことであろう>
 上杉景虎との邂逅。直江兼続の胸中で懐かしさと苦さが交錯する。袂を分かって以来、影虎は兼続と彼の主である上杉景勝を恨み続けている。突然面会を申し入れてきたのには、何か裏があるというのか……。確か、影虎は会津征伐へと北進する徳川勢の一角に名を連ねていたはず。「恨み骨髄の我らに何やらお話があるとか」年を経ても変わらない影虎の凛々しい目を、兼続は正面より見据えた。「内府が兵を退いておるぞ。早くせねば、三河狸が逃げおおせてしまうわ」久しぶりに聞いた影虎の第一声は「またとない機会」を兼続に告げていた。
 兼続は逃げる気持ちを目前の男に気づかれぬよう、両の拳を握り締めた。 
 <家康、逃げるでない。天下が欲しくば我らと一戦交えよ>
◆十津川警部・欲望の街 ・東京(西村京太郎・徳間書店)
 警視庁捜査一課のベテラン刑事・長谷川が庁内で拳銃自殺した。一匹狼で上層部とも衝突したことがあるという。遺書には<恨むなら、Tさんを恨んでくれ>と書かれていた。Tという上司は十津川しかいないと長谷川の妻に問い詰められた十津川は自分を責める。その様子を見た亀井は、長谷川の自殺の原因を調べるよう、後輩の西本に内密で指示を出すが……。
◆十津川警部・怪しい証言(西村京太郎・祥伝社)
 ついに自分にも認知症が出たのか。彦根城で観光ガイドを務める今泉明子(71)は不安を抱いた。男女五人を案内したはずが、女性の一人が行方不明に。しかし、グループは最初から四人だったと言うのだ。翌日、明子の前に消えた女性が現われ、あれは悪戯だったと言う。一週間後、東京月島の冷凍倉庫でその女性の他殺体が発見。捜査に当たった十津川警部が絞り込んだ容疑者には完璧なアリバイが!犯人逮捕に必要な明子の記憶は、信頼できるのか?
※翔べ!暴虐を超えて(志茂田景樹・大陸書房)
 大手ブティックのオーナー・美魔王子(ウツクシ マオコ)の本来の姿は、政府嘱託の非合法スパイ。大蔵大臣とその娘が誘拐され、彼女は事件の捜査に乗り出す。犯人は〝白日昇天の呪い〟という言葉を残し、現・首相の辞任を要求。〝白日昇天〟とは一体何か!魔王子は、神(シン)、上村(カミムラ)ら二人の愛人と捜査を進めるうちに、13年前に日本で起きた白日昇天の事件と、それを目撃した東洋仙道研究会の関係者が次々と怪死していった事実を突き止めるが。
※毒爪(南英男・祥伝社)
 闇の処刑軍団の紅一点・美貌の検事須賀亜弓が失踪し、軍団長・城所へビデオが届いた。映されていたのは薬物を射たれ陵辱される全裸の亜弓。憤怒の城所へ謎の犯人はおぞましき指令を下した。<収監中のカルト教団教祖を殺害せよ!>反撃の糸口も摑めぬ軍団はやむなく暗殺を決行し、亜弓返還を要求したが、犯人はさらに第二、第三のの暗殺代行指令を突きつけてきた。はたして亜弓と軍団の運命は?犯人の正体は?城所に起死回生の秘策はあるのか?
◆帰らざる街、小樽よ(西村京太郎・実業日本社)
 最初の被害者は、新小樽新聞の東京支局長だった。捜査を開始した十津川警部は、事件の真相探るため、小樽におもむいた。しかし、犯人の手掛かりがつかめぬうちに、次の殺人事件が起きた。東京の下町の飲み屋に勤める若い女性が殺されたのだ。彼女もまた、小樽の女と思われた。二つの殺人事件に繋がりはあるのか?十津川警部の捜査は続くく…。
平成28年8月…5冊読みました(H28.8.31)>
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◆十津川警部・箱根バイパスの罠(西村京太郎・講談社)
 東京・新宿のホテルで黒沢美佐男という男性が毒殺された。警視庁の十津川警部の調べで、事件の二ケ月前に「黒沢美佐男を知っていますか?」という広告が新聞に掲載されていたことが判明。その後、警察と新聞社には黒沢にまつわる怪文書が次々と届く。文書の情報に従い、十津川達は箱根に赴くが、犯人は杳としてつかめない。被害者の正体は?
◆十津川警部・鹿島臨海鉄道殺人ルート(西村京太郎・徳間書店)
 剣道の全国大会で優勝した東京・池袋署の横井刑事は鹿島神宮に木刀を奉納した後、水戸に向かうが、殺人事件に巻き込まれ、被疑者として逮捕される。一方、東京の上野公園では鹿島新当流の遣い手による大量斬殺事件が発生。名刀をめぐって次々と起きる凶悪事件に、十津川警部が敢然と立ち向かう!
◆十津川警部・桜の下殺人事件(西村京太郎・徳間書店)
 警視庁捜査一課の三田村功刑事は、恋人の日野由加と愛知県の西浦温泉を訪れる。ところが、由加は宿泊先の板前を刺殺し、直後に自殺を遂げてしまう。捜査が進むにつれ、伊豆の河津七滝、長野の下諏訪で同様の事件が起きていたことが判明。三つの事件の共通天点に着目した十津川警部が立ち上がった!
◇時空の覇王・戦国放浪者信長1(近衛龍春・ワニの本)
 西暦2295年。人類は時間の波を飛び越えられるようになっていた。科学の進歩は学校の授業をも変革する。歴史はライブ体験である。斉藤葉子教諭引率の一向は社会化見学のため、戦国時代へ出発した。タイムマシン・パイロットが年代と日時をコンソールパネルに打ち込む。時は天正10年6月2日未明、ところは京都四条本能寺。「すげぇ、すげえよ、先生。これが戦国か、これが……」織田・明智両軍の壮絶な死闘に足をガクガクさせながらも、スクリーンを食い入るように見つめる広瀬竜一。やがて、寝所へ一人消えていく信長が映し出された。「上様、心おきなく最期を」と叫ぶ森蘭丸の声がスピーカーより響いた。胸をはだけた信長が刃を立てようとした瞬間、画面が白く弾けた。
※聖殺人者・イグナシオ(花村萬月・廣済堂)
 施設で育った美少年イグナシオは事故に見せかけて友人をバットで殴殺する。「マドンナ一号」と呼ばれる修道女の藤沢文子はその現場を目撃するが口を噤む。文子に魅かれるイグナシオだが、自分の居場所を求めて施設を逃げ出し、新宿歌舞伎町へ辿りつき、そこを縄張りとするヤクザの組長大谷と知り合い世話を受ける。イグナシオは喧嘩、殺人を繰り返し、アンダーグラウンドのヒーローとなっていく。そんな彼の前に藤沢文子が突然現れ、かって強姦された男と結婚することを告げられる。文子に愛を抱いていたイグナシオの胸に殺意の炎が燃え上がる。
平成28年7月…11冊読みました(H28.7.31)>
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◇秀衝の征旗Ⅰ鎌倉進攻編(中津文彦・光文社)
 治承四年(1180年)八月、伊豆で目代屋敷(モクダイヤシキ)を襲い、平家への反撃の狼煙を上げた頼朝は、源氏ゆかりの者や坂東武者を束ね、鎌倉で京の清盛を伐つ準備を着々と整えていた。その頼朝の蜂起を鈍らせていたのは、弟・義経が身を寄せていた奥州の支配者・藤原秀衝の動向。秀衝は頼朝にとって、後方でじっと見つめている羆だった。その間隙をつくように、木曾で義仲が挙兵、入洛!血戦の火蓋が切られた。血を血で洗う源平の戦い!源氏の棟梁の座をめぐる骨肉の争いに、ついに奥州の眠れる羆・秀衝が動き出した……!
◇秀衝の征旗Ⅱ源平死闘編(中津文彦・光文社)
 北陸路から京都へ攻め込んだ木曾義仲は、平家を西国へ追いやると、しだいに好き勝手な振る舞いを見せはじめ、御所を焼き討ちし、後白河法皇を幽閉してしまった。これを見た秀衝は寿永二年(1183年)、義仲追討を決意、四万の軍勢を率いて、平泉を後にした!いっぽう頼朝は、目前に南下してくる奥州軍に、義仲追討は秀衝のまやかしと判断、ついに鎌倉の地で両軍全面対決の火蓋が切られた!決死の鎌倉攻防戦!頼朝軍の奇策とは……?奥州軍の真の目的とは……?
◇秀衝の征旗Ⅲ奥州独立編(中津文彦・光文社)
 寿永三年(1184年)義仲に代わって再び京に戻った平家を倒し、市中に入った義経は、後鳥羽帝を擁し、平家追討の宣旨(センシ)が下されるのをじりじりしながら待っていた。一方、義経に追われ、後白河法皇、安徳帝をたてて屋島に退いた平家は、着々と源氏を迎え撃つ準備を。ついに勅命が下り、義経が平家追討に成功したかにみえたそのとき、頼朝を倒し、不気味に鎌倉で沈黙を守っていた秀衝率いる奥州軍が、西へと移動を開始した。源氏と平家の雌雄を決する最後の海鮮!そこに参入せんとする秀衝の真の意図とは?
※虎の道・竜の門・壱(今野敏・中央公論社)
 騙されて外国に売られ、シベリアの針葉樹林(タイガ)で、あたかも奴隷のように手釜一本で伐採作業を強制されながら生きる南雲凱(ナグモ ガイ)。現場監督を半殺しにして日本に生還した凱は、些細な事件から新格闘技団体に入門する。そしてもう一人、何ひとつ不自由のない裕福な家庭に生まれ育ち、空手道場に通う大学生の麻生英治郎。所属する流派に漠然とだが疑問を抱く英治郎は、フルコンタクト系空手師範の黒沢と出会い、空手の真の姿を探し始める……。後世、この二人が虎と龍の如く格闘技界の頂点を賭け、激突するとは、この時誰も知らなかった。果たして彼らが目指す先に何があるのか?
※虎の道・竜の門・弐(今野敏・中央公論社)
 自らが所属する空手流派に漠然と疑問を抱いた麻生英治郎は、フルコンタクト系の空手師範である黒沢輝義と出会い、真の空手道を極めることを誓い合う。二人で新たな道場を開くまでにいたるが、その矢先、黒沢は癌に倒れ、還らぬ人となってしまった……。一方、シベリアの針葉樹林(タイガ)より生還した南雲凱は、些細な事件から新格闘技団体に入団することことになった。その圧倒的な強さと、大金を摑むという自らの野望のため、凱はラスベガスに武者修行すべく殴り込む。そして、格闘技雑誌のグラビアを飾る英治郎を目にして……。後に、格闘技界の頂点を賭けて激突する虎と龍が、ついに始動した!果たして彼を待つ運命とは?
※虎の道・竜の門・参(今野敏・中央公論社)
 あらゆる格闘技試合で不敗を誇る南雲凱。いまや、名実とも沼田道場のエースとなり、手にした金で毎晩豪遊を繰り返す凱だったが、その肉体はいつしか蝕まれていた……。一方、弟子の格闘技トーナメントへの参戦を許した麻生英治郎は、彼らの活躍により、いつしか「上昇軍団の総師」とマスコミに祭り上げられていた。その現実は、ひたすら空手の真髄を極めるという彼の理想とは、まったく別次元のものだった……。苦悩する英治郎は、ついに輝英塾(キエイジュク)塾長として決断を下した。それは南雲凱殿頂上対決。両者激闘の時が来たのだ!
◆祭ジャック・京都祇園祭(西村京太郎・文芸春秋)
 ある日、差出人不明の手紙が警視庁の十津川警部のもとに送られてきた。そこには近く行われる京都祇園祭何らかの騒動を起こす、という内容が。それは明らかに十津川警部への挑戦状だった。十津川は休暇をとり、亀井刑事と共に京都に向かう。祇園祭当日、犯人はゲーム感覚で十津川たちを翻弄する。なんと犯人は「くじ改め」の場を利用し、祭の山鉾の一つに爆発物を仕込んだと衝撃の犯行予告を行ったのだ。必死で爆薬が仕掛けられた山鉾を推理する十津川。だがそれは犯人が十津川を窮地に陥れる犯行計画の狼煙でしかなかった。いったい犯人の動機は?そして十津川に対する異常なまでの怨恨は何が原因なのか?
◆ほほえむ悪夢(勝目梓・廣済堂)
 戦後の復興期に乗じて不動産業、観光業などの一大企業グループを築き上げ、いまだに絶大な権力を持つ五十嵐興産の会長・幸吉のもとにある差出人不明の郵便物が届く。中身は驚くべきことに公庫との後妻・妙子と長男の情交現場の写真だった。この事件を機に五十嵐家を悪夢が襲う。身内を被写体にしたスキャンダラスなな写真はその後も続き、さらに数週間後、本社ビルの金庫から十三億七千万円もの現金や手形が盗み出される。ひそかに調査を命じた幸吉は、一連の犯行が、おのれ自身封印してきたかこの事件に原因があることを知る。
◆誘拐から誘拐まで(大石直紀・光文社)
 〝息子を誘拐した。一億円持ってブリュッセルまで飛べ〟巨大ヘッジファンド・ファルカンファンドの元幹部・仁科貴史に届けられた脅迫状。息子を救うべく、仁科は現地に。しかし、犯人側の巧妙な仕掛けにより、一億を持ったままに品までが失踪する!そんな折り、ファルカン・ファンドの日本オフィス開設の伴い、極秘に日本を訪れた敏腕女性トレイダー・片桐司は、仁科の失踪に不可解な何かを感じ取る。誘拐事件に潜む真の目的とは?さらに、新たな事件が司の身に降りかかる!
◇千早城攻防戦(柘植久慶・中央公論者)
 元冠後、弱体化していた鎌倉幕府と北条氏に対し、1331年ついに後醍醐天皇が挙兵。「太平記」に名高い楠正成が、歴史に始めて登場した瞬間である。史実では赤坂・千早城と、幕府の大群に奇策を用いて迎激し、東学に貢献するが、「湊川の戦い」で足利尊氏の大軍に不利を承知で挑み、敗北。「七生報告」を誓い、弟・正季(マサスエ)と共に自刃する。元冠の時代にタイムスリップし、モンゴル参謀軍として戦った御厨太郎(ミクリヤ タロウ)だが、今回は正成の参謀となり、赤坂・千早城で再び鎌倉幕府の大軍と激突する!日本史上最強の名将楠正成と御厨太郎!この最強コンビは南北朝騒乱を変えるのか?
◆信長殺しは光秀でない(矢切止夫・作品社)
 「明智光秀を信長殺しにし仕立て上げているが、彼は信長が<死>という状態に追い込まれた同日の午前七時半までは本能寺へ近寄ってもいない。初めて光秀が京都へ姿を見せたのは、二条城の信忠も焼死した九時すぎである。つまり現代の言葉で言うならば、明智光秀にはアリバイが成立している」という事実。それなのに……
平成28年6月…8冊読みました(H28.6.30)>
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◆熱海魚見坂の殺人(島田一男・徳間書店)
◆監察医としてキャリアを積んできたおれ・松平利春でも、さすがにこの死体を目のあたりにして、ゴクリと唾を呑み込んだ。三百ヶ所以上の刺傷に、むき出しになった白骨。なかでも酷いのが、まるで髑髏のようになってしまった顔だ。おれたちは最新の復顔法を施して、生前の美しい女性の顔を再現した。同時に、爪に詰まった土から犯行現場も特定した。ところが、殺されたはずの女はピンピンしているし、現場に急行してみれば新しい仏さんが待っている。さらに二人が殺されてなにやら最悪の事態になってきた。
◆湖北の幻想(西村京太郎・講談社)
 時代小説作家・広沢弘太郎は自分の妻である美奈子を戦国時代の美女になぞらえて「お市の方」と読んでいた。が、妻には愛人がおり、その男が刺殺体となって発見された。殺人現場には「オイチ」とダイイングメッセージが、残されていた。 
◆津軽十三湖殺人事件(木谷恭介・双葉社)
 雑誌の編集長をしている百瀬道代は、取材先の川倉地蔵尊で行方不明になった、婚約者の所持品が岐阜で発見さ れたという知らせを受ける。なぜ岐阜なのか?道代は謎を解くために宮之原警部と現地に向かうが……。
◆遅れて来た客(赤川次郎・飛天出版)
 千絵のパパ・松本尚二が会社の屋上から飛び降り自殺した。千絵にはそれが信じられなかった。よほど会社でイヤなことがあったに違いないと思った千絵は、マンガに出ていた死人をよみがえらせる魔術を使って、仕返しをやらなければ、と決心する。パパのお棺の前にパパが着ていた衣類を並べ、大きく星印を描き、必死に呪文を唱える……。パパを葬った男たちへの復讐がこれから始まるのだ。
◆密室ロジック(氷川透・講談社)
 殺される前も後ろも室内には被害者ひとりきり。左右の廊下には複数の人間が、非常口の前には監視カメラが出入りをずっと見張っている。こうして密室状況は作りだされた。一見平凡な殺人事件は、論理的に不可能犯罪へと飛躍したのだ!
◆草津逃避行(西村京太郎・徳間書店)
 十津川警部宛に届いた一通の手紙。差出人は井岡さつきという女性。そこには草津温泉で十津川と恋人のように過ごしてた思い出が綴られていた。十津川には身に覚えがない。さらに二通目の手紙では、さつきが勤めていたクラブのママ・北川悦子の軽井沢の別荘で開かれた秘密パーティーでホステスが失踪した事件が書かれ、自分の身の危険を感じたさつきが助けを求めていた。証拠がなく、捜査に踏み切れない十津川。だが一週間後、さつきは毒殺死体で発見された!さつきとニセ十津川の足跡を追って、十津川は草津温泉へ向かう……。
◇天下布武一・武田信玄編(竹中亮・学研)
 元亀三年(1572年)、織田家は尾張と美濃に伊勢、近江、山城の一部を加えて二百五十万石余りであったのに対し、武田家は甲信越に遠江、三河、美濃、上野、越中、飛騨の一部をあわせ百四十万石であった。動員兵力は織田家が七万余で、武田家が三万五千か。信長は、浅井・朝倉勢や石山本願寺勢、伊勢長島一向衆などの反班織田勢の包囲網、信玄は北条と同盟を結び、謙信は北条方や信玄の息のかかる北陸の一向衆の対応に追われていた。信玄に上洛の道が開けた。信玄は武田菱の旗を京に立てるため、上洛軍を仕立て、遠江の三方原で家康軍を撃破し、三河へ進攻して野田城落とした後、病に倒れた。信長と信玄が相見れば如何なることになったのか。信長は信玄に勝てるのか。信玄は信長を破り、上洛できるのか。今、信長に最大の脅威が訪れる。
◇天下布武二・上杉謙信編(竹中亮・学研)
 元亀四年(1573年)四月、武田信玄死す。織田信長包囲網は大きな支柱を失い、八月に朝倉家、九月に浅井家が滅ぼされ足利十五代将軍義昭も追放されて瓦解した。信玄亡き後、信長に対抗できるのは謙信しかいない。織田軍の攻囲に堪える石山本願寺の顕如も謙信の上洛に期待し、和を結ぶ。謙信の上洛への道が開ける。新たな信長包囲網が築かれる。謙信は将軍義昭の信長討伐の求めに応じて上洛軍を起こし、越中から能登に進む。時に、織田軍も柴田勝家が越前を押さえ、加賀を窺っていた。北国で織田軍と上杉軍が激突する。信長は謙信に勝てるのか。謙信は信長を破り上洛できるのか。最強の敵が、信長の覇道に立ちはだかる。
平成28年5月…5冊読みました(H28.5.31)>
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◆十津川警部秩父SL三月二十七日の証言(西村京太郎・集英社)
 消費者金融の元社長で資産家の秋山夫妻が殺害された。十津川警部は、秋山に恨みを抱いていたという漫画家の戸川を逮捕する。だが、事件当日に人気の秩父SL列車の車中で戸川を目撃したという旅行作家のエッセイを発見。戸川の裁判まで20日余り。否認を続ける戸川の反抗を裏付けるため、十津川警部たちは極秘に再捜査を始める。秋山の金庫に残された個人情報が手掛かりになると思われたが……。
◆生死の分水嶺・陸羽東線(西村京太郎・新潮社)
 陸羽東線の無人駅・堺田。その駅前で日本海と太平洋へ川の流れが分かれていく。分水嶺を目の当たりにするこの地で、若い女の死体が発見された。事件直前、女は自身の過去を辿るように、鳴子温泉を訪ね歩いていた。さらに女の同僚にも魔の手が。彼女たちの過去に何が?
◇覇王・信長戦記1・血戦!美濃・信濃攻め(名村列・コスミック出版)
 天文十七年(1548)、尾張の大うつけとまで言われた織田信長に、美濃斉藤道三の愛娘・帰蝶(濃姫)が嫁いできた。それから8年。斉藤道三の息子であった土岐義龍は一万二千名余を率いて、道三に対して反旗を翻した。信長は道三を救うため、わずか五千名の手勢で美濃の地に進む。濃姫の機転と、木下藤吉郎、滝川一益らの活躍により、首尾よく義龍軍を破ったが、義龍を取り逃がしてしまう。義龍の落ちた先は、武田、北条と三国同盟を結ぶ三河の今川義元。一転して存亡の危機に立たされてしまった信長は、越後の雄・長尾景虎(上杉謙信)を自ら訪ね、同盟を結ぶ。弘治三年(1557)、ついに三国同盟は動き出した。武田が北条と呼応して、越後に攻め込んだのである。これに対して信長は全面参戦を決める。しかし相手は、最強の騎馬軍団を持つ戦さ巧者の武田信玄。果たして信長に勝機はあるのか?
◇覇王・信長戦記2・激闘!越後要撃戦(名村列・コスミック出版)
 弘治三年四月、戦局はついに動き出した。松本平を進発した武田信玄本隊が、千国街道を糸魚川に向かって北上しはじめたのだ。信玄の動きを知った織田信長は、留守部隊が守る深志城(松本城)の攻城に成功する。一方、青木湖畔に送った木下藤吉郎と滝川一益の鉄砲隊の奇襲が功を奏し、信玄は負傷、武田軍団は甲斐へ引き返した。信長の要請を受け、急ぎ善光寺から駆けつけた長尾景虎と共に長尾・織田連合軍は武田軍団を追撃し殲滅。武田・北条・今川の三家六ケ国同盟に初めて楔が打ち込まれた瞬間だった。だが、景虎の領国・越後に背後から忍び寄っていたのは、北条氏康軍5万。信長の正室濃姫とその妹雪姫の巴御前の如き活躍に助けられ勝機を物にしてきた長尾・織田連合軍だが、その兵力は2万。乾坤ー擲の決戦を挑むべく、日本海柏崎に向かった信長の前に立ち込める戦雲の行方は如何に?
◇覇信長戦記・覇軍西走(羅門祐人/中岡潤一郎・KKベストセラーズ)
 「みなの者、よくきくのじゃ。敵は本能寺にあり!」
 天正十年六月二日未明、桔梗の紋が鴨川の風になびく。
 光秀の謀反を知った瞬間、秀吉の胸中に野心が芽生えた。
 「金柑」の周到さに、上様の隙は、またとない好機を呼ぼう。
 そして、主を葬り去った光秀を成敗すれば……。
 天下はおのずと……しかし、覇王は生き残った。
 何をどう間違えたのか、皆目検討つかなかったが、彼の計画はものの見事に頓挫したのである。
 織田家三百五十年。
 「バックス・ノブナーガ」の始まり。
平成28年4月…8冊読みました(H28.4.30)>
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◇異説太閤記1・大返成らず(久住隅苅・学研)
 「人は時に、地に這いつくばってでも生きねばならぬ、そして時に、命を捨ててでも立ち上がらねばならぬ」
 秀吉は表情を変えず、一人ひとりの顔を頼もしそうに眺め続けた。
 「ここ三年の苦労のおかげで、わしは天下一の家臣たちに恵まれた。今はそれを、わしだけが存じておる。どうせ死ぬなら、わしがどれだけ幸せ者であったか、せめてそれを天下に知らしめてから、死にたい。みな、存分におのれの得意、おのれの才を世に示すのだ。よろしく頼む」
 家臣たちへ真摯に頭を下げ、平伏する秀吉を、皆は立ったまま呆然と見つめた。
 長く苦しい戦いが、ここから幕を開けた。
◇異説太閤記2・両虎、相食む(久住隅苅・学研)
 「敵は崩れたぞ!押し潰せい!」
 しゃがみこんだまま敵の銃撃に耐えるだけだった羽柴勢は、弾けるように突進し、敵の鉄砲衆を秀吉の言葉通り、押し潰した。
 秀吉は古墳群に兵糧と玉薬を運び込み、鉄砲衆二千を配して、即席の砦としていた。
 特に巨大な応神天皇陵へは、千を越す鉄砲集が詰めている。
 木々の緑に隠微された鉄砲衆は、味方の前進する先へ向け、一方的な射撃を続けた。
 手はず通り、いったん南へ後退していた鉄砲衆も北へ動き、滝川勢への射撃を始める。
 みずからを守る盾を急に奪われた滝川勢は、数で優っている事実を忘れ、安全と思われる北側へ、雪崩を打って逃げ始めた。
 彼らは橋を渡ろうとして筒井勢と押し合いになり、諸共に撃たれるだろう。
◇異説太閤記3・天下静謐(久住隅苅・学研)
 「わしが大津にいる。徳川は、いかほどの兵を回すだろうな」
 「はあ」
 「徳川の全軍十二万として、ぬしならどうする」
 「大津を落とせば、いくさは終わりでしょう」
 「徳川はそう考えるわな」「ならば十万でも」
 「ならば、わしの勝ちだ。逆に、一万二万で囲まれるなら、徳川が勝つだろう」
 「大津を落とし、殿を討ち果たせば、この上なき大手柄。誰もが大津を攻めたいでしょうに、一万二万ですか?」
 「だから、わしが勝つ。少しはわかるか」
◆坊ちゃん殺人事件(内田康夫・中央公論社)
 33歳で居候のフリーライター、警察庁刑事局長の兄と比較されいつも気分の悪い僕だが、お手伝いの須美ちゃんだけは、光彦坊ちゃんも立派な方だといってくれる。そんな浅見家の「坊ちゃん」みたいな僕が、四国松山に漱石、子規、山頭火の足跡をたどる取材に出た。途中、瀬戸大橋でマドンナのような美女に出会い、幸先良しと思ったのも束の間、彼女は内子町近くで死体に。しかも内子の古い芝居小屋で見かけた老俳人まで殺され、警察は二人の接点がこの僕にあると睨んでいるらしいのだが…
◆名探偵Z(芦辺拓・角川春樹事務所)
 閑静な地方都市、Q市。だが大それた犯罪が、市民を街を司法当局を未曾有の大混乱に陥れていた。そこに燦然と現れた乙名探偵(オトナ トルタダ)、人呼んで≪名探偵Z≫が人の迷惑顧みず、卓越した推理で快刀乱麻と事件を解決する。そんな大活躍をあざ笑うかのように、敢然と闇夜を闊歩し挑戦状を叩きつける名探偵Z最大の強敵≪少女怪盗Ѱ(プシー)≫。両者の対決は如何ばかりなものであろうか?
◆殺人理想郷(太田蘭三・光文社)
 北多摩署刑事・相馬が急報を受け、向かった現場。そこで待ち受けていたのは、大木にぶら下がった三人の首吊り死体であった。三人のうち二人は自殺状況であったが、一人には他殺を示す痕跡が……。被害者は新宿で金融業を営む飛田。新宿に飛んだ相馬は、飛田のオフィスに残された不審な状況を発見。さらに飛田が、九十億円に及ぶ株券詐欺事件に関与していたことが判明する!
◆青い館の崩壊(倉阪鬼一郎・講談社)
 顔の溶けた人間が目撃される歪で面妖名七階建てマンション。奇怪な密室ミステリーを遺した最初の所有者は失踪し、現在はどこかやんだ住人たちが跋扈する。創造を絶する暗合。黒猫のぬいぐるみを抱えた異能の名探偵。異形の館にこめられた秘密見事に反転する世界。
◆首相専用機を追え(大石英司・中公文庫)
 沖縄に向かっていた首相座乗の政府専用機が、突如として消息不明に。在日米軍は何故か、即座に捜索活動の交代を申し出、該当空域から自衛隊の捜索機を締め出した。とある島に特殊装備で潜入し、首相を救出せよー陸上自衛隊特殊作戦群隷下の特殊部隊「サイレント・コア」の隊長・音無は、謎に満ちた極秘ミッションに部隊きってのスナイパー・田口を指名。相棒・比嘉とともに“呪われた島”蝶紋島へ降り立った田口を待っていたのは……。
平成28年3月…7冊読みました(H28.3.31)>
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◇異説桃山戦記三成死すべし1・大阪城炎上(尾山晴紀・歴史群像新書) 
 豊臣秀吉薨去。その日石田三成は、徳川家康と息子秀忠を誅殺する。新たな天下人は誰?
 「十年待て」如水は言った。清正らが顔を合わせる。
 「太閤殿下の遺命は十年。秀頼様が成人されるまでのもの。それまで待て」
 「しかし、その間に三成は権勢を固め、公儀を歪めましょう」
 「その時こそ、諸将もおぬしらに同意して三成を討とうとするだろう」
 「利家殿に豊臣家を託されたのだ。わしの言葉に従え。十年待つのだ」
◇異説桃山戦記三成死すべし2・秀頼の葛藤(尾山晴紀・歴史群像新書)
 豊臣秀吉薨去。その日石田三成は、徳川家康と息子秀忠を誅殺する。新たな天下人は誰?
 「余は余の兵が欲しいのだ。幸村、兵を集めて世の馬廻衆を作れ。おぬしに預ける。馬廻衆のことは幸村に任す。何か要望はあるか」幸村は即答した。秀頼から馬廻衆を預けるといわれた時から、脳裏を占めて離さない情景があった。「ただ一つ。秀頼様の馬廻衆、赤一色で染めとうございます」
◇異説桃山戦記三成死すべし3・新しい天下(尾山晴紀・歴史群像新書)
 豊臣秀吉薨去。その日石田三成は、徳川家康と息子秀忠を誅殺する。新たな天下人は誰?
 「秀吉様自らが公儀軍に兵を向けた。公儀は示さねばならぬっ。誰であろうと、公儀に兵を向ければどうなるか、を」諸大名は静かに聞き入っていた。誰もが、次の一言こそがこの戦を決めることになる、そう予感した。三成は口を開いた。「秀頼様を討つ」奉行専制の公儀が、豊臣家を超越した、絶頂を迎えた瞬間だった。
◆狩野俊介の記念日(大田忠司・徳間書店)
 「イブの夜 九時 思い出の場所で待つ 尭子」 老人の元に届いた電報は、五年前に死んだはずの妻からのものだった。誰がそんなことをしたのか。単なる嫌がらせとも思えない。しかも彼には文面が告げる思い出の場所について、まったく見当がつかないのだった。石神探偵事務所を訪れた老人の依頼を受けた狩野俊介は、そこで誰かが待っているはずだ、と推理する……本当に大切なものとは何か、それに気づいたとき四つの事件の鍵は開く。
◆殺しは淑女におまかせ(胡桃沢耕史・講談社)
 花束の下に包丁を隠して家の中に入り、「エリツィンの命令で」軍事研究家を殺害した精神異常の女性を、法律は裁かない。そこでニュースキャスター・松平みどりの「淑女の殺人研究会」は、正義のため立ち上がった。
◆浦島太郎殺人事件(鯨統一郎・光文社)
 ここは「森へ抜ける道」という名の日本酒バー。常連の僕工藤と山内、マスター島の「ヤクドシトリオ」は今夜も益体もない話に花を咲かせている。私立探偵である僕が、どうしても解けない殺人事件のことを話す(というか、山内とマスターが勝手に話してしまうのだ)、同じく常連の美人大学院生・桜川東子(ハルコ)さんは、上品にグラスを傾けながら、なぜか日本のお伽話になぞらえて鮮やかな推理を展開する……驚嘆、そして思わず納得!
◆みなとみらいで捕まえて(鯨統一郎・実業之日本社)
 ダイビング・メッセージからダイイング・メッセージまで。密室のマンションから、定番・雪の密室まで……。警視庁からなぜか神奈川県警に出向になった事象・敏腕刑事、半人優里(ハンニン ユウリ)とつぶらな瞳にショートヘアーのおとぼけ刑事、南登野洋子(ミナトノ ヨウコ)の前に次々現れる不可解でとっぴな事件。中華飯店・酩淡亭(メイタンテイ)に住む、なんと117歳の論語研究家・明丹廷(メイ タンテイ)が血を吐きながらも(?)謎を解く。
平成28年2月…5冊読みました(H28.2.29)>
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◆宮崎龍宮伝説の殺人(大谷羊太郎・双葉社)
 宮崎県はイザナギ・イザマミ神話を初めとする神話伝説の王国である。海幸・山幸の物語もその著名なものだ。那須で起こったアパレル産業の女社長殺人事件解決の鍵はこの龍宮伝説の中に隠されていた……。「おれは、いま、薄笑いを浮かべながら、この手紙を書いている。誰も知らない犯人を、このおれだけが知っている。おれは見たんだよ。犯行が行われた瞬間を……」脅迫者は犯人の指紋のついたオペラグラスを手に入れていた。しかし、それがなぜか紛失する。
※怒れ!妻恋警視(胡桃沢耕史・双葉社)
 ムッシュ・アムールこと妻恋警視に、もう一人の娘が仲間に入った。「妻恋さんは、見かけによらず、とても大きいのよ、そして固いのよ、我慢できなくて、きっと泣いてしまうわ」とアドバイスされたのだが、メキシコ娘のフローラは「どうせひどい殺され方をするのに決まっているのですから生きのびられる方を選びます。痛いぐらい何でもありません」こうして妻恋軽視は、三人の娘と生活することになった。ニューヨークでの新しい任務は西海岸の麻薬撲滅大作戦、アメリカ大統領直々の依頼である。アメリカは日本人に助けを求めたのだ。
◆狂喜乱舞殺人事件(赤川次郎・講談社)
 スーパーで起きた奇妙な首吊り自殺。会社が秘密裏に所有していたマンションで起きた部長殺人とホストクラブでの殺人。大貫警部が熟睡するホテルの部屋で起きた殺人と会社の跡取りが狙われた事件。美術館で起きた名画強奪事件。修学旅行中のバスで起きた目撃者のいないバスガイド殺人事件。誰もが首を傾げる怪事件仁前代未聞の捜査&推理で迫る!
◆若狭殺人事件(内田康夫・光文社)
 若狭の名勝三方五湖のひとつ日向湖(ヒルガコ)に沈む男の死体!伝統の神事・水中綱引きの頂点(クライマックス)に異変は起きた。一方、東京・高島平で広告代理店勤務の細野久男が絞殺された。転職を計画中だった細野は、死の直前、同人誌に若狭を舞台にした短編「死舞(シニマイ)」を発表していた。そこに描かれた黒い服の男の謎の行動と暗い過去!ところが、この作品は他の同人誌からの盗作と判明、細野の死との関連は?
◇異説戦国志・桶狭間に死す(坂上天陽・歴史群像新書)
 戦国史上、最も有名な合戦の一つ、桶狭間の戦い。勝者である織田信長の執った戦術はいまだ奇襲作戦と認知され、敗者である今川義元はお歯黒を塗った軟弱な公家大名のイメージしかありません。天下取りを果たした信長も桶狭間での奇跡ともいえる勝利がなければ名をほとんど残すことなく消えていくことになります。
平成28年1月…5冊読みました(H28.1.31)>
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◆錯誤のブレーキ(中町信・講談社ノベルス)
 雨の夜の正面衝突事故。運転していた島津群四郎は即死。同乗していた三人は瀕死の重傷。原因は運転ミスと思われたが、この事故が連続殺人事件の始まりだった!島津と同乗者には奇しき因縁があったのを知った素人探偵の和南城健(ワナジョウ タケシ)・千絵夫婦が解明した恐るべき真相とは?
◆東京ミステリー(西村京太郎・角川書店)
 江戸川区内の交番に勤務する巡査長・山中浩平のモットーは、地元住民と仲良くすることだった。なかでも5人の住民を気にかけている。その中の一人、ネコと暮らす老人・稲川春子がアパートの大家とトラブルを起こしたのをきっかけに、山中は5人よ共同名義で箱根の別荘を購入することに。メンバーノ一人が「あじさい電車に乗ってくる」と出かけたまま行方不明になってしまった。そこへさらに第2の失踪者が……。
◆撮された死角(和久峻三・祥伝社)
 元ポルノ女優樋口有樹(18歳)と同棲していた北村徹二の腕が、アパートから発見された。管理人の証言から、行方不明となっている有樹が有力容疑者として浮かぶが、関西の大物財界人・高嶋誠蔵(68歳)との電撃婚約によって、事件はもみ消されるかにみえた。だが、管理人までがバラバラ死体に!有樹を疑う誠蔵の妹の依頼を受けた弁護士千原は、朝岡彩子を家政婦として高嶋邸に送り込み、深層を探るべく行動を開始したが、さらに第三、第四の犠牲者が……。
◆殺意は馬にあり(吉岡道夫・徳間書店)
 影山真改(カゲヤマ シンカイ)は深夜、店先でフィリピーナのマヤと知り合った矢先、深い刺し傷を負ったフリーのカメラマン・夏目広之を発見した。直後、マヤとともに犯人を目撃した。夏目は死ぬ間際、影山に撮影済みのフィルムを〔週刊スクランブル〕誌の記者・ユサに渡して欲しい、と頼んで息を引き取った。マヤと一夜を共にした影山は翌日、早速事件の謎を追いはじめたが、家を出たマヤがなぜか大久保のマンションで変死体となって発見され……。
◆赤穂バイパス線の死角(西村京太郎・中央公論新社)
 人気歌舞伎役者・尾上竜之介が、「忠臣蔵」公演の翌日にTV局女子アナ・山本由美とともに服毒死した。龍之介の遺書もあり、心中として捜査は終了したが、殺人事件だと主張する所轄署の小西は、有給休暇を取って、姿を消してしまう。そして、小西に同調する雑誌記者・坂井もまた連絡が取れなくなってしまった。十津川は二人を探すべく、四十七義士を祀る兵庫県の赤穂大石神社へ向かうが、岡山県日成(ヒナセ)の港で坂井の溺死体が発見される……。「役者」だからこそ起きた悲劇の真相は?
2015/12/31

読みました

あんな本もこんな本も…読書三昧
好きな本を読んだ~読んだ~読みました。
 定年退職し、毎日が日曜日。
 時間だけは、たっぷり出来ました。
 そこで図書館の会員になり、好きな本をたっぷり読むことにしました。
 好きなジャンルは、◆推理小説と◇時代小説
 脳の活性化でボケ防止を図ります。
 自宅から図書館までのおよそ2Kmを運動を兼ねて歩きます。
平成27年=123冊読みました
平成27年12月…11冊読みました(H27.12.31)>
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◆瀬戸内ー道後殺人事件(吉村 達也・実業之日本社)
 豪雨の日、人気女優・白瀬美穂の女性マネージャーが、モチを使った異常な手段で殺された!そして女優は「私は48時間以内に殺される」 と書き残して姿を消し、つづいてネットに「私は広島にいます。きょう麻薬の山。たすけて」と謎のコメント。狂言か誘拐かと騒がれる中、女優を追って広島の飛んだ志垣警部を嘲笑うように第二の殺人!和久井刑事も合流して猟奇事件の舞台は道後温泉、そして美しい島なみが広がる瀬戸内へ……。
◆篠婆骨の街殺人(山田 正記・講談社)
 忘れられた街・篠婆に伝わる正体不明の名陶。鹿頭勇作(シガシラ ユウサク)は、ここを舞台にミステリを書こうとローカル線に乗った。ところが出入り不可能な走行中の列車内に男の死体が……乗客は、被害者と勇作のみ。一方、釜の中から人骨が発見され、篠婆陶杭焼(ササバスエクイヤキ)の因縁の歯車がまわりはじめた。
◆函館・追憶の殺人海峡(矢島誠・実業之日本社)
 1億2000万円持って失踪した夫のことで相談にのってほしい、と友人の塚田夢子に頼まれ、函館にやってきた元アイドルスター紅林真紀。その彼女が、函館港に浮かんだ絞殺死体の第一発見者になってしまう。被害者は失踪中の塚田の知り合いで、額に奇妙な数字が記されていた。さらに数日後、東京湾の運河から塚田の水死体が見つかり、額に同じような数字があった。東京と函館をつなぐ連続殺人に隠された真相を、真紀が追う。だが、第三の殺人事件だ起こった後、犯人らしき男は密室で自殺してしまった……。
◆長良川鵜飼殺人事件(山村 美紗・角川書店)
 祇園まつりの夜、三条通の宝石店に二人組の強盗が押し入り、店長を殺害したうえ、多額の宝石を奪って逃走。ところがその後、盗まれた宝石の一つが長良川の鮎の腹から発見された。浜口とキャサリンは調査に乗り出すが、そこに待ちうけていたのは、長良川に浮かぶ犯人二人の死体だった……?仲間割れのはての死か、それとも?
◆毎月の脅迫者(山村 美紗・新潮社)
 不動産会社社長が別荘の浴室で溺死。第一発見者は、その愛人。死者に妻子がなく、身内は甥と姪だけ。遺産の行方は?不可解な突然の死の三ヶ月前まで死者は二年余り、毎月一千万円ものお金を受取人不明の口座に振り込んでいた。しかも、死者の前歴は謎だらけ。不明の受取人とは?怨恨殺人の線まで浮上し、事件は混迷していく……。
◆狂った信号(佐野 洋・講談社文庫)
 自動車教習所の指導員が刺殺されたのを第一の事件に、連続四件の殺人事件が発生する。現場に事件を報じる新聞の切抜きが置かれてあるのは何を物語るのか。被害者間に面識はない。探偵事務所の名刺を持つ謎の女が各事件に出没するが招待は全く不明。四つの殺人事件つなぐ鍵は?
◆アクロイド殺人事件(クリスティ・新潮文庫)
 財産家アクロイド氏が刺殺された書斎から消えた消えた一通の手紙。それは事件の前日に謎の自殺を遂げたファラーズ婦人のものであった。冷酷な良人を病死偽装して毒殺した婦人の秘密を知る男が事件の鍵を握るのか、単なる財産目当ての殺人か。
◆企画殺人」(鮎川 哲也・集英社文庫)
 〝純粋の謎解き小説を書く場合に、犯人の心理なり性格なりを描写することは困難だとされる。すこしでも筆がすべれば、犯人の正体が読者に悟られてしまうからである〟完全犯罪が不意のミスから崩れていく過程を描いて読者を魅了する。
※無敵男性三四郎(城戸 禮・春陽文庫)
 「うっ、うわ」ゴジラと異名をとる社内随一のあばれん坊・広瀬のでかいからだが、ドデーんとひっくり返った!電光のごとき、三四郎の小内刈りの妙技!大学の個展具とうたわれた美青年・タフガイ竜崎三四郎と卒業以来二年間に十三回もクビになったという豪の者・伴大六の愉快なゲンコツ・コンビが同じ日に新東洋テトロン会社に入社してきた!珍コンビがまきおこす騒動は、はたしてどうおさまるだろうか?「女とワインとニンニクが苦手だ」というタフガイ三四郎に、たちまち社内銃の若い女性達の目が集まった!なかでも三四郎と幼なじみの美女水野由美は……。
◆精神分析殺人事件(森村 誠一・角川文庫)
 「また宿題をやってこなかったのね!」若い女教師中原みどりの起こりが爆発した。彼女は、クラスの中でいつも一人だけ反抗的な園少年のほほを激しく打った。だが、少年はたじろぐどころか、逆に燃えるような挑戦的なまなざしで彼女を見返した。数日後、埼玉県K市公害の桑畑で中原の死体が発見された。腹部に受けた二箇所の創傷が致命傷である。捜査線上に例の少年が浮かびあがり、彼の部屋の縁の下から、血のついた小刀が発見された。さらに少年の、ミドリ色の昆虫に限ってきりきざむ奇癖が明るみに出たのである点…。
◆細い赤い糸(飛鳥 高・講談社文庫)
 次々と不可解な連続殺人事件が起こり、被害者のいずれも、鈍器で殴殺されたと推察される。第一犯行現場の唯一の遺留品は「細い赤い糸」。被害者の頭部に付着していた。被害者同士に何の面識もなく犯行動機がつかめない。ただ、手口の類似が同一犯人の犯行を裏付ける。「細い赤い糸」に秘められた殺人の謎を追う。
平成27年11月…10冊読みました(H27.11.30)>
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※夢に罪あり(柴田 錬三郎・春陽文庫)
 東京下北沢にある江上医院の主人は、三十二歳の女医江上三津枝であった。二十五歳の次女千鶴と十九歳の三女由香とそろって美貌の三姉妹であった。亡父のあとを継いで病院を守る三津枝は、妹たちのすすめで旅へ出た。その第一夜は想いで深い箱根のホテルであった……。十四年前のこと、応召する恋人の境正一と十八歳の三津枝とはホテルで一夜を明かした。三津枝の留守中に江上病院へ訪れてきた川伏道太郎というインド帰りの青年があった。
◆二つの陰画(仁木 悦子・講談社文庫)
 高利貸しでばっちり貯めこんでいたアパート「満寿美荘」の女経営者が密室で殺され、しかも遺言状が名指した遺産相続人はまったくの赤の他人だった!健介・知子新婚素人探偵局が犯人探しに乗り出すが、アパートの住人の誰もが暗い動機を抱いていて……。そしてまた!
◆振飛車殺人事件(山村 正夫・徳間文庫)
 将棋愛好家でアマチュア有段者であれば多少天狗になるのは可愛いが、それを殺人トリックに使うなど許しがたい。まだうら若きカオリも美人棋士だったが、警視庁警部夫人でもあるところから、これも内助の功とばかり、柳家小さんに似た朴訥な北原部長警部とコンビを組み、振飛車戦法の裏に隠された謎を解明していく。
◆死者たちの夜(結城 昌治・角川文庫)
 罪を犯しながらそれを意識しない者への深い憤り、罪を犯さねばならなかった者の暗い宿命を見つめる静かな哀しみ……弁護士紺野は、そうした非常さと優しさをひめた中年の独身男だ。彼は、殺風景な1DKのアパートに住み、七人の仲間とビルの一室ウを仕事場として借り、ポンコツ寸前の車を駆って、貧しさと孤独に絶えながら都会の夜に続発する事件を追いかける。
※悪人専用(生島 治郎・集英社文庫)
 暴力団羽島組の若頭・遠山が盗まれた赤革の財布の中にあった〝「砂糖」1万ポンド〟のメモは、麻薬取引の割符であった。はみ出し事件貴社・橋田雄二は、ドブチューと呼ばれる古物商とその娘・伊都子、ボクサー崩れの花井らと麻薬の横領りを狙い緻密な強奪計画をたて、神戸に向かった……。
※東京物語(源氏 鶏太・集英社文庫)
 短大を卒業してR興行に勤める加古稲美は、素直で明るい22歳。二年間東京で生活して両親の所に帰る約束だが、恋人はまだいない。そんな彼女にある日課長と、机を並べている西部の二人から同時に縁談が持ち込まれた。二人の青年に好感をもって交際しながら、稲日の胸の真中にいつしかひとつの面影が宿りはじめた。
※命ぎりぎり物語(柴田 錬三郎・春陽文庫)
 ひとつの事業を計画し、それをあらゆる障害をのりこえてなしとげる男・室町東吾!その室町がホンコンのホテルでドア・ボーイをしていた孤児を見つけ、ボクサーに育てた!その男こそ、世界バンタム級チャンピオン・ダッシュ芝であった。メキシコのビド・バセラとのリターンマッチに敗北した芝!その陰には女の復讐があった。美貌の姉妹、バーのマダム理枝と映画女優の伊東麻耶と芝との奇しき関係は難だったのか?ボクサーを断念し北海道北見地方の山奥へと去った芝雄吉を待つものは?
※微笑みみギャルの逆襲(胡桃沢 耕史・廣済堂文庫)
 新人類の女の子が旧人類のオバさまや石器人類のオジン上司の中に混じったら?青春しちゃうために銀座のデパート戦争の中に飛び込んだ18歳の杏子。繊細で大胆。歓声ゆたかで好奇心いっぱい。知りたいこと見たいことで毎日毎日がドキドキワクワクの連続!嫉妬と愛が交錯する女の園の中で杏子が見たものは?そして彼女に囁きかける甘い誘惑は?
◆嫉妬(藤本 義一・徳間文庫)
 結婚して五年、夫の高志が始めて帰宅しなかった。そして姿津子にもたらされた知らせは、夫の死であった。しかも心中だという。相手は高級クラブ「紫苑」之ママ長い扶美子。そして扶美子だけ生き残った。強い疑惑を抱いた姿津子は、事件の真相を調べるために、ホステスとして「紫苑」に入り込んだが……。
◆悪魔の寵児(横溝 正史・角川文庫)
 胸をはだけ、乳房をむき出しに仁折り重なって発見された男女。すでに、女は息たえ、白い肌には不気味な死斑が浮き出ていた……。上司を暗示する奇妙な挨拶状を遺して死んだ美しい人妻。不倫の故意の清算か?
平成27年10月…10冊読みました(H27.10.31)>
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◆久遠堂事件(大田 忠治・徳間書店)
 父の行方を捜して欲しい、石神探偵事務所に現れた中井田は切り出した。依頼者の父は一代で財閥にまで成長させた会社経営を親族に譲った後、莫大な資金を投じて巨大な釈迦涅槃像を作った直後、謎の失踪を遂げたのだ。探偵・野上栄太郎と助手の狩野俊作は事件を洗いなおすため現地へ赴く。涅槃像は内部が刳り貫かれ、お堂と宿坊が造られていた。完成披露で集まった中井田家の親族と同宿した晩、惨劇が起きた。次々と襲われる親族たち。野上は犯人を目撃するが、その姿は……!
◆消えた甲子園(大野 優凛子・実業之日本社)
 日本高野連の理事で広報担当の柏木は、奇妙な不安にかられていた。選抜大会の決勝戦の朝、対戦する2チームの選手たちが、練習の予定時間を過ぎても甲子園球場に到着しないのだ。まもなく、デスクの電話が鳴った。「社会福祉法人に47億円を寄付しろ。できなければ選手たちは永久に返さない」。前代未聞の誘拐事件に、兵庫県警の石田警部が捜査に乗り出す!
◆嗤う総会屋(大下 栄治・実業之日本社)
 週刊誌記者から総会屋へ転身した男が、大企業のスキャンダルに食いついた。株主総会を無事に乗り切ろうと画策する経営首脳、利権を求めて暗躍するさまざまな総会屋。陰謀の駆け引き、飛び交う札束…日本経済を支える裏社会の実態を赤裸々に描いたドキュメント。
◆異形の性(斉藤」 栄・実業の日本社)
 流れ尼僧が住みつく西鎌倉の荒れ寺で、男と幼児の二つの死体が消えた。ミステリー作家の柏木太陽は事件を調べるうち、荒れ寺で落石のため負傷。文字通りのベッド・ディテクティブとして、女性ファンと担当編集者に手足となってもらい、殺人の真相に迫る!
◆横浜・修善寺ゼロの交差(深谷 忠・講談社)
 修善寺に住む市倉画伯が描いた服部教授の肖像画には〝死相〟が現れていた。服部に絵を渡した翌日、服部の秘書が変死体で発見され、続いて助手の佐久田がホームから転落して重傷、さらに服部の娘真紀が修善寺の宿で密室状態で殺される。服部自身は大丈夫か?〝死相〟が告げたものは?連続殺人を操るのは「誰」なのか?
◆完全アリバイ(斉藤 栄・廣済堂文庫)
 新婚旅行中、誘拐された妻を救出に、南アルプスの八紘峰に向かった医師・武宮昭吾は、無事妻を救出。誘拐犯は山中から変死体となって発見された。一方、川崎ではホステスが自宅ベランダから転落死していた。山中での変死体と疑惑の転落死。二つの事件の同一線上に浮かんだ一人の男とその殺意。完全なアリバイに守られた男の才略を打ち砕くため、章吾は不審死を遂げた女が残したメモを頼りに事件を洗いなおすが……。
◆ペトロ不事件(鮎川 哲也・角川文庫)
 〝ひとり暮らしの偏屈な金満家〟これが、銃で撃たれて殺されたロシア人、イワン・ペトロス老人の世評であった。真犯人は、老人の死によって財産分与に与る三人の甥の中にいると見られた。しかも、甥たちはそれぞれペトロフ老人から憎まれていたのだ。が、三人は完璧なアリバイを主張して譲らなかった。たまたまロシア語が少しばかり出来るということで、しぶしぶ捜査に乗り出した鬼貫警部は、首尾よく真犯人を挙げられるか?
◆華やかな死体(佐賀 潜・講談社文庫)
 白菊と曼球沙華に飾られた大手食品会社社長の死体が発見された。巨額の遺産をめあてか、会社の権力争いの果てか……美貌の未亡人と元社長秘書の間に常時の匂いをかぎとった少壮検事城戸。老獪な弁護士との知力の鍵路をくす熾烈な闘いが始まった。
※背徳のメス(黒岩 重吾・角川文庫)
 夜の非人間的な女蕩しと昼間の正義の医師。植秀人は大阪の貧民街なかにある阿部野病院という舞台で、ジキールとハイドのように行動する。無気力、情欲犯罪が百鬼夜行するこの異常空間を描く。
※ロマンの切子細工(森村 誠一・角川文庫) 
 みずみずしい感性で世相を捉え、人間哀歓を見事に推理小説に融合させる森村誠一のエッセイ集。
平成27年9月…10冊読みました(H27.9.30)>
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◆ラナンキュラスの微笑(斉藤 栄・光文社)
 二階堂日美子は、神戸の資産家・桃園紅の協力を得て、六甲山麓の高台に、家庭内暴力に苦しむ母と子のためのシェルター< 神戸紫苑の家>を立ち上げた。鎌倉材木座に設けたNGOにつづく、第二号施設である。開業の前日、<紫苑の家>の周囲をうろついていた女が、催眠剤の香りを残して、消えた。そして、入居者の覚音寺沙尼(カクオンジシャニ)が、行方不明に。次々に消える女たちと、「カンショウ」という謎の言葉。日美子と娘の真輝が企画した施設内演劇「恐ろしい毒」は成功したが、その直後、暴虐の限りを尽くされた石花海一夜(セノウミヒトヨ)の全裸死体が発見された!
◆雪密室(法月 倫太郎・講談社)
 奇妙な招待状に誘われて「月触荘」を訪れた法月警視を待ち受けていた不可能犯罪。美貌の招待主・真棹(マサオ)が、客の全員集まったその夜、離れで殺されたのだ。外は一面銀世界。なのに足跡は発見者のものしかない!雪と鍵による二重密室の謎に、名探偵・法月倫太郎の推理が冴える。
◆待ちわびた花嫁(赤川 次郎・実業之日本社)
 結婚披露宴の直前、新郎が現金強奪犯として逮捕された!そして十年後、刑期を終えて出所した彼を迎えたのは、〝待ちわびた花嫁〟だけではなかった。服役中も共犯者の名と盗んだ二億円の隠し場所を、頑として白状しなかったために、大金をめぐって新たな事件が……。十年間の空白を経て新婚生活を始めたばかりの二人に迫る魔手。
◆正月十一日・鏡殺し(歌野 晶午・講談社)
 ~日常の中に紛れ込んだ謎、そして恐怖~
 ・盗聴:「カチカチ鳥を飛ばせ」という謎の電話を傍受してしまった予備校生は、そこに犯罪の匂いを嗅ぐ。
 ・猫部屋の囚人:猫マニアの恋人を持つサラリーマンは、一瞬の狂気に取り付かれる。
 ・正月十一日・鏡殺し:不仲の祖母と母に挟まれた少女は鏡餅に願いを託す。
◆明日のない報酬(志茂田 景樹・桃園書房)
 西麻布の事務所へ、ゾクッとするほど艶っぽい女がやってきた。行方不明の息子を探して欲しいというのである。女には別れた夫との間に高校生の息子がいた。前の夫は若い女と再婚したが、すぐに離婚してしまった。ところが、その別れた若い後妻と息子が肉体関係を結んだのだ。二人は同棲をはじめた。そして、その息子が、突然、失踪したというのである。
◆奥飛騨鯉の殺人旅行(斉藤 栄・中公文庫)
 母娘のミステリー・ツアーを企画したベル旅行者に〝ツアーを中止しなければ死者が出る〟という脅迫電話が……。小早川警視正の要請を受け、鉄道警察隊・江戸川警部がツアー列車に警乗したが、リゾート特急で飛騨高山へ向かった一行を待ち受けていたのは恐るべき殺人事件だった!
◆砂の城(鮎川 哲也・青樹社文庫)
 人っ子ひとりいない荒漠とした早朝の鳥取砂丘の砂の中から美女の絞殺死体が発見された。警察の地道な捜査の結果、事件には贋作絵画が絡んでおり、絵の署名からひとりの男が容疑者として浮かんできた。だが、彼は完璧なアリバイに守られていた…。
◆館という楽園で(歌野 晶午・祥伝社)
 「奇妙な殺人事件は、奇妙な構造の館で起こるのが定説です」三星館と名づけられた西洋館の主は、四人の招待客にある提案をした。それぞれが殺人者、被害者、探偵役になって行う<殺人トリック・ゲーム>である。そして今、百数十年前にイギリスで起こった事件が再現される!
◇消えた十手(風野 真知雄・双葉文庫)
 南町奉行・小栗忠順の計らいで通常考えられないことが……。市井の人々に接し、磨いた剣の腕で悪を懲らしめたい一心で、御三卿・田安徳川家の十一男・徳川竜之介が定町回り同心見習いへ。小銀杏髷、着流しに羽織の颯爽とした竜之介だが、若さま育ちの成果、やることはどこかトンチンカン。先輩同心に邪魔者扱いされながらも事件を解決していく。
◇風鈴の剣(風野 真知雄・双葉文庫)
 見習い同心の暮らしにもようやく慣れた御三卿・田安徳川家の十一男・徳川竜之介。自由な市井の生活を満喫していたが、八丁堀近くにある湯屋で老人が刺し殺されるという事件が起きた。下手人の探索をまかされた竜之介は、難事件の謎に迫る。丁度その頃、新陰流の正統は吾にありと、葵新陰流の真髄を受け継ぐ龍之介を切れとの藩命を受けた肥後細川藩の刺客三人が江戸に来ていた。
平成27年8月…10冊読みました(H27.8.31)>
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◆殺しの秘湯案内(辻 真先・立風書房)
 旅大好き、温泉もっと大好き作家が念願叶って秘湯め巡り。湯気の向こうに美女が、殺人が……。
◆素直な狂気(赤川 次郎・角川書店)
 松山は、部長の愛人であり自分とも関係のある女を殺害した帰り途、鈴木と名乗る変わった若い男に電車賃を貸した。やがて事件は発覚、容疑は部長にかかり、松山にとっては完全犯罪になるはずであった。ところが鈴木が、松山の家に会社にあらわれ、借りた金を執拗に返そうとする。……。
◆スクープですよ!(今野 敏・実業之日本社)
 TBNテレビ報道局の看板番組「ニュース・イレブン」。そのスタッフ会議にいつも遅刻してばかりしている布施京一は、見かけによらずスゴ腕の報道遊軍記者。今日も事件のスクープを追いかけて、夜の盛り場にくり出してゆく。
◆十津川警部の挑戦・上(西村 京太郎・実業之日本社)
 「小樽へ行ってくる」と言って家を出た62歳の老人が、東京で死体で発見された。老人は20年前に警視庁を退職した元刑事だった。前科のある男が自首して来て、事件は解決した。とくに警視庁の上層部は解決を急いだ。が、元刑事が、かって担当し、解決した事件を追っていたことを知った十津川警部は、早すぎる事件の〝解決〟に自ら待ったをかけた。元刑事が小樽に訪ねた人物が不自然な死に方をしているのも気になった。殺された元刑事が追っていた事件ーそれは美貌の若い女性が暴行され、殺害されるという連続殺人事件で、赤いポルシェが決めてとなり、容疑者として代議士の秘書が浮かんだ。しかし、男は、自分は無実であるとの遺書を残し、自殺した。世論の非難を浴びた警察は、アル中の変質者を犯人として逮捕し、事件は〝解決〟というものだった。そして20年後のいま、解決した事件を追っていた刑事が殺されたのだ。
◆十津川警部の挑戦・下(西村 京太郎・実業之日本社)
 20年目兄解決した事件を追っていた捜査一課の元刑事が殺された事件は、犯人が自首して、あっさり解決したかにみえた。が、父親の死に疑問を持ち、父親の足跡を追っていた娘が襲われ、十津川警部の命令で娘を護衛していた草か掲示が刺され、事件は新たな展開を見せ始めた。事件の背後に暴力団がからんでいると睨んだ十津川が、担当の捜査四課を訪れると、暴力団の組長と自殺した秘書が仕えていた代議士が親密だったことがわかる。しかし、ここでも十津川は「20年前のことに首をつっ込むつもりなら気をつけろ」と警告される。すでに」三上刑事部長から「妙なことに首をつっ込むのは止めたまえ」と釘をさされていたのだs。窮地に追い込まれながらも、十津川警部は、ねばり強い捜査を続け、ついに犯人を追い詰める決定的な証拠をつかむ。しかし、」そのことを知った犯人側も大反撃に出、事件のクライマックスはブルートレイン「はやぶさ」の車中に移る!
◆薩摩いにしえ殺人事件(木谷 恭介・廣済堂出版)
 鹿児島市内の城山公園で、東京銀座のホステス真鍋美恵子が、絞殺死体なって発見された。彼女は友人の結婚式のためと言って帰省していたが、地元署の調べでは該当するものは見つからず、ホテルの美恵子の部屋には〝薩摩のサツは札幌のサツ〟と記されたなぞのメモが遺されていた。さらに美恵子が五億円もの金融債を所持していた事実も浮かび、謎は深まる。
◆城ヶ島殺人事件(斉藤 栄・NON POCHETTE)
 小早川警視正は頭をかかえていた。政界汚職事件の重要参考人が死に、捜査が頓挫したのである。同じ日、夏木梨香は親友の安里から相談を受けた。恋人が謎の暗号を残し失踪したという。その直後、安里まで殺され、ついに小早川が捜査に乗り出した。やがて彼は、北原白秋の詩をヒントに暗号を解読し、驚愕した。政界汚職事件との関連が浮かび上がったのだった……。
◆南紀・伊豆Sの逆転(深谷 忠記・光文社文庫)
 南紀・白浜で女性が毒殺され、その所持品から呼び出しの手紙が発見された。差出人はT・H。そして、手紙と同じイニシャルの男性が、「私がやりました」という遺書を残して潮岬で死んでいた。同じ頃、伊豆・下田を訪ねていた壮と美緒も、殺人事件に巻き込まれた。南紀と伊豆を結ぶ見えないラインとは?
◆春信殺人事件(高橋 克彦・光文社文庫)
 江戸の天才浮世絵師・鈴木春信の肉筆浮世絵が発見され、商社が七億円で購入した。だが、その「春信」に決定的な贋作の証拠が!闇に埋もれた美術品を探し出す美術探偵・仙堂耿介は「春信」とともに消えた男・遠藤を追ってニューヨークへ飛んだ。「春信」に隠された戦慄の秘密!事件の裏には大胆にして巧緻な陰謀が!
◇一万両の長屋(幡 大介・双葉文庫)
 五年前、一万両にものぼる大金を盗み、大阪に逃げた大盗賊の夜霧ノ治郎兵衛の一党が江戸に舞い戻ってきた。南町奉行あげて探索に奔走するが、見習い同心の八巻卯之吉だけは、吉原で放蕩三昧。そんなとき、卯之吉は貧乏長屋の大家殺しの探索を筆頭同心から命じられる。
平成27年7月…11冊読みました(H27.7.30)>
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◆函館・日南殺人旅情(斉藤 栄・NON NOVEL)
 警察庁小早川警視正の義妹夏木梨香は、ところかまわず睡魔に襲われる嗜眠病(シミンビョウ)治療のため、富豪の老人島津の招きで、九州・宮崎へ向かった。だが、日南海岸の広大な屋敷には、深夜、奇怪な仮面男が出現。梨香は重傷を負わされた。一方、北海道。函館で翌日、なぞの米国人が、全身四十二ヶ所を刺されて死んだ……。やがて上京した島津の孫娘琴比女(コトヒメ)が惨劇に見舞われ、事態は急転!小早川の前には日本列島を縦断する事件の構図が……。
◆鉄輪温泉殺人事件(吉村 達也・講談社)
 東京荒川区のマンションで、背広を着て女の能面をかぶった男性の白骨化死体が見つかった。猟奇殺人の容疑者は姿を消した妻。二人がテレビのお見合い番組を通じて結婚したと知った志垣警部は、第二の容疑者を追って九州は別府の鉄輪(カンナミ)温泉へと飛ぶ。だが、彼を待っていたのは名所「地獄めぐり」での目を覆う惨劇!
◆信濃富士殺人事件(梓 林太郎・徳間書店)
 信濃富士こと有明山(2269メートル)の岩盤で、クライマーが墜死した。命綱のロープが切れたらしい。数日後には、上高地交番で拳銃が盗まれた。事件が続く豊科署の刑事・道原伝吉は、上高地に向かった。ニューナンブ38口径には弾が5発入っているという。その拳銃が、能登半島で発生した殺人事件に使われたらしい。殺されたのは、東京六本木の宝飾品販売会社「アワカワ」の社長婦人・淡川篤子(二八歳)と判明。拳銃盗難の容疑者と見られる登山者の男と篤子との関係は?道原伝吉の捜査は東京・能登・博多へ飛んで……。
◆禁色の殺人(斉藤 栄・徳間書店)
 横浜市の南部、野島で発見された死体が、警察への通報の間に忽然と消えてしまう不可解な事件が起こった。残された財布から、被害者は木村不動産社長・木村茂と思われたが……。一方、二階堂日美子は、友人の紙野哲子とその姉・すず、真珠と一緒に丹後を旅していた。三姉妹は一年程前、家業の宝石店を強盗段に襲われ、両親と財産を失っていた。天橋立から成相寺へやってきた四人は、死体発見現場にでくわす!日美子のタロットが示したのは<ザ・デビル>「呪縛」であった……。
◆尾州白帝城殺意の旅情(大谷 羊太郎・FUTABA NOVELS)
 東京で平凡な学生生活を送っていた塩野妙子が大学卒業直前に、仲間に追われ深夜突然訪れた男と体験した奇妙な10日間の同棲生活。24年後に起きた連続殺人事件のなぞを解く鍵はすべてそこにあった。愛知県の明治村、犬山城、木曽川など歴史と詩情あふれる舞台を背景に、ひたすら女主人を守る昔気質ぎの男の隠れた過去とは?
◆京都渡月橋殺人事件(木谷 恭介・双葉文庫)
 美貌の童話作家杉浦佐知子が死体となって発見されたのは、まだ朝も早い渡月橋のほとりでだった。生前、佐知子は夫の総一郎に自分の作品が鹿沼啓輔という男に盗作されたと漏らしていた。しかもその作品は皮肉にも文部大臣賞を受賞する。鹿沼は逮捕されるが頑強に反抗を否認、事件解明のメドがつかない。
◆僕のTV支配マニュアル(宗田 理・光文社文庫)
 ぼくの同級生が自殺した。「いじめが原因」とワイドショーが中学に殺到した。彼の死に疑問を持ったぼくらは、独自に調査を開始。そして発見した意外な真相に、ワイドショーは飛びついた。「これならワイドショーを思いのままにできる。TVジャックしよう」暴力教師の実態、金塊探し……ぼくらは次々にネタを提供していく。
◆光刺す海(鈴木 光司・新潮文庫)
 入水自殺を図った若い女性は、記憶を失っていた。恋人だった青年は遠洋マグロの漁船の上にいる。二人の間にいったい何があったのか?運命をあらかじめ知っている人間はいない。しかし、はっきりとした確立があるとしたら?偶発的に誕生した遺伝子が特別な意味を持った時、恋人たちはある宿命を背負い、日常の裂け目には一つの危うい人間関係が生じた。
◆死体西へ飛ぶ(草野 唯雄・角川文庫)
 叔父堀彰八の遺産相続人に指名されていた堀代次郎のまえに、強力なライバルが現れた。叔父彰八が、家政婦に手をつけ、結婚を口にするようになったのだ。安い給料で、秘書がわりにこきつかわれてきた代次郎に、どす黒い殺意が芽吹いた。周到な手順で犯行をすませた代次郎のところに早くも刑事が……。山頂で殺害した叔父の死体が、市内の公園に?なぜだ?
◆緋色の殺人(斉藤 栄・中公文庫)
 「重要美術品をいただく」怪盗ファジーから犯行予告を受けていた工芸家が名古屋で事故死。占術の愛弟子でもある娘の雅乃から連絡を受けた日美子は名古屋へ向かった。だが、事件の関係者が相次いで殺害され、それぞれの現場には食べかけのういろうときしめんが残されていた。ファジーから重要なヒントを得て推理を進めた日美子は衝撃的な真相に辿り着く。
◆殺人忠臣蔵(斉藤 栄・中公文庫)
 自称ヒストリー・アナリストの中林は、赤穂義士に関する資料を利用してのひと儲けを企み、日美子のもとを訪れた。非常識な中林の申し出を断る日美子だったが、それが凄惨な殺人事件へのプレリュードとなった……。
平成27年6月…10冊読みました(H27.6.30)>
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◆怪文書殺人事件(吉村 達也・勁文社)
 警視庁捜査一課を退職した元女刑事・烏丸ひろみのもとに一通の手紙が届いた。半紙に墨痕鮮やかな毛筆で綴られていたのは、寒気を催す内容の死亡予告!なんと標的はひろみ自身。しかし犠牲者は別のところから出た。差出人の正体を追って、あの精神分析医・氷室想介と烏丸ひろみが共同戦線を張り、深い闇の奥にひそむ異常者の素顔に迫る!殺人者はなぜ毛筆で怪文書を書いたのか?
◆長く短い呪文(石崎 幸二・講談社)
 岐城島へようこそ。自分にかけられた「呪い」を解くため少女が帰った先は、その一族だけが住む孤島。かって姉を交通事故死に追いやり、今度は妹の双子にまで伸びる魔手の正体とは?木に刺さったネジ、腕を切断された人形が示す想像を絶する真相とは?
◆卑弥呼伝説(井沢 元彦・実業之日本社)
「ヒミコは殺された」古代史研究家がなぞの言葉を遺して殺害された。だが、犯行現場は完全な密室。事件を解明するためトレンジャー・ハンター、永源寺峻が乗り出した。事件の夜、現場の前で踊っていたという奇妙な神楽集団の正体とは?
◆少女Aの殺人(今邑 彩・角川書店)
 「あいつは、毎晩のようにわたしのベットにやってくるんです。このままではあいつを殺してしまうかもしれません…」深夜放送の人気DJ・新谷可南(シンタニ カナ)は、養父と二人暮らしをしている「F女学院の少女A」という女子高校生から投書を受ける。可南が手紙の内容に該当する学校を調べたところ、「少女A」の家庭環境に当てはまる生徒は三人いることがわかる。数日後、そのうちのひとりの養父が、自宅で刺殺されてしまう。一見単純な養父殺しに見えたこの事件の裏には、複雑にからみあう人間関係があることがやがて明らかになり……。
◆スパイ失業(赤川 次郎・HARUKI NOVELS)
 伊原ユリ、四十二歳。夫は目下入院中。中一の娘を抱え、人材派遣会社に勤めている。しかしそれは表の顔。実はユリはポメラニア共和国の女スパイ。情報収集が彼女の裏の仕事なのだ。だが、ある日突然、共和国が消滅してしまう。ユリはその衝撃にもめげず、河本青年をしたぐぇ、仕事先に向かうが、途中、駅のホームで、不意に後ろから突き飛ばされた。誰かが私を殺そうとしている……。
◆南九州噴煙の下で誰かが死ぬ(辻 真先・徳間書店)
 ユノキプロの〝イベントキャスター〟葉月麻子は、ともかく鹿児島へ飛ぶことにした。マネージャーの堀喜平が殺人容疑で逮捕されたというのだ。休暇を利用し、余命いくばくもない父親と後妻の三人で指宿へ来た堀は、砂むし風呂で死体を発見。被害者はなんとかっての恋人で、彼女は堀に会いに行く、と妹に手紙を出していた……。桜島の噴煙の下でくり広げられるテンヤワンヤの結末は?
◆琵琶湖殺人事件(津村」秀介・光文社文庫)
 日本最大の湖・琵琶湖。この湖を挟んで向き合う西大津駅と瀬田駅で、同日に同様の轢殺事件が起きた。ルポライター浦上伸介は、被害者間の接点を求めるうち、数日前に起きた一つの殺人事件に行き当たった。だが……琵琶湖と九州にまたがる壮大なアリバイの壁が、浦上の推理を阻む!
◆山陰路殺人事件西村 京太郎・講談社)
 城之崎温泉で突然、、失踪した美人歌手・柏崎マリが出雲で逮捕された。容疑はTVディレクター殺し。さらに彼女には「特急まつかぜ1号」での元芸能プロ社長、鳥取砂丘での新人歌手、東京・深大寺でのモデル殺しの容疑が!十津川警部と亀井刑事は事件の真相を追って、山陰に飛んだ。
◆紫欄の花嫁(乃南 アサ・文春文庫)
 「あいつから逃げなきゃ!」執拗に追ってくる男に脅えつつ、逃亡を続ける花屋の店員・三田村夏季。同じ頃、神奈川県下では不可解な連続女性殺人事件が起こり、刑事部長・小田垣の苦悩の日々が始まった……。
◇細川忠興(浜野 卓也・PHP文庫)
 戦国きっての文化人大名・細川幽斎の長男であり、信長、秀吉、家康に仕えて肥後熊本藩54万石のいしずえを築いた細川忠興。しかし、その生涯は、けっして平坦な歩みではなった。妻・玉子(細川ガラシャ)を愛しながらも幽閉した本能寺の変、妻と二人の息子失う事になった関ケ原の合戦など、苦渋の決断を繰り返しつつ人生における危機を乗り越えた男の戦いを描く。
平成27年5月…10冊読みました(H27.5.31)>
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◆拉致(柊 治郎・実業の日本社)
 大阪・東成署の刑事、霧谷純平は親友の弟の自衛官殺人事件を調べるうち、背後に北朝鮮工作員のネットワークが存在するのに気づく。そして、霧谷自身にも極道を使った〝殺しの手〟が伸びる。仲間の外事捜査官やマル暴担当の刑事たちと協力しして、霧谷は徹底的に敵を追いつめるが……。
◆秩父夜祭り殺人囃子(紀和 鏡・中央公論社)
 凍てつく関東の冬を彩る秩父夜祭り。絢爛豪華な山車屋台とダイナミックな屋台囃子で賑わった祭りの夜、秩父で一、二を争う太鼓の名手・慎治が殺された。疑いは太鼓の「技」を競い合い、幼馴染の桃子(トウコ)をめぐる恋敵の秀幸に……。
◆紅蓮(グレン)の毒(日下 圭介・光文社)
 宴会のさなか、青年が毒殺された!死体からは青酸カリが検出され、隣に座っていた越中富山の薬売り・辻村が疑われる。真犯人を追う辻村は、やがて一人の女中が抱く報われぬ思いを知るが……。
◆隣の女(新津 きよみ・角川春樹事務所)
 <妹を自殺に追い込んだ男・森嶋吾郎を殺したい>と思いつめているステンドグラス作家・羽田野祥子の前に、アイと名乗る謎の人物が現れた。「僕がかわりに殺してあげましょうか」……一週間後、森嶋は自宅近くの公園で頭を割られ、死体となって発見された!次の日、祥子は隣に住む主婦・宮脇まゆみに、「わたしにも殺し屋を紹介してほしい!」と頼まれるが……。
◆十津川警部夢を追う(西村 京太郎・徳間書店)
 東京・井の頭公園の道路脇に停車していた車の中で、女性が殺害されていた。被害者は青木美加、三十六歳。国土開発省エリート官僚の妻だった。解剖の結果、妊娠が判明したが、夫の子供ではなかったのだ。十津川らの極秘の捜査は難航。厳重な箝口令が敷かれたにもかかわらず、事件が週刊誌にスクープされ、さらに記事を書いた編集長も殺害される。困惑する捜査本部。そこへ犯人の名前が記された手紙が届く。差出人の<シャドウX>とは何者か?事件は予想外の展開を見せ始める……。
◇大江戸あぶれ者(高橋 義夫・学研文庫)
 戦国乱世の昔なら、草履取りから天下人になる機会もあったが、徳川幕府も二代将軍秀忠の治世になると、いかに才覚、野心があっても出世の糸口さえない。せめてもの鬱憤晴らしに、異装を競い喧嘩と博打に明け暮れ、あげく公然と町奉行に戦いを挑む集団がいた。
◇泣き夜叉(高橋 義夫・講談社)
 酒と女と博打で日を過ごし、小さな悪事を重ねるしがない遊び人の辰五郎は、いかさま賭博を見破ったことからいっぱしの男として売り出すが……。風雲急を告げる幕末の江戸、世の動きとは無関係に刹那的に生きてきた男が、否応なく時代の流れに巻き込まれ、波乱の運命を辿っていく!
◇秘剣流亡(佐伯 泰英・祥伝社文庫)
 水戸光圀の影警護から一転、再び流浪の身となった大安寺一松。「秘剣雪割り」を編み出した箱根弾正ケ原に立ち寄り、亡き剣の師、愛甲喜平太の菩提を弔う。その山中にて、一松は北条の末裔を名乗る若い女と邂逅した。導かれた先は驚くべき事に、秀吉によって滅ぼされた一族が再興を賭ける「隠れ里」であった。一松を罠に陥れようとする妖しき女の狙いとは?
◇花芒ノ海(佐伯 泰英・双葉社)
 安永二年、初夏。江戸深川六間堀、金兵衛長屋に住む坂崎磐音。直心影流の達人なれど、日々の生活に追われる浪人暮らし。そんな磐音にもたらされた国許・豊後関前藩にたちこめる、よからぬ風聞。やがて亡き友の想いを胸に巨悪との対決の時が……。
◇杜若艶姿(佐伯 泰英・幻冬舎文庫)
 大店の幼女を狙った連続誘拐事件には、どのような裏があるのか。当代きっての立女形(タテオヤマ)・岩井半四郎から芝居見物に誘われた小藤次は駿太郎の健やかな成長も相まって束の間の平穏を味わっていたが、ふとした拍子に下手人らしき賊の居所を突き止める。小藤次は御用に同道するが、騒動はそれだけに留まらなかった……。
平成27年4月…10冊読みました(H27.4.30)>
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◆札幌源氏香殺人事件(木谷 恭介・門川春樹事務所)
 都内のホテルで大手食品メーカーに勤める女性の絞殺死体が発見された。被害者の向井紅美子は、フレーバリストと呼ばれる食品香料の研究者で、第一発見者となった友人の近石朋恵とともに札幌で香道を受講していた。現場には、紅美子が遺したと思われる<6333>の謎の文字。さらに、彼女の名前を騙ってホテルを利用していた不審な美女が浮かび上がる。事件に巻き込まれた朋恵は、日本唯一の警察庁広域捜査官・宮之原警部に操作を依頼し、札幌ー等k等を結ぶ連続殺人の真相に迫るが……。
◆筑後川殺人事件(梓 倫太郎・NO NOVEL)
 筑後川を臨み、旅行作家茶屋次郎の胸は疼いた。大分県日田で、十八年前に交際していた小菊の消息を訊ねると、彼女の現在の夫・牛島克典は殺人容疑を掛けられていたのだ。牛島は被害者から多額の融資を受けてており、不在証明もないという。零落した小菊の境遇を救うべく、茶屋は、事件解明に乗り出すが、直後、取材協力の女性が失踪、今度は、茶屋の身にもあらぬ嫌疑が…。はたして事件の真相は?窮地に落ちた茶屋と小菊の運命は…。
◆十字路(赤川 次郎・双葉社)
 坂巻里加、28歳、宣伝部チーフは、遅刻の理由を「男と会っていたものだから。一汗かいて、ぐっすり眠っちゃった」と弁明して周りを驚かせた。が、幸福に浸っているわけではなかった。それどころか、事件が起き出した。うなずく理由が里加にはあった……。二人の男がフッと離れた。にらみ合っている。二人の手には銀色に光るものが、ナイフであった。血潮が噴き出た……悪夢だった、二人の男と一人の女が出会って、死ななくてもいい死が生じたのだ。坂巻里加は身構えた!
◆毒密(南 英男・NON NOVEL)
 裏社会専門の揉め事始末人・多門剛は、暴漢に襲われブティック経営者逸見麻衣を助けた。彼女は偽ブランド品の販売をネタに、元従業員の女から脅迫を受けているというのだ。アブク銭の匂いを嗅ぎ取った多門は、ひと肌脱ぐことになったのだが……。
◆本当は知らない(高里 椎奈・講談社)
 「退屈凌ぎでない、映画のような人生を」。このメールを受け取って、ネット上から消えた8人の謎を追う車谷エリと道長円。病院から失踪した11人を調査する座木(クラキ)とリザベル。4人の惨殺事件を捜査する高遠と葉山。三つの事件が絡み合い錯綜するなか、傍観を決め込む秋だが……。
◆名古屋大通り公園殺人事件(木谷 恭介・廣済堂出版)
 名古屋市の一郭に江戸時代の豪壮な町並みを残す有松の町。伝統の絞り染めを今でも続ける松葉屋木暮家の娘・加乃子の母親は、現代に受け入れられる新しい絞り染めの研究をしたいと十五年前に家を出たままだった。だが、突然、弁護士を通じて財産の請求が起こされ、加乃子と祖父の喜兵衛は真意を確かめるため、母香織と会う約束をする。しかしその直前、彼女は大通り公園噴水池で殺されてしまう。また母と一緒に家を出た職人も毒殺体で発見される。
◆札幌時計台殺人事件(木谷 恭介・青樹社文庫)
 880カ所のチェーン店を持つ宝飾会社の社長が札幌で惨殺された。事件に巻き込まれた社長秘書の塚本珠代と警視庁遊撃捜査係宮野之原警部の追跡で浮かび上がった七年前の横領事件。死んだはずの男が次々と関係者を殺していく…?
◆不遜な被疑者たち(小杉 健治・集英社文庫)
 30歳の若き弁護士・梶原藤子は、弁護士会から派遣される「当番弁護士」として事件に係わることことが多い。だが、被疑者たちは、なぜか誰も担当の彼女に真実を言おうとしない。そんな〝不遜な〟被疑者たち、そして、一筋縄では行かない事件。苦闘する藤子の力強い見かたとは…?
◆裁かれる判事(小杉 健治・集英社文庫)
 現職の判事寺沢秀信が、担当中の被告人の妻岩田歌江殺人容疑で逮捕された。寺沢は歌江が殺害される直前、一緒にいるところを目撃されていた。だが、犯行時間には赤いコートの女とホテルにいたのだった。無実を主張するが、目撃者の証言は寺沢に不利であった。寺沢を慕う義妹杉原早紀子は、無実を証明するために消えた女を求めて越後出雲崎に旅立つ。
◇裏表忠臣蔵(小林 信彦・文春文庫)
 吉良邸討ち入りは本当に元禄之快挙であり、大石倉内蔵助は本当に忠義一途な義士なのか。領国の和菓子問屋のどら息子源太郎は、ひょんなことから上杉家のスパイにしたてられ、大石の動きを探るため赤穂に行き、更に京に入る。そこで源太郎が見たものは……。
平成27年3月…10冊読みました(H27.3.31)>
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◆ストレート・チェイサー(西澤 保彦・カッパノベルス)
 名前も素性もわからぬ二人の女性とバーで意気投合したリンズィは、〝トリプル交換殺人〟を約束させられてしまった。酒に酔い理性を半分なくしていた彼女は、上司のウエイン・タナカを殺害対象に指名。その翌日、タナカ邸で他殺死体の知らせが……!しかも死体は、犯人による外部工作5や内部からの脱出が不可能な“鍵のかかっていない密室”に置かれていた!交換殺人計画が実行されたのか?取り乱すリンズィを後目に第二の殺人事件が……。
◆千曲川殺人悲歌(深谷 忠記・講談社)
 傲慢・奇矯な天才画家は車の中で凶刃に倒れ、恋人はマンションんで毒を呷っていた。アリバイ、動機を追及する刑事・勝俊作は、娘に自殺された高校の同窓生と事件の因縁にざわめくが……。
◆ウルチモ・トルッコ犯人はあなただ!(深水 黎一郎・講談社)
 新聞に連載小説を発表している私のもとに一通の手紙が届く。その手紙には、ミステリー界最後の不可能トリックを用いた<意外な犯人>モノの小説案を高値で買ってくれと書かれていた。差出人が「命と引き換えにしても惜しくない」と切実に訴える、究極のトリックとは?
◆袋綴じ事件(石崎 幸二・講談社)
 孤島に隠棲する才能ある研究者が、自慢の施錠システムの中で襲われた。「嵐の山荘」状態で人間の出入りはなし。荒らされた室内で何が起こったのか。事件の鍵は石崎が持ち込んだ袋綴じのミステリー本に。封印が破られた瞬間啓示は訪れた!
◇松のや露八(吉川 英治・講談社)
 幇間・松のや露八として、反権力的姿勢を貫いた、彰義隊くずれの土肥庄次郎。一ツ橋家近習番頭取の長男として生まれながら、鈍んでひたむきすぎる性格のゆえに、数奇な人生を辿る。免許皆伝の祝い酒から、庄次郎の止めどない転落の道は始まった。だが武士を捨てるどころではない、徳川の屋台骨が潰れる時勢になったのだ。
◆狂った信号(佐野 洋・講談社文庫)
 自動車教習所の指導員が刺殺されたのを第一の事件に、連続四件の殺人事件が発生する。現場に事件を報じる新聞の切り抜きが置かれてあるのは何を物語るのか。被害者間に面識はない。探偵事務所の名刺を持つ謎の女が各事件に出没するが正体は全くの不明。四つの殺人事件をつなぐ鍵は?
◆瀬戸内を渡る死者(津村 秀介・青樹社)
 源平の古戦場として名高い壇の浦を望む高松郊外の景勝地、屋島。その遊歩道に咲く藤の花の下に、同じ藤色のスーツを身にまとった美女の絞殺死体が。被害者は東京でスナックを営む人妻で、夫とは離婚寸前だったらしい。死体の第一発見者となった週刊誌記者の北川真弓は、特ダネとして事件を追うことになったが、取材を進めるうちに被害者の暗い人生が浮かび上がってきた……。
◆アクロイド殺人事件(クリスティ・新潮文庫)
 財産家アクロイド氏が刺殺された書斎から消えた一通の手紙。それは事件の前日に謎の自殺を遂げたファラーズ夫人からのものであった。冷酷な良人を病死に偽装して毒殺した夫人の秘密を知る男が事件の鍵を握るのか、単なる財産目当ての殺人か。被害者とその財産ををめぐる複雑な人間関係を、私立探偵ポアロが解明する!
◇真田三妖伝(朝松 健・祥伝社)
 三つの燦星が地上で出会う時、この世が混沌と化す。慶長一八年(1613)春、猿飛び佐助は、徳川・豊臣良家の命運を決する秘密を記した「燦星秘傳」受け取りのため、幕府金蔵番大久保長安館を訊ねた。だが、佐助と同じ星を持つ柳生佐久夜姫によって、その在り処を秘す茶入の片方を奪取された…。ここに、家康謀臣本多正純と林羅山を加えた三つ巴の争奪戦が始まった。柳生に捕われた長安の真の意図とは?「燦星秘傳」の内容とは?また、佐助の反撃は?
◇梅里先生行状記(吉川 英治・講談社)
 梅里先生とは徳川光圀。政務を離れ、西山に隠棲する光圀を称部にふさわしい。だが、光圀、決して閑日月ではなかった。終生の事業、大日本史の修史をつづける一方、炯炯たる眼光をもって世情を睨む。浮華な元禄の世。その上に立つ徳川綱吉、寵臣柳沢吉保。光圀にとって苦々しいのは、その柳沢と藩老藤井紋太夫戸が手を結んでいることだった。光圀の周辺には不気味な動きがある。
平成27年2月…11冊読みました(H27.2.28)>
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◇鳴門秘帖3(吉川 英治・講談社)
 弦之丞を恋するお綱、お綱を追うお十夜。弦之丞はお千絵を想い、お千絵は旅川周馬に迫られる。恋と剣のまんじ巴は、木曽から鳴門の汐路へとつづく。阿波藩を動かす竹屋三位卿は、弦之丞の前に立ちはだかる強敵であり、剣山の間者牢に年久しくつながれる甲賀世阿弥の死命をあずかる非情の人でもあった。いま、山頂の牢を前にして、幕府方、勤王派の最後の死闘が繰り広げられる。
◇桃太郎侍(山手 樹一郎・春陽堂)
 美少年で、知恵があって、強くって……というのは、いつの世でも庶民の願望のシンボルで、トップに立って不合理な社会悪を退治してくれる。市井の盗児・女スリ・お家騒動の善玉悪玉という懐かしい人々の勢ぞろい。
◆東京黒社会(南 英男・TOKUMA NOVELS)
 営団地下鉄銀座線が地下鉄ジャックされた。浅草発の六両編成で、車内にはおよそ七百人の乗客が乗り込んでいた。勤め帰りのサラリーマンやOLだ。警視庁採用の特別捜査官・峰岸淳一も恋人のアイリーンとともに乗車していた。峰岸はテロリストの隙を見てPHSを使って上司の鰐沢賢に通報した。鰐沢は通称鰐、表向きは普通の生じ会社を装った警察庁長官直属の覆面捜査機関「隼」の潜入捜査官の班長である。銃器の携帯はもちろん、自動小銃、ときには、手榴弾や榴弾さえ使う。テロリストたちの攻撃にプロが挑む!
◆反撃(南 英男・NON NOVEL)
 「彼らを即刻退職に追い込め。それが君の裏業務だ。」関東TV局員街風(マチカゼ)は常務の命令に屈した。娘の難病治療のために犯した多額の横領が発覚。会社はそれを不問に付す代わりに、汚れ役を命じたのだ。街風は極秘解雇名簿に載る局員たちに次々に醜聞を仕掛けて籠絡。だが、追い込んだ元上司が特如、不審死を遂げた。自責の念から真相を探る街風の前に、やがて局のどす黒い陰謀が浮上。ついに会社への反撃を決意した時、街風に魔の手が…。
◆万華鏡殺人事件(吉村 達也・カッパノベルス)
 殺人プロデューサーQAZが仕掛けた魔界は、万華鏡が織りなす幻想世界へ。高校二年の誕生日に一家惨殺の悲劇に巻き込まれ、ひとりだけ生き残った滝沢英貴は、精神的ショックから当時の記憶を封印したまま、社会と隔絶した万華鏡の世界に引きこもる。三年後、精神分析医・氷室想助は、英貴のカウンセリングを通じて犯人像をあぶり出す依頼を田丸警部から受けるが、青年は団地七階の自室で殺され、犯人とみなされる女は密室状態の部屋から消えた。
◆M列車で行こう(光文社・日本推理作家協会編/12名)
 旅に出よう。知らない街を訊ねてみよう。未知なる物への憧れを抱こう。おや、待てよ、それはミステリーを愛する心と同じ動機ではあるまいか。地図の中の謎、人の心の中の謎、好奇心の赴く先は同一だ。ミステリーの題材にも旅が多い。さあ、あなたも旅に出よう。M列車で行こう。
◆パピヨンの身代金(三好 徹・KAPPA NOVEL)
 野瀬大蔵大臣の夫人・令子の愛犬ルイが何者かに誘拐され、一千万円を用意せよという脅迫状が届く。秘書の青井は、極秘に渋谷警察署に届け、本庁も動き出す。やがて犯人からは、九百九十九万円をアメリカン・コマシャル・バンクに振り込めという奇妙な指示。続いて、残りの一万円分として日銀の第一号券AA000001Aを要求してきた。困惑する令子。やがて、野瀬の派閥事務所に勤める桑原カオルが死体で発見。傍にはSMプレイの器具が。しかも室内から驚くべきものが発見され、事件は過去の想い歴史を引きずる意外な新局面へ!
◆銀河鉄道殺人事件(森村 誠一・講談社)
 国鉄夏の行き先不明列車「銀河鉄道X号」に乗り込んだ高沢吾一を上野駅に見送った置鮎衣子(オキアユ キヌコ)だったが、高沢は翌日、北上川で死体となった。隣り合わせた男と岩手県紫波街の老婆も殺害。そして高沢自身も連環殺人者だとする警察の疑いに、衣子の「愛の推理」が第三の男を暴き出す。
◇牢獄の花嫁(吉川 英治・講談社)
 十手捕縄をとって三十年、捕物の神様とうたわれた名与力・塙江漢(ハナワ コウカン)が、突如、暴風のように襲った悪魔により、晩年の幸福を引きちぎられる。倅郁次郎は無実の罪で獄舎に繋がれ、その許嫁花世の身辺にも魔手は及ぶ。一命を投げうって巨悪に挑む江漢の努力は、花世の花嫁姿に報われる。
◇お市御寮人(舟橋 聖一・祥伝社)
 兄信長とお市御寮人は、十四歳違いの兄弟である。共に信頼し合う最愛の二人だったが、お市が乞われて嫁いだ浅井長政と兄が対立し袂を分かった……。お市に恋焦がれる柴田勝家、妻帯の身でお市を狙う好色な豊臣秀吉。乱世を生きる男たちの権力と野望を縦糸に、美貌のお市と信長の、波乱万丈の生涯を華麗に描く歴史ロマン!
◆振飛車殺人事件(山村 正夫・徳間文庫)
 将棋愛好家でアマチュア有段者であれば、多少天狗になるのは可愛いが、それを殺人トリックに使うなど許しがたい。まだうら若きカオリも美人棋士だったが、警視庁警部夫人でもあるところから、これも内助の功とばかり柳家小さんに似た朴訥な北原部長刑事とコンビを組み、振飛車戦法の裏に隠されたん謎を解明していく。
平成27年1月…10冊読みました(H27.1.31)>
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◇鳴門秘帖1(吉川 英治・講談社)
 他国者は容易に近づけない、密国阿波に潜入した幕府隠密・甲賀の宗家、世阿弥が消息を絶って十年。家名の断絶を目前にして、悲嘆にくれる娘の千絵を見かねて、二人の男が阿波渡海をはかった。だが、夜魔昼魔、お十夜孫兵衛、見返りお綱が二人の邪魔に入る。
◆産婦人科医危機一髪(斎藤 栄・双葉社)
 鎌倉・和田塚の甲賀産婦人科医院は、診察は火・金曜日の週2日、それも午後9時から翌午前3時まで、健康保険も利かないという風変わりの医院だ。院長の甲賀太一郎医師がこれまた一風変わっているためか、患者も金持ちや変わり種が多い。この医院に診察を求めてきた日本有数の大富豪・山城家の一人娘が、鶴岡八幡宮のぼんぼり祭の夜、身重の躰で誘拐された。偶然現場に居合わせた甲賀医師とナースの亜久良は否応なく事件の渦中へ!1億円の身代金を要求する犯人グループと、捜査陣の壮絶な戦いの中、次々に起こる殺人事件は、さらに奇怪な謎を深めていく。
◆二重底の殺人(南 英男・祥伝社)
 ある日突然、恋人の凌辱ビデオが非合法の事件屋多門のところへ送られてきた。それが事件の幕開けとなった。ビデオの次に切り落とされた恋人の耳が送りつけられ、解放と交換に〝大型スーパーの社長令嬢誘拐〟を多門は要求された。敵は何者なのか?なぜ多門に誘拐を?手掛りかりを求め焦慮する多門。事態はさらに悪化し、ついに恋人が惨殺された……。
◆愛国者の地雷(田中 光二・実業の日本社)
 地雷を運搬中の自衛隊のトラックが強盗に襲われ、トラックごと盗まれた。重大テロ事件の発生に、警視庁の秘密テロ対策部隊・SATが緊急出動。事件の背後には、太平洋戦争インパール作戦からの復員兵たちの連帯と、憂国の怒りがこめられていた。日本中が震撼するなか、盗まれた地雷の爆発の瞬間が刻々と迫る。
◆野望代議士(豊田 行二・祥伝社)
 国会の赤絨毯を踏みたい。野望に燃える若き県議・鳥原十三郎に突然チャンスが訪れた。急した派閥ボスの地盤を継ぎ、衆院選の最激戦区に打って出た鳥原は、土壇場の一票を稼ぐため有権者らに10台の女を宛がい、自らも美貌のウグイス嬢と密かな情事に耽る。デットヒートの末、鳥原は最下位で滑り込み、意気揚々と代議士生活を始めたが、思わぬ落とし穴が……。
◇鳴門秘帖2(吉川 英治・講談社)
 隠密の掟ゆえに、お千絵と弦之丞の恋は許されようもない。といって、お千絵に執拗につきまとう旅川周馬の邪恋は迷惑至極。弦之丞も家を捨て恋を捨て、一管の竹に漂泊の旅を重ねるが、お千絵への思いはきっぱり絶っているだろうか。その弦之丞に阿波二十五万石の存立にかかわる隠密の命令が下る。むろん、阿波藩士が手を拱いて待っている訳がない。弦之丞を取り巻く蜘蛛手の網。
◇秘する花(井川 香四郎・祥伝社)
 馬喰町から上州の駆け込み寺に向かったはずの女が、神楽坂の三日月坂で息絶えた。死因はわからず、爪が割れるほど土を掴んだ女の両手が無念さを物語っていた……。京に本店を構える刀剣鑑定で有名な「咲花堂」。その江戸店を任された上条倫太郎は女の死に疑念をいだく。刀剣や骨董を鑑定する倫太郎の鋭い眼が人の心の真贋をも見極める。
◆白骨温泉殺人事件(吉村 達也・KEIBUNSHA NOVELS)
 二月下旬、上高地入口の沢渡(サワンド)に住む友人に会うため、4WDで夜の雪道を行く警視庁捜査一課の夏目大介警部は、猛吹雪に巻き込まれ、冬季閉鎖中の山道に迷い込んだ。そこで彼は、吹きだまりに車ごと突っ込んで立ち往生している一人の女性に出会う。白骨温泉に向かう途中で道を間違えたという女を、大介は親切心から目的の宿まで送り届けることにした。だが、その翌朝、女の泊まった「白骨荘」で、露天風呂の白濁する湯の底に、着衣のままの男が沈むという事件が起こった……。
◆シクラメンと、見えない密室(柄刀 一・実業の日本社)
 扉をあけるとオジギソウが挨拶してくれる、花に彩られた喫茶店。美しくミステリアスな店主(ママ)とその娘が、悩める客が持ち込む謎を鮮やかに解き明かす。遠隔殺人、見えない密室、同時に4つの場所に出現した男……驚くべき不可解な現象の数々。その不可能が可能になるカタルシス。壮大な仕掛け。
◆松島・蔵王殺人事件(西村 京太郎・徳間書店)
 架空の世田谷区議の名刺を持った男の毒殺死体が上野公園で発見された。翌日、多摩川で見つかった女の絞殺死体からも架空の名刺が。宮城県松島の小笠原ゆきから「被害者は自分の叔母ではないか」という情報を得て現地へ向かった十津川警部と亀井刑事を待ち受けていた驚愕の展開は?
2014/12/31

読みました

あんな本もこんな本も…読書三昧
好きな本を読んだ~読んだ~読みました
 定年退職し、毎日が日曜日。
 時間だけは、たっぷり出来ました。
 そこで図書館の会員になり、好きな本をたっぷり読むことにしました。
 好きなジャンルは、◆推理小説と◇時代小説
 脳の活性化でボケ防止を図ります。
 自宅から図書館までのおよそ2Kmを運動を兼ねて歩きます。
平成26年=159冊読みました
平成26年12月…11冊読みました(H26.12.31)>
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◆殺人山行 恐山(梓 林太郎・光文社)
 恋人の片桐三也子と訪れた恐山で、紫門一鬼は、身元不明の女性の絞殺死体と遭遇した。手がかりは、ワープロで打たれた一枚の名札。それには、東京の住所と「鳥羽尚策」という男の名前が記されていた。恐山の事件から半年後、槍ヶ岳の往還にある槍見河原でも、女性の絞殺死体が見つかった。山岳遭難救助隊員として現場に駆けつけた紫門は、恐山の事件と同様の名札を発見する。二つの事件を結ぶ接点は何か?警察の捜査が暗礁に乗り上げる中、紫門の調査が始まった。被害者の居住地である東京へ、そして、最初の事件現場である恐山へ。二人の女性はなぜ殺されたのか。ある一つの証言が、事件の真相を明らかにする!
◆多摩湖畔殺人事件(内田 康夫・KAPPA NOVELS)
 多摩湖畔で、橋本商事社長・橋本圭一の死体が見つかる。だが、橋本は、遠く離れた丹波篠山に商用で出向いていたはずだった……。さらに遺体から、謎の文字と〝寺〟と書かれたメモが見つかる。橋本の娘で車椅子の少女・千晶は、その明晰な推理力でメモの謎に挑む。懸命な千晶の姿が、やがて〝鬼〟と呼ばれる刑事・河内を突き動かす!二人の推理は、〝ハリのないハチ〟という不思議な言葉を浮かび上がらせるが……。
◆モロッコ水晶の謎(有栖川 有栖・講談社)
 推理作家・有栖川有栖の眼前で起きた毒殺事件に、臨床犯罪学者・火村英生が超絶倫理で挑む。 
◆女ひとり 人形の殺人(斎藤 栄・中央公論社)
 二階堂日美子は、従弟で関東新聞学芸部に勤める柏木太陽の「人形」取材に同行、二十年前に焼身自殺した名人形師・波川源次の娘かおるを訪ねた。かおるの姉二人はいずれも変死しており、彼女自身は盲目であった。次に会った元人形商の雨宮芳夫は、翌日に焼死、遺体から睡眠薬が検出される。これは波川源次と同じ死に方で、現場では鬼女面をつけた女が目撃された……。東京人形町、岡山人形峠、福岡人形原、妖美な人形が「人形」の地で引き起こす連続殺人!
◆「邪馬台国の謎」殺人事件(深谷 忠記・光文社)
 九州肥後市で、市長選候補者の大曾根英隆が毒殺された。遺跡群に建設予定の大レジャーランド推進派と真っ向対立していた大曾根だったが、彼は手帳に〝邪馬台国〟に関する奇妙なメモを残していた。大曾根は何を伝えたかったのか?熊本県警の菊池から相談を受けた警視庁の勝刑事は、15年前に起きた東京での心中事件を思い出した。それは、大曾根の姉・飛夢香(ヒムカ)が、邪馬台国研究家と密室状態の部屋で死んでいた事件だった。その当時から他殺の疑いを持ち続けていた勝は、壮と美緒の協力を得て、二つの事件の関連を追うが…新たな殺人が。事件の鍵は「魏志倭人伝」に!
◆汚染海域(西村 京太郎・徳間書店)
 一人の少女の自殺が、伊豆の漁村に公害騒動をもたらした。死の直前、その少女から救済の訴えを受けとっていた中原弁護士は、真相を探るため、油膜とヘドロの海を訪れる。が、そこで見たのは、目先の利益に躍る巨大企業と地元民、そして、公害調査に取組む高校教師・吉川と生徒たちの地道な活動だった。政府も渋々調査団を送りこむが、団長の冬木教授の他殺体が発見され、容疑者として吉川が拘留されたのだ。二人はかって師弟の関係にあったのだが……。中原は次第に、起業と調査団との黒い実態に迫っていったが!
◇暗殺列車・山本五十六抹殺(辻 真先・光文社)
 日米が戦うことなく、時は昭和三十年に至った。この年のある日、海軍大将・山本五十六は、東京と満州の新京を結ぶ弾丸列車「日の出」号の車上にあった。ソ連が虎視眈々と狙う極東の安定のため、蒋介石と周恩来の国共合作画策の訪満である。だが、山本の使命を邪魔せんものと、五十六殺害の命を受けたテロリストたちも列車に乗り込んだ。五十六を守る護衛役は、探偵・帆村荘六、腕利きの刑事、二人の女刑事たち。驀進する「日の出」号。やがて車内で起こった奇怪な殺人事件を皮切りに、刺客たちの魔手が殺到。危うし山本五十六!刺客たちの意外な正体。そして、あっと驚く大どんでん返し!
◆殺意の時刻表(斎藤 栄・徳間書店)
 県職員の三島は、知人の木の下から宝石投資の詐欺にあい、莫大な損失を受けた。一方、浪人中の息子が自殺未遂と、不幸が連続して三島家を見舞う。そんな中、木下と繋がる金融業者とその愛人、そして木下へと殺害の手が伸びる。◆日と水の踊り(斎藤 栄・廣済堂文庫)
 大学生の妹が一通の手紙を残して消えた!姉の静子は妹の失踪に「ピープ」という怪しげな店がからんでいることをつきとめるが、その店を探す折に、何者かの巧妙な罠に陥り、製氷工場へとはこばれて全裸のまま閉じ込められてしまう。
そこで静子は、水槽の中で氷漬けにされた妹の全裸死体を見つけて驚愕の思いに捉えられる。自分も妹と同じ運命を辿るのか?
◆横浜八景島殺人ワールド(斎藤 栄・ケイブンシャ文庫)
 柏木陽一は柏市の「鶴来総合病院」の院長。脳神経外科医で<対話による心理療法>の専門家。妹の二階堂日美子の紹介する守保党代議士棟方の娘和代との見合いで、秘書の浪川雪路と横浜の八景島へ出かけた。だが、そこでライバル政党幹事長の息子の死体が発見され、嫌疑は和代にかかってしまう。さらに第二の殺人が神戸で起こり事件は政争と愛憎が渦巻く複雑な展開に。
◆知床忍路殺人旅行(斎藤 栄・光文社文庫)
 かって鬼警部といわれた星月源吾は、定年退職後、札幌に居を構えた。ある日、東京での戦友会に出席するため源吾が、空港まで知人・沢村の車に同乗した。沢村は、七歳の孫娘・薫とディズニーランドに行くという。ところが薫が空港のトイレで何者かに誘拐される!源吾は犯人の車を追い、飛び回るが……。
平成26年11月…12冊読みました(H26.11.23)>
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◆天国からの銃弾(島田 荘司・KOBUNSHA NOVELS)
 聳え立つ富士を背景に、ソープランドの屋上に立つ自由の女神像…この超現実的な光景の虜になった男は、毎日写真を撮り続けた。ある日、女神の眼が異様に赤く光る瞬間があることに気付いたとき、男の平穏な日常を襲う衝撃的な事件が……。
◆捜査刑事(小林 久三・桃園書房)
 妻殺し容疑の男が無罪放免となったとたん、捜査に当たった刑事のところに、嫌がらせの電話が掛り、動物の死骸が送りつけられた。だが、事態はそれだけにとどまらなかった。男を逮捕した部長刑事が川で死体となって発見されたのだ。
※裏切りの追跡者(今野 敏・講談社) 
 比嘉たち4人のジャズプレーヤーの演奏を聴きに陳翔という中国人がやってきた。武術家でもある陳翔来日の真の目的は、天才空手家・比嘉と雌雄を決することだという。陳翔の行動に秘められた恐るべき謎とは何か?そしてついにテロリスト「ホワイト・タイガー」との息づまる決戦の日が来た!
◆三姉妹ふしぎな旅日記(赤川 次郎・講談社)
 三姉妹の乗る車が、謎の大爆破!そしてなぜか、爆発の衝撃によって、ヒトラー率いるナチスドイツへと時空を遡ってしまった!突然迷い込んだ異国の過去世界。そこで出会ったのは、権力に翻弄されながらも、正義を貫こうとする女子大生・ソフィアとその家族たち。友情と未来のため、三姉妹がとった行動とは?
◆試験に敗けない密室(高田 崇史・講談社)
 天才高校生・千波くんと、浪人生の〝八丁堀〟、慎之介の3人組が、土砂崩れで〝脱出不可能の十三塚村〟、〝神裁き土楼〟など、続々現れる密室の謎に挑む。
◆千利休殺人旅情(斎藤 栄・徳間書店)
 <ベル旅行社>のチーフプランナーである夏木梨香は、社長の増井から「演劇ツアー」の企画を立てるよう指示された。あれこれ悩んでいる梨香に、劇団<火の国>に所属している首藤加倫から、千利休の死を題材にした「寒梅」を観にきて、と頼まれた。姉の香奈と二人で観劇中、目の前の舞台上で、利休役の大友好次郎が日本刀で刺し殺されてしまった。香奈の夫は、ご存知、警察庁特殊捜査課の小早川警視。小早川の助力を得て、梨香と香奈の姉妹は犯人探しを始めるが……。
◆安芸の宮島殺意の杜(大谷 羊太郎・双葉社)
 早瀬里佳子の娘、藍子が置手紙を残し家出した。梨香子は藍子を探すうち、自分が若い頃熱烈なファンだった歌手、畑野峰夫と再会した。二十年以上前 の恋心が再び燃え始め、畑野に誘われるまま宮島の逢い引きの場所まで行ったが、近くで畑野の死体が発見され愕然となり……。
※影の凶器(梶山 季之・講談社)
 カラーテレビの開発をめぐって、激烈なスパイ合戦をくりかえす家電業界。そこにスパイの一匹狼が喰らいついた。片桐という青年で、アメリカ仕込の凄腕である。彼は企業の要衛にいる女性に着目、巧みな口説で次々と籠絡してゆく。女性こそ企業の凶器であった。
◆立山雷鳥殺人事件(梓 林太郎・徳間書店)
 立山を舞台にした連続テレビドラマの主役が松本市出身の女優・串田香緒里に決まったという。豊科署刑事・道原伝吉の諏訪署時代の後



平成26年=155冊読みました
平成26年12月…7冊読みました(H26.12.20)>
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◆殺人山行 恐山(梓 林太郎・光文社)
 恋人の片桐三也子と訪れた恐山で、紫門一鬼は、身元不明の女性の絞殺死体と遭遇した。手がかりは、ワープロで打たれた一枚の名札。それには、東京の住所と「鳥羽尚策」という男の名前が記されていた。恐山の事件から半年後、槍ヶ岳の往還にある槍見河原でも、女性の絞殺死体が見つかった。山岳遭難救助隊員として現場に駆けつけた紫門は、恐山の事件と同様の名札を発見する。二つの事件を結ぶ接点は何か?警察の捜査が暗礁に乗り上げる中、紫門の調査が始まった。被害者の居住地である東京へ、そして、最初の事件現場である恐山へ。二人の女性はなぜ殺されたのか。ある一つの証言が、事件の真相を明らかにする!
◆多摩湖畔殺人事件(内田 康夫・KAPPA NOVELS)
 多摩湖畔で、橋本商事社長・橋本圭一の死体が見つかる。だが、橋本は、遠く離れた丹波篠山に商用で出向いていたはずだった……。さらに遺体から、謎の文字と〝寺〟と書かれたメモが見つかる。橋本の娘で車椅子の少女・千晶は、その明晰な推理力でメモの謎に挑む。懸命な千晶の姿が、やがて〝鬼〟と呼ばれる刑事・河内を突き動かす!二人の推理は、〝ハリのないハチ〟という不思議な言葉を浮かび上がらせるが……。
◆モロッコ水晶の謎(有栖川 有栖・講談社)
 推理作家・有栖川有栖の眼前で起きた毒殺事件に、臨床犯罪学者・火村英生が超絶倫理で挑む。 
◆女ひとり 人形の殺人(斎藤 栄・中央公論社)
 二階堂日美子は、従弟で関東新聞学芸部に勤める柏木太陽の「人形」取材に同行、二十年前に焼身自殺した名人形師・波川源次の娘かおるを訪ねた。かおるの姉二人はいずれも変死しており、彼女自身は盲目であった。次に会った元人形商の雨宮芳夫は、翌日に焼死、遺体から睡眠薬が検出される。これは波川源次と同じ死に方で、現場では鬼女面をつけた女が目撃された……。東京人形町、岡山人形峠、福岡人形原、妖美な人形が「人形」の地で引き起こす連続殺人!
◆「邪馬台国の謎」殺人事件(深谷 忠記・光文社)
 九州肥後市で、市長選候補者の大曾根英隆が毒殺された。遺跡群に建設予定の大レジャーランド推進派と真っ向対立していた大曾根だったが、彼は手帳に〝邪馬台国〟に関する奇妙なメモを残していた。大曾根は何を伝えたかったのか?熊本県警の菊池から相談を受けた警視庁の勝刑事は、15年前に起きた東京での心中事件を思い出した。それは、大曾根の姉・飛夢香(ヒムカ)が、邪馬台国研究家と密室状態の部屋で死んでいた事件だった。その当時から他殺の疑いを持ち続けていた勝は、壮と美緒の協力を得て、二つの事件の関連を追うが…新たな殺人が。事件の鍵は「魏志倭人伝」に!
◆汚染海域(西村 京太郎・徳間書店)
 一人の少女の自殺が、伊豆の漁村に公害騒動をもたらした。死の直前、その少女から救済の訴えを受けとっていた中原弁護士は、真相を探るため、油膜とヘドロの海を訪れる。が、そこで見たのは、目先の利益に躍る巨大企業と地元民、そして、公害調査に取組む高校教師・吉川と生徒たちの地道な活動だった。政府も渋々調査団を送りこむが、団長の冬木教授の他殺体が発見され、容疑者として吉川が拘留されたのだ。二人はかって師弟の関係にあったのだが……。中原は次第に、起業と調査団との黒い実態に迫っていったが!
◇暗殺列車・山本五十六抹殺(辻 真先・光文社)
 日米が戦うことなく、時は昭和三十年に至った。この年のある日、海軍大将・山本五十六は、東京と満州の新京を結ぶ弾丸列車「日の出」号の車上にあった。ソ連が虎視眈々と狙う極東の安定のため、蒋介石と周恩来の国共合作画策の訪満である。だが、山本の使命を邪魔せんものと、五十六殺害の命を受けたテロリストたちも列車に乗り込んだ。五十六を守る護衛役は、探偵・帆村荘六、腕利きの刑事、二人の女刑事たち。驀進する「日の出」号。やがて車内で起こった奇怪な殺人事件を皮切りに、刺客たちの魔手が殺到。危うし山本五十六!刺客たちの意外な正体。そして、あっと驚く大どんでん返し!【借用中・・・4冊(H26.12.20)】
◆殺意の時刻表(斎藤 栄・徳間書店)
 県職員の三島は、知人の木の下から宝石投資の詐欺にあい、莫大な損失を受けた。一方、浪人中の息子が自殺未遂と、不幸が連続して三島家を見舞う。そんな中、木下と繋がる金融業者とその愛人、そして木下へと殺害の手が伸びる。◆日と水の踊り(斎藤 栄・廣済堂文庫)
 大学生の妹が一通の手紙を残して消えた!姉の静子は妹の失踪に「ピープ」という怪しげな店がからんでいることをつきとめるが、その店を探す折に、何者かの巧妙な罠に陥り、製氷工場へとはこばれて全裸のまま閉じ込められてしまう。
そこで静子は、水槽の中で氷漬けにされた妹の全裸死体を見つけて驚愕の思いに捉えられる。自分も妹と同じ運命を辿るのか?
◆横浜八景島殺人ワールド(斎藤 栄・ケイブンシャ文庫)
 柏木陽一は柏市の「鶴来総合病院」の院長。脳神経外科医で<対話による心理療法>の専門家。妹の二階堂日美子の紹介する守保党代議士棟方の娘和代との見合いで、秘書の浪川雪路と横浜の八景島へ出かけた。だが、そこでライバル政党幹事長の息子の死体が発見され、嫌疑は和代にかかってしまう。さらに第二の殺人が神戸で起こり事件は政争と愛憎が渦巻く複雑な展開に。
◆知床忍路殺人旅行(斎藤 栄・光文社文庫)
 かって鬼警部といわれた星月源吾は、定年退職後、札幌に居を構えた。ある日、東京での戦友会に出席するため源吾が、空港まで知人・沢村の車に同乗した。沢村は、七歳の孫娘・薫とディズニーランドに行くという。ところが薫が空港のトイレで何者かに誘拐される!源吾は犯人の車を追い、飛び回るが……。
平成26年11月…12冊読みました(H26.11.23)>
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◆天国からの銃弾(島田 荘司・KOBUNSHA NOVELS)
 聳え立つ富士を背景に、ソープランドの屋上に立つ自由の女神像…この超現実的な光景の虜になった男は、毎日写真を撮り続けた。ある日、女神の眼が異様に赤く光る瞬間があることに気付いたとき、男の平穏な日常を襲う衝撃的な事件が……。
◆捜査刑事(小林 久三・桃園書房)
 妻殺し容疑の男が無罪放免となったとたん、捜査に当たった刑事のところに、嫌がらせの電話が掛り、動物の死骸が送りつけられた。だが、事態はそれだけにとどまらなかった。男を逮捕した部長刑事が川で死体となって発見されたのだ。
※裏切りの追跡者(今野 敏・講談社) 
 比嘉たち4人のジャズプレーヤーの演奏を聴きに陳翔という中国人がやってきた。武術家でもある陳翔来日の真の目的は、天才空手家・比嘉と雌雄を決することだという。陳翔の行動に秘められた恐るべき謎とは何か?そしてついにテロリスト「ホワイト・タイガー」との息づまる決戦の日が来た!
◆三姉妹ふしぎな旅日記(赤川 次郎・講談社)
 三姉妹の乗る車が、謎の大爆破!そしてなぜか、爆発の衝撃によって、ヒトラー率いるナチスドイツへと時空を遡ってしまった!突然迷い込んだ異国の過去世界。そこで出会ったのは、権力に翻弄されながらも、正義を貫こうとする女子大生・ソフィアとその家族たち。友情と未来のため、三姉妹がとった行動とは?
◆試験に敗けない密室(高田 崇史・講談社)
 天才高校生・千波くんと、浪人生の〝八丁堀〟、慎之介の3人組が、土砂崩れで〝脱出不可能の十三塚村〟、〝神裁き土楼〟など、続々現れる密室の謎に挑む。
◆千利休殺人旅情(斎藤 栄・徳間書店)
 <ベル旅行社>のチーフプランナーである夏木梨香は、社長の増井から「演劇ツアー」の企画を立てるよう指示された。あれこれ悩んでいる梨香に、劇団<火の国>に所属している首藤加倫から、千利休の死を題材にした「寒梅」を観にきて、と頼まれた。姉の香奈と二人で観劇中、目の前の舞台上で、利休役の大友好次郎が日本刀で刺し殺されてしまった。香奈の夫は、ご存知、警察庁特殊捜査課の小早川警視。小早川の助力を得て、梨香と香奈の姉妹は犯人探しを始めるが……。
◆安芸の宮島殺意の杜(大谷 羊太郎・双葉社)
 早瀬里佳子の娘、藍子が置手紙を残し家出した。梨香子は藍子を探すうち、自分が若い頃熱烈なファンだった歌手、畑野峰夫と再会した。二十年以上前 の恋心が再び燃え始め、畑野に誘われるまま宮島の逢い引きの場所まで行ったが、近くで畑野の死体が発見され愕然となり……。
※影の凶器(梶山 季之・講談社)
 カラーテレビの開発をめぐって、激烈なスパイ合戦をくりかえす家電業界。そこにスパイの一匹狼が喰らいついた。片桐という青年で、アメリカ仕込の凄腕である。彼は企業の要衛にいる女性に着目、巧みな口説で次々と籠絡してゆく。女性こそ企業の凶器であった。
◆立山雷鳥殺人事件(梓 林太郎・徳間書店)
 立山を舞台にした連続テレビドラマの主役が松本市出身の女優・串田香緒里に決まったという。豊科署刑事・道原伝吉の諏訪署時代の後輩の妹だ。ところが9月下旬、雷鳥沢で撮影中に、香緒里が行方不明になった。当日現地では初雪が舞ったという。大町署に協力して、道原伝吉も捜索に加わることになった。しかし香緒里は凍死体で発見。遺体には殴られた跡があり、他殺と断定された。彼女はそれ以前にも、登山中に突き落とされかけたことがあったと判明。痴情や怨恨の線を探るうち、第二の殺人事件も発生……。悲劇の原因は?
◆13人目の探偵士(山口 雅也・講談社)
 奇妙な童謡どおり探偵ばかりを次々襲う殺人鬼〝猫〟による残忍で狡猾な殺人事件。密室の中には喉を斬られた偉大な探偵皇と記憶喪失の男。血文字の伝言(ダイイングメッセージ)は、何を語る?現場から消えた謎の凶器とは。ミッシング・リンクの連続殺人、アリバイ崩し、探偵士とパンク刑事たちによる推理合戦が始まった。
◆密告旅行(斎藤 栄・光文社)
 鶴来(ツルギ)総合病院の柏木院長は、交通事故で緊急入院した男から、とんでもない依頼を受けた。男は国会議員・岡島光男の秘書だったが、岡島が不正に儲けた百億円の現金を見つけてほしいという。岡島はアメリカで受けた椎間板ヘルニアの手術が失敗し、現在、車椅子生活を送り、主治医を探していた。柏木院長は真相を暴こうと、策を弄して岡島に近づき、治療のための旅行に同行することに成功!ところが、岡島の車にには怪しい尾行が……。
◆納沙布・死の霧笛(吉岡 道夫・双葉社)
 東京の高級住宅地・自由が丘にマンション一棟を所有している29歳の笹岡夏美が自室で、下着も着けず裸同然の姿で殺された。その後千葉県市川市で中年の女性書家・木村初江が殺されているのをフリーライターの叶雅之が発見した。殺された二人は叔母姪の関係で犯人は同一と推測された。叶は事件のひと月ほど前、霧深い納沙布岬で偶然出会った女性に強く印象づけられていたが、その女性によく似たひとが被害者が身近におり、事件と何らかの関係があるように思われてならなかった。
平成26年10月…11冊読みました(H26.10.31)>
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◆謎解き道中(鯨 統一郎・NON NOVELS)
 京でも賢才の誉れ高い建仁寺の小坊主・一休。問注所検使官の新右衛門、建仁寺に寄宿する少女・茜と共に行方不明となっていた茜の両親を探す旅に出た。難波、大和、伊勢―だが三人を旅路で待ち受けていたのは、不可思議な事件だった。進入不可能の禅寺で起きた密室殺人、崖の上に立つ屋敷の焼失……。冴え渡る一休のとんち推理!やがて、茜の生まれ故郷・武蔵に迫った時、彼らを待ち受けていた驚愕の事実とは?
◆上越新幹線信濃川殺人事件(西村 京太郎・NON NOVELS)
 上越新幹線(あさひ326号)が東京駅のホームに着いて間もなく、トイレのゴミ箱から男性の右足が発見された。バラバラ殺人とみた警察が、早速捜査を開始したが、その頃、遠く離れた大阪駅で血塗れの左足が見つかった。それはどうやら新潟発の〈雷鳥42号〉で運ばれてきたものだった。そして二つの列車の始発となる新潟市を流れる信濃川で両足を切断された男の死体が……。
◇関ヶ原争乱録・廻天の掟Ⅰ(尾山 晴紀・歴史群像新書)
 ……されど気になる。
 吉継は三成を見た。
 伏見城や田辺城、伊勢平定に関しては不意をつけた我ら西軍に利があった。
 だが、輝元出馬の一件はそうではない。
 相手は奥向き、淀の様方相手。戦いとは勝手が違う。
 それが、三成とは思えぬ手練手管を使っての説得。
 とても、三成の頭から出た術策とは思えぬ。誰かの入れ時知恵か?
 吉継の疑問、それは家康と同じものだった。
◇関ヶ原争乱録・廻天の掟Ⅱ(尾山 晴紀・歴史群像新書)
 「なぜ、乱世を望む?」
 「残念ながらお答えできませぬ。……私も父の真意を聞いておりませぬゆえ。ただ、父昌幸は、己の大望を真っすぐに目指してござる」
 「……」
 「そして一言、三成殿の望みと反する、とさびしげに言ったことがござります」
 そう言った信繁は頭を下げた。もはや信繁から聞くことはなかった。 
◆神話列車殺人事件(西村 京太郎・KOBUNSHA BUNKO)
 私立探偵社に勤める日高健介は、妻の亜木子が新婚旅行の地としてなぜ九州の高千穂を選んだのか、わからずにいた。間もなく終点、その時亜木子は席を立った。列車は高さ105メートルの鉄橋を渡り、トンネルを抜けて駅に着いた。だが、亜木子は、そのまま夫の前から姿を消してしまった……。神話の地を舞台に、謎を乗せて列車は走る。
◆精神分析殺人事件(森村 誠一・角川文庫)
 「また宿題をやってこなかったのね!」若い女教師中原みどりの怒りが爆発した。彼女は、クラスの中でいつも一人だけ反抗的なその少年の頬を激しく打った。だが、少年はたじろぐどこか、逆に燃えるような挑戦的な眼差しで彼女を見返した。数日後、埼玉県K市郊外の桑畑で中原の死体が発見された。腹部に受けた二箇所の創傷が致命傷である。捜査線上に例の少年が浮かびあがり、彼の部屋の縁の下から、血のついた小刀が発見された。さらに少年の、ミドリ色の昆虫に限って切きざむ奇癖が明るみに出たのである……。 
◆二つの陰画(仁木 悦子・講談社文庫)
 高利貸しでバッチリ貯めこんでいたアパート「万寿美荘」の女経営者が密室で殺され、しかも遺言状が指名した遺産相続人はまったく赤の他人だった! 建介・知子新婚素人探偵が犯人探しに乗り出すが、アパートの住人の誰もが暗い動機を抱いていて……そしてまた!
◆嫉妬(藤本 義一・徳間文庫)
 結婚して五年、夫の高志が初めて帰宅しなかった。そして姿津子にもたらせれた知らせは、夫の死であった。しかも心中だという。相手は恒久クラブの「紫苑」のママ扶美子。そして扶美子だけ生き残った。強い疑惑を抱いた姿津子は、事件に真相を調べるために、ホステスとして「紫苑」に入りこんだが……。
◇戦国風雲録(縄田 一男・時代小説文庫)
 馬を鍛え、槍を研ぎ、知謀・策略を持って敵を倒す。胸の底からわき上がる何かに突き動かされるように、下剋上、権謀術数渦巻く乱世を、熱き情熱を持って己の夢に向かって生きた男たちの姿。
◆尾瀬殺人湿原(梓 林太郎・日本文芸社)
 尾瀬で消息を絶った槇未弥子。彼女の安否を気遣う恋人から相談を受けた警視庁捜査一課の荒竹刑事は、捜査を手伝うが、やがて沼畔で二対の変死体が発見される。被害者は未弥子と、同時期に失踪した野中亜紀で、遺体はそれぞれ首のところで切断されていた。されに三年前、付近で未弥子の元恋人が遭難死したことが判明し…。
◆神は裁かない(清水 一行・集英社文庫)
 ノブに手をかける。ドアが開く。女の部屋のベットに夫が……。怪電話の通告で夫の情事を目撃した柳子は、翌朝、自分の隣に夫が死んでいるのを発見した。〝殺したのは私〟錯乱する柳子に弟の徹夫は疑惑を感じる。同じ地区内の医院に連続して起こる誘拐、医師の事故死をめぐって外科医徹夫の推理は冴える。
平成26年9月…16冊読みました(H26.9.30)>
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◆覆面作家の夢の家(北村 薫・C★NOVELS)
 天国的な美貌と頭脳そして財力の持ち主であるお嬢様は、作家であり、名探偵。その推理力を見込んで、先輩作家から「殺人のないダイイング・メッセージ」を解いてほしいと依頼が来た。ドールハウスの中、心臓を射抜かれて死んだ男が書き残した「恨」の一文字のその意味は?
◆「冬の蝶」殺人事件(木谷 恭介・JOY NOVELS)
 商社勤めの西野奈穂の父・信宏は、医療機器販売会社の東京支社長だったが、温泉で起きた社内セクハラ事件の責任を取らされ、京都へ左遷させられる。ところが赴任先へは到着せず、行方不明となり、1週間後、静岡県袋井市の峠で死体となって発見される。信宏は以前から、車内の派閥抗争に巻き込まれていた。奈穂は宮之原警部とともに謎を追ううち、高額のリベートが飛び交う業界の暗部を見せつけられることに。政官界を巻き込んでの闇の暴力に対し、宮之原警部が懇親の力をこめて闘う。
◆淡路いにしえ殺人事件(木谷 恭介・KOFUSHA★NOVELS)
 製薬関係者で賑わう銀座のクラブ志筑の客で、医療機器メーカーの研究所に勤め、国から研究開発費が出るほど注目されている新進の学者・森中が特殊な凶器で首を斬られて殺され……深夜の銀座・虚飾の密室に〝だんじり唄〟が流れて!淡路の人形浄瑠璃再興の夢に賭ける笹野夕子の情熱に動かされて、名警部・宮之原の推理が連続殺人の闇を裂き白日の下に晒す。
◆函館・江差旅情殺人(斎藤 栄・JOY NOVELS)
 凶暴な宝石強盗団を追う捜査陣の中で、新たに被害者が出た。鎌倉署の後藤部長刑事が函館で犯人に狙撃されたのだ。後藤刑事と親しい二階堂警視と日美子は、すぐに北海道に飛んだ。そこで事件は意外な展開を示し、日美子は単独で事件の真相に迫ろうと決意する。夫二階堂の了解を得て、日美子は事件の核心に近づいて行くが、そこで彼女を待っていてものは、恐るべき犯罪集団の魔手だった!
◆天使はモップを持って(近藤 史恵・JOY NOVELS)
 オペレータールームに配属された梶本大介。その社内では奇妙な事件が発生する。書類紛失、保険外交員墜死、マルチ商法勧誘社員の台頭、派遣社員の突然の昏倒、ロッカールームの泥棒、切り裂かれた部長のぬいぐるみ、黒い液体で汚されたトイレ。オフィスを騒がす様々な<日常の謎>を女性清掃作業員のキリコがたちまちクリーンにする。
◆みちのく蕎麦街道殺人事件(金久保 茂樹・NON NOVELS)
 女性誌の企画で山形・蕎麦街道を訪れていた取材陣七名は驚愕した。投宿した温泉旅館からほど近い河原で、本来彼らと同行するはずだった料理評論家中村の他殺体が発見されたのだ。七名のアリバイは?写真記者の夏樹優一郎は、中村と確執のあった号は胃評論家を疑うが、彼には完璧なる不在証明があった。やがて、〝不可能殺人〟を解き明かす糸口が見えてきたとき、夏樹を驚倒させる新たな事件が…。
◆京都発ひかり252号の死角(草川 隆・RIPPU NOVELS)
 「京都発15時21分、ひかり252号で帰京する」という連絡後、失踪した神谷が静岡で死体となっていた。続いて有力容疑者が事故死。捜査人は翻弄された。京都ー静岡ー東京を結ぶ驚愕のアリバイ耕作とは?
◆寝台特急で消えた女(草川隆・BIG BOOKS)
 東京=宮崎を結ぶブルートレイン富士の個室寝台で、人気少女漫画が忽然と姿を消した!そのベットには血痕が残されており、彼女はかなりの傷を追って途中下車したものと思われたが、乗務員も乗客も誰一人として目撃者はいなかった。いったい彼女はどこへ消えたのか?だが、翌日、別府の金竜地獄のお湯の中から彼女の生首が発見され、隣の白池地獄では右手が発見されたのだ。猟奇的なバラバラ殺人に警察は目の色を変えたが、犯人も犯行の動機も手口も謎に包まれていた。
◆殺人山行八ケ岳(梓 林太郎・KAPPA NOVELS)
 愛人の筒石穂波から夫殺しを依頼された宮島高明。八ケ岳登山中に転落死を装った犯行を試みるが相手の反撃にあい、失敗、反対に自分が尾根から転落してしまった。病院に運び込まれた宮崎は、穂波に計画失敗を告げるが、なぜか穂波の夫はその直後から行方不明に……?八ケ岳の尾根で予期せぬ何が起こったのか?消えた穂波の夫の行方は?山稜の殺意が一点に収束したときある意外な事実が浮かび上がった!
◆かぐや姫の里殺人事件(和久 峻三・KADOKAWA NOVELS)
 竹の寺、直指庵、野宮神社、嵯峨野でも竹林の多いこの三つの寺社近辺で、三人の女性がたて続けに殺害された。彼女たちには共通のニックネームがあり、その名もかぐや姫。事件の報告を受けながら、赤かぶ検事は奇妙なことに気づいた。三つの事件にはそれぞれ第三者の目撃証人がいるのに、死体は直後、煙のように消えていることである。やがて三人の被害者に密接な関係のある男が有力な容疑者として捜査線上に浮かびあがってきた。だがその男は法律を知りつくした弁護士で、勿論完璧なアリバイを備えていた。
◆夜会(赤川 次郎・TOKUMA NOVELS)
 沢井聡子は中学三年の十五才で、世界水泳選手権大会の女子百メートル自由形で優勝。その日から三年、練習と大会の連続に疲れ、コーチや家族の前から姿を消すが、川に落ち溺れかけた十三歳の少年安永正敏を救う。正敏の母輝子に誘われ東京の豪邸に向かうが、〝正敏を助けたことを、あなたは悔みますよ〟と不気味な電話が。私立女子高校二年の佐山清美と間宮しのぶの援助交際が、無残な形になった。男と部屋に入ったしのぶが、直後に広場で焼身自殺をしたのだ……。二つの事件が正敏の誕生パーティー<夜会>で頂点に達した。
◆太陽と砂(西村 京太郎・KODANSHA NOVELS)
 一人は能楽師。もう一人は、アフリカの砂漠改造プロジェクトに参加する技師。親友でありながら、対照的な生き方を選んだ男二人を、加代子は同時に愛してしまう。三人はそれぞれに、伝統への不信、科学への懐疑、愛の不確かさに、悩み、ゆらぐ。 
◆長野新幹線の奇妙な犯罪(西村 京太郎・講談社NOVELS)
 東京、横浜、松江で資産家を狙った高額身代金目的の誘拐事件が発生!いずれも犯人は身代金を手に入れ、人質は解放された。警視庁の十津川警部は、両県警と連携し、身代金の金額と資産家たちが営む企業利益との奇妙な共通点に注目。被害者周辺に群馬県安中市にかかわる人物が必ずいると知った十津川警部らは、長野新幹線で安中榛名へ向かう!犯人は同一人物か?高額身代金の理由は?
◇異説太閤記Ⅰ大返し成らず(久住 隅苅・歴史群像新書)
 「人は時に、地に這いつくばってでも生きねばならず、そして時に、命を捨ててでも立ち上がらねばならぬ」秀吉は表情を変えず、一人一人の顔を頼もしそうに眺め続けた。「ここ三年の苦労のおかげで、わしは天下統一の家臣たちに恵まれた。今はそれを、わしだけが存じておる。どうせ死ぬなら、わしがどれほどの幸せ者であったか、せめてそれを天下に知らしめてから、死にたい。皆、存分におのれの才を世に示すのだ。よろしく頼む」家臣たちへ真摯に頭を下げ、平伏する秀吉を、皆は立ったまま呆然と見詰めた。長く苦しい戦いが、ここから幕を開けた。 
◇異説太閤記Ⅱ両虎、相食む(久住 隅苅・歴史群像新書)
 「敵は崩れたぞ!押し潰せい!」しゃがみこんだまま敵の銃撃に耐えるだけだった羽柴勢は、弾けるように突進し、敵の鉄砲衆を秀吉の言葉通リ、押し潰した。秀吉は古墳群に兵糧と玉薬を運び込み、鉄砲衆二千を配して、即席の砦としていた。特に巨大な応神天皇陵へは、千を越す鉄砲衆が詰めている。木々の緑に隠蔽された鉄砲衆は、味方の前進する先へ向け、一方的な射撃を続けた。手はず通り、いったん南へ後退していた鉄砲衆も北へ動き、滝川勢への射撃を始める。みずからを守る盾を急に奪われた滝川勢は、数で優っている事実を忘れ、安全と思われる北側へ、雪崩を打って逃げ始めた。彼らは橋を渡ろうとして筒井勢と押し合いになり、諸共に撃たれるだろう。
◇異説太閤記Ⅲ天下静謐(久住 隅苅・歴史群像新書)
 「わしが大津にいる。徳川は、いかほどの兵を回すだろうな」「はあ」「徳川の全軍十二万として、ぬしならどうする」「大津を落とせばいくさは終わりでしょう」「徳川は、そう考えるわな」「ならば十万でも」「ならば、わしの勝ちだ。逆に一万・二万で囲まれるなら、徳川が勝つだろう」「大津を落とし、殿を討ち果たせば、この上なき大手柄。誰もが大津を攻めたいでしょうに、一万・二万ですか?」「だから、わしが勝つ。すこしはわかるか」
平成26年8月…13冊読みました(H26.8.31)>
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◆クイーンズスクエア横浜のロリス(斎藤 栄・JOY NOVELS)
 横浜の古びたホテルの解体工事現場で、一人の青年の死体が発見された。背中にナイフの刺し傷があったことなどから、警察は殺人事件と断定、捜査に入った。一度だけだが被害者を見かけ強い印象を持った柏木太陽も、独自のルートで犯人を追及する。取材を進めるうち、太陽は犯行動機のある三人の怪しい人物に遭遇した。その三人の男女こそ……?
◆虐殺(斎藤 栄・KAPPA NOVELS)
 六甲山中を特別巡回中のパトロール隊が、谷底で幼女の首なし死体を発見した。遺体にはむごい凌辱の跡が……。兵庫県特命刑事調査官・二階堂警視は、極秘捜査をの命を受け、全国の行方不明幼女を照会。被害者は、鎌倉市腰越で四日前に行方不明になった幼女と判明した。二階堂は、今回の事件は、特殊な病的事件・機械文明に耐えられなくなった〝犠牲者〟による病的快楽殺人の可能性があると直感した。
◆成りすまし(柊 治郎・TOKUMA NOVELS)
 60億円もの横領容疑で指名手配を受けていた男が逃亡先の韓国・ソウルで刺殺された。定年後の有り余る時間を持て余していた元大阪府警警備部外事課の捜査員・水島智五郎は事件に巻き込まれた現職の刑事から話を聞き、渡りに船とばかり真相究明に乗り出す。被害者の身辺を調査していくうちに水島は、戸籍を奪って日本人に成りすましている北朝鮮工作員の存在を突き止める。しかし操作に対する圧力が上層部からかかり、直後、刑事のひとりが殺され、水島も命を狙われる。事件の奥深さを知った水島はかっての仲間を集めて反撃に出る。元公安刑事たちは死力を尽くした戦いの末、ついに大物工作員を追いつめていく!
◆隣り合わせの殺意(西村 京太郎・TOKUMA NOVELS)
 マンション横のゴミ置場でゴミ袋を食い破っていた野良猫が、眼の前で何かをくわえた。何気なく眼をやった途端、小川久仁子は顔色を変えた。(人間の指?)月刊誌の記者である夫に相談したが、半信半疑の様子だ。そこで久仁子は近くの病院を当たるが、指を切り落としたという患者はいなかった。黒猫のほうを探ってみると、四一〇号室の若い男性がこっそり買っているという話が……。
◆北リアス線の天使(西村 京太郎・KAPPA NOVELS)
 末期ガンを患う西洋画の大家・篠崎源一郎が、入院先の病院から失踪した。三陸鉄道北リアス線のレトロ列車に乗って、久慈から、宮古へ。看護婦の田代由美子の献身的な協力を得て、生涯最後の大作を描くために、三陸の浄土ヶ浜に向かったのだ。精力的な創作活動を続ける篠崎の前に現れた私立探偵が、東京で殺され、事件の真相を追って、十津川警部が三陸に跳んだ!篠崎の妻・昌子、モデルとなった美少女・亜里砂、そして画商・花井久美。篠崎を巡る女たちの怪しい行動はなぜなのか?
◆ユウ(清涼院 流水・幻冬舎ノヴェルス)
 RRRRR(ルルルルル)『木村さん、今、ご覧になっていますかは?おめでとうございます!』ブラウン管越しに手を振る人気TV番組『ゴールデンU』の司会者。何のことだかわからない。応募した憶えのない自分の「人間CM」が目の前で放映され、しかもベスト・インパクト賞に選ばれてしまった。あの「木村彰一さん」は誰だ?今年も木村彰一は珍妙な事件に出くわした。
◆消えた五億円(宗田 理・ハルキノベルス)
 「私にとって、これはまさに大魔術としかいえません」アイデア賞品「省エネ装置」を開発して、戦後莫大な富を得た沖縄出身の企業家慶良間盛昇(ケラマ セイショウ)は、巧妙な株操作で隠蔽の大舞台をはった、山叶(サンキョウ)証券営業部長布目昭栄(ヌノメ ショウエイ)の手もすり抜けて。五百億円もの大金は、どのようにして、誰の手に渡ってしまったのか?
◆天草御所浦殺人事件(木谷 恭介・ハルキノベルス)
 愛媛県警の刑事・大鷹鬼平はプライベートでの旅の途中、天草の玄関口である三角で八尋雪枝と名乗る女性と出会った。雪枝は、御所浦でフグ養殖を営む家へ嫁いだ友人に会いに行くという。だが、鬼平と同宿した旅館で、友人の夫に呼び出された雪枝が行方不明に。翌日、絞殺体となって海で発見される雪枝。地元で浮かび上がるトラフグの養殖で使用されたホルマリンによる被害の実態。さらに、東京で農林水産審議官が殺されたとの情報が入ってきた。警察庁広域捜査官の宮之原警部に協力を要請した鬼平は、雪枝の死の真相を追うが……。
◆加賀百万石伝説殺人事件(木谷 恭介・ハルキ ノベルス)
 石川県警捜査一課の住之江紗代は、沢口金箔の元社長夫人である沢口佳子から、奇妙な相談を受けた。数ヶ月前に交通事故で亡くなった夫と同乗者に、六十億円もの保険金がかけられていたというのだ。保険金の受取人は、会社であったが、現金は他人に渡ってしまっている。沢口社長の死は、交通事故ではなく、保険金殺人だったのか?逢い捜査の必要性を感じた紗代は、上司へとぶつけるが、署内には紗代を牽制する動きが……・孤立無援の状況になった紗代は、警察庁広域捜査官の宮之原警部に協力を要請するが……。
◇覇王信長伝・家康反逆編(佐藤 大輔・KKベストセラーズ)
 天正10年6月2日未明に勃発した「本能寺の変」は世の知るところであり、明智光秀の謀反によって織田信長が抱いていた天下統一の大いなる野望は、自らはなった紅蓮の炎とともに燃えつきてしまった。
 だが、もしも光秀の企てが直前にもれていたとしたら……。戦国の世は果たしてどうなっていたのか?
◆仙山線殺人事件(津村 秀介・BIG BOOKS)
 将棋の世界では、現金を賭けて対局する者を真剣師と呼んでいる。その大金の動く真剣師の大会が、関西の宝塚温泉と、東北の仙台・天童で開催され、横浜に住む四人の真剣師は、二手に分かれてそれぞれに出場した。だが、東北に向かった二人は山形と仙台のホテルで同日、全く同じ手口で何者かに殺害された。そして、二つの事件が仙山線で結ばれた時、双方の被害者が互いに容疑者という奇妙な関係ができてしまった。
◆三河伊良湖殺意の岬(大谷 羊太郎・FUTABA NOVELS)
 クラブホステスだった飛山初絵は、老資産家と結婚後、夫を殺害して莫大な遺産を手に入れた。しかし三年後、殺人を依頼した男から恐喝され、第二の殺人を企てる。冷酷無情な悪女、夫の暴力に耐えしのぶ人妻、犯人探しに執念を燃やす令嬢。三人の女性が織りなす人間模様が事件をより複雑にする。
◆京都駅0番線ホームの危険な乗客たち(西村 京太郎・カドカワ エンタテイメント)
 交通事故で死亡した女性の財布に残されていた新聞広告の切り抜きには、暗号めいた数字が記されていた。十津川警部は、この切り抜きに隠された国家を揺るがす犯行計画に気づく。それは、首相と総務大臣が首相公邸で死亡するという、5年前に起こった異常な事件に端を発していた。一方、京都駅の0番線ホームには、新聞広告を目にした犯人グループのメンバーが集結し始めていた。夜行寝台特急に乗り込んだ彼らの緻密な犯行計画とは?そして上野から札幌に向かう豪華特急「カシオペア」の車中で、十津川警部と犯人グループの息詰まる攻防が始まる!
平成26年7月…13冊読みました(H26.7.31)>
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◇覇王・信長戦記Ⅰ(名村 烈・コスミック出版)
 天文17年(1548)、尾張の大うつけとまで言われた織田信長に、美濃斎藤道三の愛娘・帰蝶(濃姫)が嫁いできた。それから8年。斎藤道三の息子であった土岐義龍は1万2000名余の兵を率いて、道三に対し反旗を翻した。信長は道三を救うため、わずか5000名の手勢で美濃の地に進む。農姫の機転と、木下藤吉郎、滝川一益らの活躍により、首尾よく義龍軍を破ったが、義龍を撮り逃してしまう。義龍の落ちた先は、武田、北条と三国同盟を結ぶ三河の今川義元。一転して存亡の危機に立たされてしまった信長は、越後の雄・長尾景虎(上杉謙信)を自ら訪ね、同盟を結ぶ。弘治3年(1557)、ついに三国同盟は動き出した。武田が北条と呼応して、越後に攻め込んだのである。これに対して信長は全面参戦を決める。しかし、相手は、最強の騎馬軍団を持つ戦後者の武田信玄。はたして信長に勝機はあるのか?
◇覇王・信長戦記Ⅱ(名村 烈・コスミック出版)
 弘治3年4月、戦局はついに動き出した。松本平を出発した武田信玄本体が、千国街道を糸魚川に向かって北上しはじめたのだ。信玄の動きを知った織田信長は、留守部隊が守る深志城(松本城)の攻略に成功する。一方、青木湖畔に贈った木下藤吉郎と滝川一益の鉄砲隊の奇襲が功を奏し、信玄は負傷、武田軍団は甲斐にひきかえしはじめた。信長の要請を受け、急ぎ善光寺から駆けつけた長尾景虎と共に、永尾・織田連合軍は武田軍団を追撃し、殱滅。武田・北条・今川の三家六ケ国同盟に初めて楔が打ち込まれた瞬間だった。だが、景虎の領国・えとごに背後から忍び寄っていたのは、北条氏康五万。信長の正室・濃姫とその妹・雪姫の巴御前如き活躍に助けられ勝機を物にしてきた長尾・織田連合軍だが、その兵力は二万。乾坤一擲の決戦を挑むべく、日本海柏崎に向かった信長の前に立ちこめる戦雲の行方や如何に?
◆十津川警部幻想の天橋立(西村 京太郎・集英社)
 京都・宮津の中西建設屋上で見つかった風船に〝東京の病院で監禁されているので助けて欲しい〟という女性の手紙が結ばれていた。興味を持った社長の中西は、阿部探偵事務所に調査を依頼。阿部は、東京中の病院に探りを入れるが、手がjかりがないまま、第二の風船が天橋立の展望台で拾われ……。やがて、監禁に絡んでいると思われた家が炎上し、お抱え運転手が殺される。この殺人と監禁に関連があるとみた十津川警部は、宮津へ。
◆京都感情案内・上(西村 京太郎・C★NOVELS)
 京都で一年間遊んで来い……アパレルメーカーの社長である父親から、ポンと1億円を渡された平松宏は、3月のある日、京都へやってきた。京都の文化・伝統を存分に体験してから、自分の跡をを継いでほしい、という親心であった。平松は祇園甲部の芸妓・小万や弁護士の葛西、骨董の目利き「後楽先生」、経歴不明の実力者・五条実篤らと知り合う。4月3日、平松は小万から「都おどり」に誘われるが、そこで小万の点てたお茶を飲んだ観光客の一人が死亡してしまう。被害者は平松の父親の会社と取引のある販売店主であった……。
◆京都感情案内・下(西村 京太郎・C★NOVELS)
 都おどりに端を発した連続殺人事件。京都府警の木下警部は操作が難航する中、平松に一人の男を紹介した。男は40歳にして、無味乾燥なサラリーマン生活を辞め、これからは平松のように京都の遊びを覚えたい、という。連日平松や西陣の大旦那とお茶遊びをするこの男は、自分の身分を偽った、十津川警部、その人であった。ある任務を胸に、十津川警部の秘密捜査が始まる!しかし、京都という町の不思議さが、「よそ者」十津川の捜査をより困難なものとしていく……。
◆寝台特急カシオペアを追え(西村 京太郎・TOKUMA NOVELS)
 女子大生・小野ミユキが誘拐された。身代金は二億円。犯人の指示に従い、父親の敬介一人が、身代金を携えて上野から札幌に向かう寝台特急カシオペアに乗り込んだ。警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、東北新幹線で先回りし、郡山からカシオペアに乗車するが、敬介も二億円も消えていたのだ!そして、函館を出発して間もない早朝、ラウンジカーから、トカレフで射殺された男女の死体が発見される。男の腕には<死亡遊戯>と彫られた刺青があり、誘拐事件との関わりが調べられたのだが……。
◆つばさ111号の殺人(西村 京太郎・KAPPA NOVELS)
 十津川警部が新聞記事で見かけたある男の死。男は昨年起きた殺人事件で、裁判の証人になった人物だった。判決の席で、犯人・松本弘志は証人たちを全員殺すと叫び、証言者の一人が不審な死を遂げたばかりだった。同じく証人だった黒柳恵美と接触する十津川。彼女が実家があるかみのやま温泉へ「つばさ111号」で向かうことを知った十津川は不安を覚える。そして恵美が姿を消した。証人たちを狙うのは松本と関係のあった人間なのか。捜査を続ける十津川自身にも魔の手が迫る!
◆愛と殺意の津軽三味線(西村 京太郎・C★NOVELS)
 東京で二カ月に満たない間に、四件の連続殺人が起きた。頭部を鈍器で割ったり、背中をナイフでめった刺しにしたりと、陰惨な殺害方法であった。犯行時の現場からは、いづれも津軽三味線の調べが聴こえていた。それもCDの音ではなく、確かに誰かが演奏していたのだ。十津川は、一連の殺人事件に犯人の強い意志を感じるが、被害者の年齢、職業、趣味、出身地などに共通点が見いだせず、捜査は難航する。十津川と亀井は、唯一の手がかりである「津軽三味線の謎」を解くため、青森へ向かう。犯人が津軽三味線に籠めた想いとは……。
※なで肩の狐(花村 萬月・TOKUMA NOVELS)
 おれは〝きつね〟。元ヤクザだ。幼馴染の玲子と飲屋を経営している。そんな俺のもとへ古巣の福岡組の徳光が厄介な話を持ってきた。金の入った大型アタッシュケースを預かってほしいと言うのだ。つい引受けてしまったのが運の尽きだった。福岡組から狙われ出したばかりか、元関取の蒼ノ海というおかしな野郎の面倒まで見る羽目になり……。元やくざと元相撲取りの最強コンビが暴力団を相手に壮絶な闘いを繰り広げる。
※黒の謀殺(広山 義慶・JOY NOVELS)
 10年まえに1億円の不正献金問題で総理総裁の座を追われ、失意のまま6年前に死亡した島倉武明の7回忌法要の翌日、渕上は未亡人から遺書を渡される。その内容を一読した渕上は驚愕する。そこには現総理の高代と当時島倉派にいた吉原に関する告発が書かれていたのだ。渕上は、警視庁での渕上の後輩で有能な公安刑事だった尾形に調査を依頼する。さっそく調べを開始した尾形だが、肝心の吉原だ謎の交通事故で死亡していることがわかる。さらに、吉原とつきあいのあった会計士が行方不明となり……強大な敵の影が尾形に迫る!
※虚飾の罠(広山 義刑・JOY NOVELS)
 警視庁捜査一課の凄腕・名物刑事だった「ろくでなし」こと三橋玄章は、暴力事件を起こして刑事をクビになった後、一流法律事務所で司法調査員の職に就いた。呑む、打つ、買うの三拍子そろった、ろくでなしの玄章。今回引受けた依頼は、田園調布に住む美人令嬢を護衛するという仕事。小劇団に所属し、若手エリート官僚と婚約している彼女にボディガードをはじめた玄章は、とんでもない事件に巻き込まれ……。
◆白秋「邪宗門」迷宮殺人(醍醐 麻沙夫・C★NOVELS)
 熊本県天草を訪れた浦島警部は大江天主堂のそばで、花束を捧げて瞑目する女性と出会う。彼女の名前は野上千絵。二年前に殺された姉京子と同様、卒業論文のテーマである北原白秋ゆかりの途を訪ねて九州を旅行中だった。京子はなぜ殺されたのか。足取りのつかめない二日間、彼女はどこにいたのか。謎は謎を生む。柳川、平戸と舞台が展開する中、浮かび上がった意外な犯人とは? 
◆晴れ、ときどき殺人(赤川 次郎・KADOKAWA NOVELS)
 若いころ、私は嘘の証言をして、無実の人を死に追いやった。だが、最近ごく身近な人の中に真犯人がいるとわかった……。北里財閥の当主浪子は、19歳の一人娘加奈子に衝撃的な手紙を残して急死した。通夜当日、北里財閥の社長連、婚約者の正彦、かかりつけの医師菊井親子らごく身近な人たちが北里邸につめかけた。仮面の下に隠された真犯人の素顔。加奈子を巡る莫大な遺産争い。宏装な屋敷を舞台に、恐怖の殺人劇の幕が開く!
平成26年6月…10冊読みました(H26.6.28)>
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◆事件現場に行こう(日本推理作家協会編・KAPPA NOVELS)
 ミステリーは長編に限ると考えている人は、ちょっとお待ちいただきたい。短編ミステリーこそ、まさにカレイドスコープ。万華鏡のように、光のあてどころや見る角度をほんの少し変えるだけで、人物や事件の景色が鮮やかなまでに一変する。
ミステリーの楽しみ方は万華鏡のごとく多彩だ。
 阿刀田 高・裏窓 他15編
◆陰謀は時を越えて(西村 京太郎・文藝春秋)
 雑誌「われらの世代」の編集者、若杉誠は、取材で名古屋と世界遺産・白川郷を訪れた。名古屋では新幹線の最先端技術を、白川郷では世界遺産の現状を取材したが、若杉には別の目的があった。白川郷に古くから伝わるがんの妙薬を入手すること。その薬をめぐって起きた殺人事件は、二○二七年開業予定のリニア中央新幹線計画と、見えない糸でつながっていた。リニア新幹線=日本の「未来」と、世界遺産=守るべき日本の古き良き「過去」が、十津川警部の中で結びついていく。
◆予告された殺人の記録(高原 伸安・講談社NOVELS)
 ダイイングメッセージはカトレアの花……。ロサンジェルスの高級住宅街で起こった殺人事件は、密室で自殺した男の犯行なのか。物言わぬ花は一体何を告げるのか。事件に巻き込まれた“私”の推理行は、ありうべかざる犯人の名前を指し示す。
◇逆撃蒙古襲来・鎌倉墜落(柘植 久慶・C★NOVELS)
 西暦一二七四年……ついにモンゴル帝国大カアン・クビライは大遠征軍を九州に派遣した。歴史上名高い「文永の役」である。モンゴル軍は博多に上陸、日本軍と大激突するが、指揮系統の齟齬、九州御家人の奮戦、そして大嵐と、モンゴル軍は撤退を余儀なくされてしまう。……。モンゴル軍の参謀として従軍した唐操嵐こと御厨太郎(ミクリヤ タロウ)は、その手腕をクビライに認められ、対南宋戦において著しい戦火を挙げた。南宋が平定されると、クビライは再び日本へ大遠征軍派遣を決定。いわゆる「弘安の役」である。史実ではまたしてもモンゴル軍は撤退。しかし遠征軍の一部を率いる御厨には、恐るべき秘策があった!はたして歴史は変わるのか?
◇逆襲楠木正成(柘植 久慶・C★NOVELS)
 鎌倉幕府軍十万に対し、戦術を駆使して千早城籠城戦を戦いぬいた名将楠木正成と御厨太郎(ミクリヤ タロウ)。すでに、後醍醐天皇は隠岐を脱出。倒幕の綸旨を下した。新田義貞は鎌倉を、そして足利尊氏は六波羅探題を攻略し、ここに鎌倉幕府は滅亡。後醍醐天皇の“建武の新政”が開始されるが、天皇を操る阿野廉子、征夷大将軍の地位を狙う足利尊氏らの思惑により朝廷内には、早くも不協和音が……。御厨の予言のもと、尊氏との決戦に備える正成だが、このままでは史実通り「湊川の戦い」で彼は戦死してしまう。歴史を変えるべく御厨は、ある戦術を正成に示す。それは洛中、すなわち京の都を戦場にした足利軍一代殲滅作戦だった。
◆浅草偏奇館の殺人(西村 京太郎・文藝春秋)
 昭和初期の浅草六区。来るべき暗い時代の予感に抗うようにエロ・グロ・ナンセンスの徒花が咲き乱れる巷で発生した踊り子連続殺人。文芸部員として芝居小屋・偏器館に出入りしていた「私」は、仲間と協力して殺人鬼を追いつめるが、土壇場で逃亡される。激動の時代を経て、苦い想い胸に五十年ぶりに再訪下浅草で、「私」の前にあらあれた人物が、意外な真実を語る。
◆心臓と左手(石持 浅海・KAPPA NOVELS)
 小学六年生の玉城聖子(タマキ セイコ)は、十一年前に沖縄で起こったハイジャック事件の人質だった。従姉の勧めで沖縄にある進学校を見学に行った聖子は、那覇空港で命の恩人と「再会」を果たす。そこで明かされる思わぬ事実とは?
◆密室に向かって撃て(東川 篤哉・KAPPA NOVELS)
 その夜、烏賊川市のはずれ、鳥ノ岬にある十条寺食品社長宅に銃声が轟いた。撃たれたのは、偶然居合わせた「名探偵」鵜飼杜夫(ウカイ モリオ)。事件は、探偵がかすり傷で呻いている間に起こる。いつの間にか「探偵の弟子」にされていた戸村流平と鵜飼が挑む、不可解な謎!銃声のカウントダウンと共に、明らかにされた真実とは?
◆日暮れて道を急ぐ(笹沢 左保・KADOKAWA NOVELS)
 夫と死別し、独身となり旧姓に戻った川本花実は、同じ社内の小松原裕史の虚無的な雰囲気に魅力を感じていた。だが、小松原はかっての花実の義妹・中丸真由子と同棲中で、花実は彼との再婚を諦めるが、小松原に漂う蔵う暗さが彼の幼時体験に原因していることを知る。子供同士のふざけあいから〝殺意なき殺人〟を犯していたのだ。幼児には責任能力がなく、犯罪とはならなかったが、悲劇ははさらに別の悲劇を生み、償いの意識は重い宿命の十字架として小松原の心に残った。その小松原の恋人・真由子が、突然理由なく刺殺された。犯人は覚醒剤中毒の男だった。
◆殺しのトライアングル(西村 京太郎・KADOKAWA NOVELS9
 群馬県の温泉地で、ほぼ同時期に、三人の若い女性が行方不明となった。水上温泉で三水めぐみ、草津温泉で山西ひろみ、伊香保温泉で広瀬香織。なかなか捜査に踏み切らない警察に、業を煮やした広瀬香織の姉千鶴の依頼を受けた私立探偵の橋本豊は、捜査の途上で、東京から来た十津川川警部と出会う。一方、都内では少年によるホームレス狩りによる殺人事件が発生。一見、何の接点もないように思われた二つの事件の陰にあるものとは果たした……。 
平成26年5月…15冊読みました(H26.5.31)>
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◆三毛猫ホームズの大改装(赤川 次郎・KOBUNSHA NOVELS)
 警視庁捜査一課・片山義太郎と、夜の盛り場で出会ってから、悪い遊びを返上した女子高生・立石千恵は変身し、勝手に、片山の「彼女」に収まった。その智恵の父親で売れっ子漫画家だった立石みつぐは、ディベロッパーの鮫田悠一に接待攻勢をかけられていた。鮫田は、どうやらて立石の住むマンションの改装工事計画推進のため、有名人の立石を利用する肚らしい。一方、S出版では、窓際編集者・平栗悟士が、社長命令で突然、雑誌<QQ>の編集長に抜擢された!三つの大改装の陰にはどんな謀略が張り巡らされているのか!
◆銀河鉄道殺人事件(森村 誠一・KODANSYA NOVELS)
 国鉄夏の行き先不明列車「銀河鉄道X号」に乗り込んだ高沢吾一を上野駅に見送った置鮎衣子(オキアユ キヌコ)だったが、高沢は翌日、北上川で死体となった。隣り合わせた男と岩手県紫野町の老婆も殺害。そして高沢自身も連環殺人者だとする警察の疑いに、衣子の「愛の推理」が第三の男を暴き出す。
◆生死を分ける転車台(西村 京太郎・NON NOVELS)
 人気の模型作家・小島英輔が多摩川で殺された。傍らには三年連続で優勝を狙う出品作「転車台のある風景」の燃やされた痕跡が。十津川警部は独自調査を開始。ジオラマのモデルとなった展車台のある天竜二俣駅に向かった。そこでは、二ヶ月前、小島が密かに想いを寄せる女性が突然死していた。二つの事件に関連が?やがて不審な男の影が浮上するが、正体は掴めない。事件解決の鍵は燃やされたジオラマにあると考えた十津川は、犯人をあぶりだすため罠を仕掛けた……。
◆摩天崖(太田 蘭三・NON NOVELS)
 立川市のバーの店主ルミ子が殺され、北多摩署に捜査本部が。直後、ルミ子と旧知の資産家の娘神代美由紀が、友人の結婚式に出席した島根県隠岐島で失踪した。蟹沢、相馬の両刑事は出張捜査を申請、捜査専用車を駆って一路隠岐へ向かった。地元署と警察権の協力を得て、美由紀の消えた西ノ島を隈なく踏破した二人は、ついに彼女の姿を発見、だがそれは変わりはてた他殺体だった…。
◆沖縄県営鉄道殺人事件(辻 真先・KODANSYA NOBELS)
 鍵のかかったホテルの一室で、とつぜん老婆となってしまった若い女。自宅の芝生の庭で、列車にひき殺された男。あいつぐ怪事件は45年前の謎の列車爆発に起因するのか?今はない沖縄県営鉄道への熱い想いが悲劇を、異様なトリックを生んだのか?
◆長嶋茂雄殺人事件(つか こうへい・KODANSHA NOVELS)
 満員の後楽園球場。四万人の観衆にまぎれて、一人の男が、ライフルのスコープの中の十字の焦点を長嶋の頭部にセットし、まさに引き金をしぼろうとしている。長嶋はなぜ、何度も、何人もの男たちに狙われるのか?天才だからである。ピンクの肌をもった、大輪のひまわりのように明るい、大天才だからだ!「狙撃事件」の展開とともに、不世出の天才のナゾが明かされ、球史に残る名選手たちが甦る。〝長嶋を一番愛している人間が、長嶋を殺す権利がある〟のだ。かくて、限りない愛と情熱、執拗さをもって、天才長嶋は狙われ続ける……。
◆エンゼル急行を追え(吉村 達也・C★NOVELS)
 一九九一年暮れ、クリスマスにわくニューヨークで取材中の樫山はRJと名乗る男と接触し〝21世紀の死の商人〟Φの存在を知る。直後、サンタクロースがマシンガンを乱射。瀕死のRJが言い残した言葉は、「エンゼル急行を追え」。一方、次々と少女が失踪していた東京では、樫山の娘で、テレビ出演中にスプーンを曲げたアイドル歌手の由真までが失踪。連続する少女誘拐事件の背後に暗黒組織Φの野望が!
◆敵は鬼畜(笹沢 左保・KOBUNSHA NOBELS)
 佐賀県鳥栖駅で、母を待つ少女・知香が保護された。不可解なことに、知香は三か月前にも、男に東京から連れ去られた後、同じ場所で母を待っていた。なぜ二度も少女は鳥栖に……?誘拐事件なのか?さらに時を同じくして鳥栖市内で発見された無残な焼死体は、知香の母・綾乃だった!知香の供述から、ハールさんと呼ばれる謎の男性が、一連の事件犯人として浮上。佐賀県警の精鋭が東京に飛び、必死の捜索の結果、ある男を逮捕。密閉された取調室のなかで佐賀県警・水木警部舗と男の凄絶な死闘が、いま、始まる!
◆ニューヨークの悪魔(斎藤 栄・JOY NOVELS)
 新聞記者出身のミステリー作家・柏木陽介は、知人の横山大器から相談に乗って欲しいと頼まれた。大器のところへドクター・トローフと名乗る女医から怪しげな電話があり、ニューヨークの世界貿易センタービルのテロ事件で死んだはずの元上司・中島常務の魂が彷徨っているいると言ったり、大器と同棲中のかすみを、ダイヤモンド・シンジゲートの黒人が尾行すると言ったことが相次いだからだ。その大器が殺され、さらに……?
◆赤の調査ファイル(今野 敏・KODANSYA NOVELS)
 高熱で病院の診察を受けた男が急死した。診断はインフルエンザで、処方された薬を飲んだ矢先の病状の激変だった。遺族が起こした医療訴訟で、STの法医学担当・赤城は、ただ一人病院の責任を追及する。果たして医療ミスはあったのか?情報を開示しない病院の壁に赤城は自分の過去を賭けて対峙する!
◆三幕殺人事件(草野 唯雄・KAPPA NOVELS)
 ゴルフ場建設反対運動のリーダーで老人ホーム所長・由利勝が変死した。事故としか考えられない状況だ。ところが、反対運動を引き継いだ由利の息子・徹までひき逃げされて球史。二人の死に不審を抱いたゆりの娘・美香と、四人の老人が独自の捜査を開始する。彼らは由利と対立していた町の有力者・松井と、彼に雇われた暴力団・星野組を必死にマーク。が、彼らの背後には驚くべき黒幕が、そして、大胆なトリックが?事件を追う美香は戦慄の真相に迫る。しかし、一転!美香は絶体絶命に。そして第三の死が!
◆三毛猫ホームズは階段を上る(赤川 次郎・KAPPA NOVELS)
 ある商店街の雑貨店主が撃ち殺された。辯場に駆けつけた片山刑事は、事件の目撃者である主婦の直井みすずに事情を訊ねるが、手がかりはなかった。一方、片山刑事の妹・晴美は、喫茶店で若い女性が相手の男に妊娠を打ち明けているのを耳にする。その男性は、殺された雑貨店主の孫だった。そして事件から数日後、みすずのパート先に夫の恋人を名乗る女性が現れる。さらに、みすずの義母には「みすずが浮気をしている」という電話があり……。雑貨店主の死をきっかけに、平凡な日常生活を送っていた人たちが「事件」に巻き込まれていく。
◆ナイフが町に降ってくる(西澤 保彦・NON NOBELS)
 <謎が解けなければ時間は永遠に止まったままだ>何かに疑問を抱くと時が停止するという奇癖を持つ青年末統一郎の言葉に、女子高生真奈は逆上した。二人以外のすべての人間、物体は静止状態。そしてなぞとは、眼前でナイフを原に突き立てて固まっている男。誰が、いつ犯行を?だが真相を探る二人は、町中でナイフの犠牲者を次々に発見。ナイフの雨が町を襲った?迷宮に陥ちた二人。はたして〝時間牢〟から脱出できるか…。
◆神戸・愛と殺意の街(西村 京太郎・新潮社)
 肉親もろとも家も工場も焼失し、仮設住宅にも恵まれず、ローンに苦しむ市民をよそに、不正融資、損失補塡を摘発された銀行や証券会社を次々に脅迫、巨額の金を要求し、強奪する一味が出現した。国家への、警察への挑戦か?「われらは、悪党になる権利を持っている……」という一味の脅迫文に、十津川は並々ならぬ気迫を感じた!
◆長崎・壱岐殺人ライン(深谷 忠記・KADOKAWA NOVELS)
 笹谷美緒が宿泊していた壱岐のペンションのログハウスで、男性客三人組のうちの一人が殺害され、一人がその直前に無断で島を後にしていた。三日後、失踪した男の溺死体が平戸港に上がり、「俺たちはもう逃げられない」と記された謎めいた走り書きが発見された。このメッセージは何を意味するのか?ペンションオーナーの気になる過去。一年前に同じ平戸港で起きた女性の投身自殺との結びつきは?懸命の捜査は続くが、やがて第三の死体が……。美緒は恋人の黒江荘とともに独自の調査を進めるが……。
平成26年4月…14冊読みました(H26.4.30)>
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◆逆転!一億円詐取(深谷 忠記・TOKUMA NOVELS)
 かってはバリバリの銀行員。しかし今はパチンコで細々と生計を立てている佐山智之は、ひょんなことから、小説家志望のアルバイター森二朗を知る。ある日、森から「大金を持っている老人のめんどうをみている」と聞かされた佐山は、その老人に損害を与えずに大金を搾取する方法を練り始めた。かっての同僚で、今も銀行に勤めているものの支店長に恨みを抱く堀越亜沙美を仲間に加え、三人で練り上げた完璧な計画がついに完成。いよいよ実行に移す時がきたのだ……。
◆湯布院殺人事件(西村 京太郎・C★NOVELS)
 新婚のロナルド・E・クラークと加奈子夫妻は、風光明媚な温泉地大分県湯布院に出かけた。が、四日目の早朝、加奈子の絞殺体が見つかり夫のクラークに殺人容疑がかかる。二人と家族付き合いをしていた十津川は現地に赴き、五年前に加奈子がこの湯布院で一人の青年と恋に落ちたことを知る。しかし、その青年の白骨が、東京三鷹の廃屋の地中から発見された!一方、十津川の妻・直子はクラークの過去を知るために、彼の故国アメリカに飛び、思いも寄らぬ事実を掴む……。クラークは、妻と妻のかっての恋人を殺した殺人鬼なのか。
◆死はやさしく微笑む(赤川 次郎・TOKUMA NOVELS)
 老人病棟で老女が飛び降り自殺した。売れない役者・戸張美里の今回の「仕事」は、この病院に潜入して真相を探ることだ。現場には胸までの手すりがある。八十歳の患者が越えれれるだろうか?当日夜勤だった大山幸江は館内をチェックするモニターを友田京子と見ていたが、自殺した老女は映らなかったという。幸江はその日当直医だった依頼主の堀と逢い引きしていた。ガードマンの永田に弱みを握られているらしい婦長。堀と幸江の不倫、堀の妻の浮気……。入り乱れる人間関係。調べを進める美里に美里に犯人の魔手が迫る!
◆神奈川県の謎ー青色の殺人(斎藤 栄・TOKUMA NOVELS)
 愛用のポンコツ車をドライブ中の二階堂夫妻は、思いがけない死体に遭遇した。殺害の第一現場はどこか?だが日美子のタロット占いには信じられない結果が出た。神奈川県であって、神奈川県でない……。二階堂はメモにあった山梨県の「道志」に注目する。伊勢原、横浜、と連続して起きた殺人事件にも「道志村」が色濃く影を落としていたからだ。さらに女子高校生の失踪事件も発生。捜査線上に横浜の名門医院・谷藤家が浮上した。道志村にある「谷藤別荘」に謎を解く鍵が……二階堂は確信した。
◆横浜馬車道殺人事件(木谷 恭介・FUTABA NOVELS)
 二ヶ月前に旅先のフェリーから投身自殺したはずの高森専務から、突然、秘書だった笹沼誌乃に電話がかかってきた。自分を突き落とした犯人を知っている男と会うので見張っていて欲しいというのだ。しかし誌乃が指示された公園へ行くと、高森はすでに殺されており、110番通報の間に、その死体も消えてしまった。
◆華やかな誤算(山村 美紗・新潮社)
 高校の同窓生から春のクラス会を知らせる電話がかかってきた。用件が終わる頃、誰かがやってきた気配あり、「あーっ」という声とともに突然電話が切れた。かけ直してもこない。こちらからかけたが、誰もでない。あれは悲鳴だったのだろうか……絞殺死体となって発見された友人の事件にまきこまれていくうち、明子はあやしい人物のアリバイを自分自身が証明するというジレンマにおちいっていく。
◆千曲川殺人非歌(深谷 記・講談社NOVELS)
 傲慢、奇矯な天才画家は車で凶刃に倒れ、恋人はマンションで毒を呷っていた。アリバイ、動機を追及する刑事・勝俊作は、娘に自殺された高校の同窓生と事件の因縁に心ざわめくが……。島崎藤村の詩がロマネスクな余韻を奏でる。
◆十津川警部影を追う(西村 京太郎・TOKUMA NOVELS)
 東京・井の頭公園の道路わきに停車していた車の中で、女性が殺害されていた。被害者は青木美加、三十六歳。国土開発省エリート官僚の妻だった。解剖の結果、妊娠が判明したが、夫の子供ではなかったのだ。十津川らの極秘の捜査は難航。厳重な箝口令が敷かれたにもかかわらず、事件が週刊誌にスクープされ、さらに記事を書いた編集長も殺害される。困惑する捜査本部。そこへ犯人の名前が記された手紙が届く!差出人の<シャドーX>とは何者か?事件は予想外の展開を見せ始める……
◆京都・保津川殺人事件(梓 林太郎・NON NOVELS)
 京都嵯峨野、化野念仏時(アダシノネンブツジ)。無数の小石仏を前に、旅行作家・茶屋次郎はある男女へ思いを馳せていた。自宅近くで火事に遭遇した茶屋は、燃えさかる家から男を救いだした。そしてその直前、家の中から女が飛び出し、闇の中に消えていた……。男はなぜか、助けられた記憶がなく、そんな女もいなかったと言う。さらに、なんと茶屋が放火犯として疑われ、自ら疑惑を晴らすべく、男の故郷・京都へ赴いていたのだ。やがて男の背後に横たわる忌まわしい事件の存在を知った。
◆若山牧水・暮坂峠の殺人(真鍋 繁樹・講談社NOVELS)
 草津温泉に近い暮坂峠の木に吊るされた繭成り金の富豪の死体。東京では地元選出の代議士奇禍死。殺人犯と間違われ事件に巻き込まれた若山牧水。「幾山河越えたり行かば一」の歌で知られる牧水は、単価捜索で鍛えた思索と、旅や短歌人脈で得た情報をもとに難事件に挑んだ。
◆神話列車殺人事件(西村 京太郎・KOBUNSHA BUNKO)
 私立探偵社に勤める日高健介は、妻の亜木子が新婚旅行の地としてなぜ九州の高千穂を選んだのか、わからずにいた。間もなく終点、その時亜木子は席を立った。列車は高さ105メートルの鉄橋を渡り、トンネルを抜けて駅に着いた。だが亜木子は、そのまま夫の前から姿を消してしまった……。
◆十津川警部五稜郭殺人事件(西村 京太郎・KODANSHA NOVELS)
 親会社に反旗を翻し、函館に新会社を起こそうとする若手IT技術者たち。彼らは、自らを「函館新撰組」と名乗っていたが、設立寸前に、中心人物一人・近藤英輔が死体となって発見される。仲間に、土方歳三と呼ばれていた彼は<ゴリョウカクト>の文字を、ダイイングメッセージとして遺していた。
◆四国市内(チンチン)電車地獄行き(辻 真先・TENZAN NOVELS)
 母親と喧嘩して家を飛び出した鉄道マニヤの中学生蓮華一郎。憧れのアイドルがロケで道後温泉にいるのを知り、ブルートレイン「あさかぜ」に乗り込んだ。だがそこで自分によく似た桔梗妙子と出会い、彼女の強引な頼みで上着を取り替えたことから事態が急変。妙子は殺し屋に追われていたのだ。
◆妻殺し(吉岡 道夫・TOKUMA NOVELS)
 殺してやる!樋口恒夫は妻の浮気相手の大畑登を自宅の寝室で射殺して逃走した。警視庁捜査一課の警部・野津真平は、現場に急行すると、大畑は元子と浮気の真っ最中に撃たれたことが発覚した。なんと樋口は自宅に盗聴器を仕掛け、そのチャンスをうかがっていたのである。元子はたまたまトイレに入っており、幸いにもその難を逃れていた。それにしても樋口はなぜ自宅を犯行現場に選び、しかも元子を殺さずに逃走したのか?腑に落ちない野津の前にさらなる連続事件が旅重なり事件は意外な方向に……。 
平成26年3月…12冊読みました(H26.3.26)>
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◆三河伊良湖殺意の岬(大谷 羊太郎・FUTABA NOVELS)
 クラブホステスだった飛山初絵は、老資産家と結婚後、夫を殺害して莫大な遺産を手に入れた。しかし、三年後、殺人を依頼した男から恐喝され、第二の殺人を企てる。冷酷無情な悪女、夫の暴力に耐え忍ぶ人妻、犯人探しに執念を燃やす令嬢。三人の女が織りなす人間模様が事件をより複雑にするなか、名刑事八木沢のアドバイスを受け、若い村岡刑事が真相に迫る!
◆棟居刑事の推理(森村 誠一・KADOKAWA NOVELS)
 警視庁捜査一課の棟居弘一良(ムネスエ コウイチロウ)は、高校の同窓会の帰りの電車で、一人の正義感強い青年に出会った。その同窓会より約一カ月後、赤坂の高級クラブ「エル・ドラド」で日本最大の組織暴力団三矢組の組長が狙撃された。狙撃犯人は関西に勢力を張る極新会系雨飾一家の組員の大島岩男とわかった。三矢組では、直ちに最高幹部会議を招集して、極新会に対する報復を決議した。一方、多摩川河川敷に男の死体があるという通報があった。奇しき因縁と言うか、同窓会の帰り棟居刑事が出会った青年が被害者であった。死体と共にあった一個の「呼び子」を手がかりに棟居刑事が執念の捜査で邪智に長けた犯人を追いつめていく。
◆鳴門に血渦巻く(辻 真先・TOKUMA NOVELS)
 トラベルライター瓜生慎と真由子は、ようやく完成した大鳴門大橋の取材に出かけた。淡路島でレンタカーを借りスタートしたのはいいが、その車に突然少女が飛び出してきた。幸い、命に別条なかったが、少女は人形に犯されて妊娠中だった……。少女は淡路に代々伝わる人形遣いの名門道明寺の娘で、祖父杢平、父治平とも謎の死を遂げていた。人形にまつわる怪談噺や土地の利権が絡むてんやわんやの騒ぎに巻き込まれた慎は、旅先で妊娠三か月と診断された真由子と事件の解明に乗り出す……。
◆盛岡・函館背徳の殺人ルート(金久保 茂樹・JOY NOVELS)
 「WTA」主催の「秋を遊ぶ東北・北海道、列車のんびり五日間」ツアー参加者の藤枝が、乗っているはずの特急<スーパー北斗九号>から失踪、翌日函館の万代埠頭で発見された。さらに、同じ会社の役員が殺され、二つの事件に興味を持った「WTA」調査室の秋月が、調査を開始する。しかし調べを進めるうち、殺された藤枝の行動に不可解な点が判明。さらに、犯人と思わしき男に鉄壁のアリバイがあった……。
◆十津川警部「故郷」(西村 京太郎・NON NOVELS)
 <刑事がホステスと無理心中!>
 死体で発見された部下・片山の無実を信じ、十津川は彼の故郷・若狭小浜に飛んだ。兄の死を予感していたという片山の妹みどりの家には空き巣が潜入。狙いは、遺品の日記と手紙だった。高校時代の同人誌仲間四人とのことを記したものがなぜ?そして十津川は、一年前のお水送り神事の夜に起きた市議殺しを、片山が極秘調査していたことを知る。同人仲間の容疑を晴らそうとした、友情に熱い片山なぜ殺されたのか?北陸の小京都で十津川が知る悲痛な真実は?
◆回転寿司殺人事件(吉村 達也・ケイブンシャ ノベルス)
 和久井刑事の忘れえぬ初恋の人は、小学五年生のとき北陸の糸魚川市から転校してきた美少女・蓮台寺翠。十六年後、その彼女が「他人の心を読める超能力者」として世間に登場。志垣警部の忠告を振り切って彼女と対面した和久井は、実際に心を透視され愕然となる。それが回転寿司にヒントを得たトリックとも知らずに驚く和久井へ事件発生の追い打ち。旧親不知トンネルで発生した殺人に、初恋の人は関与しているのか?
◆長く短い呪文(石崎 幸二・講談社NOVELS)
 岐城島へようこそ。自分にかけられた「呪い」を解くため少女が帰った先は、その一族だけが住む孤島。かって姉を交通事故死に追いやり、今度は妹の双子にまで伸びる魔手の正体とは?木に刺さったネジ、腕を切断された人形が示す想像を絶する真相。
◆謎亭論処(西澤 保彦・NON NOVELS)
 女子高教師の辺見祐輔は、忘れ物を取りに戻った夜の職員室で、怪しい人影に遭遇した。その直後、採点したばかりの答案用紙と愛車が消失。だが二つとも翌朝までには戻された…。誰が?なぜこんなことを?やがて辺見の親友タックこと、匠千暁(タクミ チアキ)が看破した意外な真相とは?
◆覆面作家の夢の家(北村 薫・C-NOVELS)
 天国的な美貌と頭脳そして財力の持ち主であるお嬢様は、作家であり、名探偵ーその推理力を見込んで、先輩作家から「殺人のないダイイング・メッセージ」を解いてほしいと依頼がきた。ドールハウスの中、心臓を射抜かれて死んだ男が書き残した「恨」の一字のその意味は?
◆殺人の祭壇(森村 誠一・講談社 NOVELS)
 作家・北村直樹は学生時代の女神・今日子のことをふと思い出して探しまわる。一方、北村の知る厚木の古沼で男の死体が発見され、男は昔北村が会社員をやめる原因となった秋本道夫。さらに北村のサイン入り時計を持つ男が死体で発見されるに及び、北村は事件の渦中に。今日子の行方と、からまる死体の謎は?
◆明日香・幻想の殺人(西村 京太郎・TOKUMA NOVELS)
 憧れの明日香で死にたいと思うことがあるー東京でイタリア料理店を経営する資産家・小池恵之助が失踪した。古希を記念して出版した彼の自伝には、明日香への想いが書かれていた。一週間後、小池は奈良県明日香村の高松塚古墳の傍で、古代貴人の衣装を身に着け、絞殺死体となって発見された。しかも個人資産のうち、三十億円が引き出されていたことが判明。警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、秘書兼愛人の早川亜矢子に会うが、彼女は小池の失踪について関与を否定する。だが、数日後、彼女も行方不明となり……。
※命ぎりぎり物語
 ひとつの事業を計画し、それをあらゆる障害をのりこえてなしとげる男・室町東吾!その室町がホンコンのホテルでドア・ボーイをしていた虎児をみつけ、ボクサーに育てた!その青年こそ、世界バンタム級チャンピオン・ダッシュ芝出会った!メキシコのビド・バセラとのリターンマッチに敗北した芝!その陰には女の復讐があった!美貌の姉妹、バーのマダム理枝と映画女優の伊東麻耶と芝との奇しき関係はなんであったか?ボクサーを断念し北海道北見地方の山奥へと去った芝雄吉を待つ者は? 天才児ボクサー・ダッシュ芝が運命をかけた荒漠たる北海道の山奥で命ぎりぎりに生きた波瀾に富むスリル満点の物語!
平成26年2月…16冊読みました(H26.2.28)>
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◆殺人列車への招待(西村 京太郎・KADOKAWA NOVELS)
 捜査一課の十津川警部に「殺人ゲームがしたい」と謎の電話が。その後「11月7日、16時40分東京発、寝台特急さくらの車内で〝ア〟ではじまる女を殺す」という挑戦状が届けられた。いたずらか、本気か。もし本気なら人が一人殺される。続いて第二の挑戦状が……。犯人は警察に恨みを持つ者か?あるいは殺人狂か?十津川と亀井は窮地に追い込まれるが……。
◆京都吉田山殺人事件(木谷 恭介・TOKUMA NOVELS)
 『蔵書票』というものを御存知だろうか?蔵書印と同じ役割を果たすものだが、こちらは図柄が入り、より手の込んだものになっている。ナポレオンのために有名画家が描いたものなど、数億円の価値があるとされている。日本の代表的な蔵書票作家・真杉道生が殺害された。三ヶ月後、当時身につけていたジャケットが大蛇ケ池に浮かび、付近に覚醒剤反応を示す多量の血痕が残されていた。ほどなく、蔵書票博物館の美人館長が同じ場所で無残な死体となって発見された。京都の雅な趣味の世界を血に染める酸鼻な事件の幕開けだった。
◆二十底の殺人(吉村達也・NON NOVELS)
 ある日突然、愛人の凌辱ビデオが非合法の事件屋多門のところに送られて来た。それが事件の幕開けとなった。ビデオの次に切り落とされた恋人の耳が送りつけられ、解放と交換に〝大型スーパーの社長令嬢誘拐〟を多門は要求された。敵は何者なのか?なぜ多門に誘拐を?手掛かりを求めて焦慮する多門。事態はさらに悪化し、ついに恋人が惨殺さた……。
◆縄文ジャパン殺人事件(斎藤 栄・TOKUMA NOVELS)
 警察庁鉄道警察隊特捜隊の江戸川匡太郎警部は、隊長の仙洞警視から盛岡ー青森間を走る特急はつかり内で続発しているカップル車内盗逮捕を命じられた。同行するのは婦警の柿本波留。初日は青森まで何事もなく、翌朝、二人は三内丸山遺跡の見学に出かけた。そしてそこで、盛岡までの新幹線車内で見かけた新進女流作家の風見奈保が針金で首を絞められ死んでいるのに出くわした。その横で取り乱す愛人。江戸川わ任務のかたわら、独自の捜査を始めた。やがて、二人の作家が容疑者として浮かんできたが……。
◆霧積温泉殺人事件(吉村 達也・JOY NOVELS)
 突然、妻からつきつけられたまさかの離婚届。中学生の娘からは軽蔑の視線。愕然となった志垣警部は、家族の絆を取り戻す温泉旅行を計画。巨大露天風呂の宝川温泉から一軒宿の秘湯・霧積温泉へと旅する。しかし、妻も娘も打ち解けない。そんなとき、両方の温泉地で偶然顔見知りになった不倫カップルの女が、軽井沢に向かう山道で殺された。よりによって第一発見者は志垣一家。汚名返上を近い、志垣は真相解明の鬼となった!
◆平安楽土の殺人(吉村 達也・KAPPA NOVELS)
 十七歳のとき、青井紗英子は自宅に侵入してきた男に両親を惨殺され、ひとり生き延びた。傷ついた心を癒すため、彼女は自らカウンセラーとなる道を進むが、三十年後、両親殺しの犯人としか思えない男から相談を受けた。過去のひどい過ちで心が壊れそうです、と。恐怖におののく紗英子は、尊敬する氷室想助に相談するが、ほどなく彼女は惨殺体で見つかった。田丸警部らは容疑者を絞り込む。幻の城、安土城を模した豪邸を建て、己を信長の生まれ変わりと称するノンバンク社長。だが、彼には堅固なアリバイが。
◆蛇の湯温泉殺人事件(吉村 達也・JOY NOBELS)
 妻と一人娘を愛し、幸せな暮らしを送っていた会社部長の梨田進の前に突然現れた若き美女。はじめて不倫への誘惑を覚えた彼に、彼女は衝撃的な言葉を告げる。「あなたは私のお父さん」。青春の日の一夜の出来事が、三十一年の時を経て、罪なき家族を傷つける形で帰ってきた。青天の霹靂で家庭は混乱。そして、秘湯・蛇の湯温泉の悲劇が……。
◆怪文書殺人事件(吉村 達也・KEIBUNSHA NOBELS)
 警視庁捜査一課を退職した元女性刑事・烏丸ひろみのもとに一通の手紙が届いた。半紙に墨痕鮮やかな毛筆で綴られていたのは、寒気を催す内容の死亡予告!なんと標的はひろみ自身。しかし犠牲者は別のところから出た。差出人の正体を追って、あの精神分析医・氷室想助と烏丸ひろみが初の共同戦線を張り、深い闇の奥にひそむ異常者の素顔に迫る!殺人者は、なぜ毛筆で怪文書を書いたのか?
◆九州新幹線「つばめ」誘拐事件(西村 京太郎・TOKUMA NOVELS)
 開通まもない九州新幹線「つばめ」の車中から、五歳の幼児・福田翔が誘拐された。犯人の要求は、翔の父・啓介が勤める山川薬品で極秘開発されたエイズ新薬の化学式とサンプル。やむを得ず啓介は、研究室から化学式とサンプルを盗み犯人に渡す。翔は無事保護されたが、なぜか化学式とサンプルは元の場所に戻っていた。警察は、鹿児島中央駅の監視カメラに映った不審な女性を追うが、彼女は東京・お台場で死体で発見。十津川たちは、被害者・木村綾子の手がかりを求め捜査を開始した。その矢先、第二の誘拐事件が発生し……。
◆伊豆の死角(津村 秀介・JOY NOVELS)
 秋雨煙る沼津港を後にした西伊豆ゆき連絡船のデッキに一組の男女がいる。男は三十五歳の歯科医、女は二十九歳の歯科衛生士である。そして二人は二年前から不倫の間柄にあった。しかし妻との離婚を切り出せない男は、関係に終止符を打つために旅先での女の殺害を計画していた…。
◆「殺人事件」殺人事件(辻 真先・FUTABA NOVELS)
 新進ミステリー作家の牧薩次(マキ サツジ)-- あだなはポテト。ポテトを先生とするミステリー教室に七人の生徒がいた。スーパーと呼ばれるポテトの恋人可能キリコは博識で、ポテトのよき助手である。生徒の一人で美人の小早川佳那は「湯河原温泉殺人事件」を最初に書きあげたが、自分の書いた作品通りの状況で殺されてしまった。作品の後半を読めば、犯人がわかるだろうと思われたが、その行方は誰も知らなかった。ポテトとスーパーをはじめ生徒たちは、湯河原に駆けつけたが、佳那のほかに二人の生徒も習作をほぼ完成させていた……。
◆そして犯人もいなくなった(司城 志朗・RIPPU NOVELS)
 喧騒極める大都会、眠れぬ夜に死体が歩いた降ってきた。おかしな殺人事件のおかしな謎を解くのは誰だ?
◆おれたちはブルースしか歌わない(西村 京太郎・KODANSHA NOVELS)
 男四人に、ヴォーカルの女の子を加えたグループサウンズ「ザ・ダックスフント」。彼らがつくった自信作が、いつの間にか誰かに盗まれた。しかもその曲がヒットチャートを急上昇。犯人さがしに狂奔するうち、奇妙な連続殺人劇が。
◆銀閣寺の惨劇(吉村 達也・TOKUMA NOVELS)
 阿部麻里亜は怯えていた。彼女と肉体関係にある評論家の南雲圭一郎の不気味な過去が次第に明らかになってきたのだ。彼は殺人を犯している可能性があった!ロスのレコーディングスタジオで死亡した綿引和則は、美人編集者・杉山淳子を巡って南雲とライバル関係だった。内側から鍵をかけると音さえも出入りできない完全密室での事件は事故として処理されたが……。さらに南雲の友人・駒田によると、南雲の以前の二人の妻も殺されかっていたというのだ。
◆沙織のニース誘拐紀行(村瀬 千文・KODANSHA NOVELS)
 語学と明るさが取り柄のフリーター・沙織は、思わぬ成り行きから世界最高のリゾート地・ニースに建築模型を届ける仕事を依頼された。初体験のビジネスクラス、豪華リゾートホテル、グルメといいことずくめのはずだったが一転、国際的誘拐事件に巻き込まれることに。
◆東北三大祭り殺人事件(木谷 恭介・HARUKI NOVELS)
 小型モーターで世界的シュアを持つ巨大企業の会長・戸塚義平が、花嫁を募集するとのニュースが流れ、警察庁へ一通の手紙が届いた。マスコミで活躍する心理学者・大城邦恵が、戸塚の主宰する花嫁選びの豪華客船クルーズで、三千五百億の遺産をめぐる血まみれの惨劇が起こるというのだ。世論のため前代未聞の殺人予告を無視できない警察庁は、広域捜査官・宮之原警部を豪華客船「やまと丸」に派遣した。だが、現実に花嫁候補の一人が船上で殺され、宮之原たちを嘲笑うかのように第二の殺人が……。
平成26年1月…16冊読みました(H26.1.31)>
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◇逆撃関ヶ原合戦・上(柘植 久慶・C★NOVELS)
 目覚めるとそこは軍場(イクサバ)だった。歴史小説家の御厨(ミクリヤ)は関ヶ原を取材の途次、何ゆえか四百年前の大垣城へタイムスリップしてしまったのだ。時は一六〇〇年八月。天下分け目の関ヶ原合戦を間近に控え、場内には豊臣方の軍勢が集結、すでに前哨戦が始まっていた。予言を次々と的中させ、西軍副大将宇喜多秀家の軍使となった御厨は、歴史を覆すべく必勝の作戦を立案する。だが察知した徳川家康も反撃の秘策を……。御厨は西軍に勝利をもたらすことが出来るのか?
◇逆撃関ヶ原合戦・下(柘植 久慶・C★NOVELS)
 時は一六〇〇年九月一五日、天下分け目の関ヶ原合戦。現代から四〇〇年前へ飛ばされた歴史作家御厨は、西軍副大将宇喜多秀家の軍使として戦地に立っていた。豊臣方の勝利を目指して、布陣の再構築と裏切りの阻止に奔走する御厨。だが石田三成の失策で、不敗の作戦はことごとく打ち砕かれていく。西軍は御厨の配した伏兵の奇襲に歴史の大逆転への望みを託すが、東軍の徳川家康も西軍最大の弱点を看破していた。狭隘な盆地に両軍一七万が激突。勝敗はいずれに?
◆会津高原殺人事件(西村 京太郎・TOKUMA NOVELS)
 浅草・隅田公園で着衣を血まみれにした男が保護された。男は、高沢明という自分の名前以外、一才の記憶を失っていたが、着衣の血痕と会津鬼怒川線の開業記念バッチを所持していたことから、会津高原で起きた原田あかり殺害事件の有力な容疑者と思われた。しかし、高沢は入院先の病院から失踪。高沢を追って会津高原に向かった警視庁捜査一課の十津川と亀井は、高沢明と名乗る男が、福島県芦ノ牧温泉で殺されたとの報を受け現場へ急行する。が、死体は別人のものであった……。
◆殺人者は誇りを持つ(三好 徹・KAPPA NOVELS)
 血の臭い?その部屋で何者かがわたしを殴打。昏倒したわたしは路上に放置された。元新聞記者のわたしは、失踪した女子大生大庭友子の行方を執拗に追っていた。依頼人は友子の継母冴子だった。冴子の現金百万円を盗んで友子が消えた直後〝川又〟と名乗る学生から妙な電話が……。苦労してつきとめた川又の部屋に入ったところ、英会話学校講師ジョニーの刺殺された死体が出迎えた!ジョニーの経歴に不審な点が浮かび、さらに川又もまた行方をくらませてしまった。友子、川又、ジョニーの三人を結ぶ接点は何か?
◆伊豆恋人岬殺しの眺望(辻 真先・C★NOVELS)
 恋人岬に観光船がさしかかると、名所を訪れたカップルの鳴らす〝愛の鐘〟が聞こえてきた。そして男は女をしっかりと抱きよせ……と思いきや、なんと首に手を!船上で殺人を目撃したのもカップル、駆け落ち逃避行中の大学浪人庄太郎と、年上の人妻美里だ。おいそれと警察にも行けぬ二人は庄太郎の祖母の親友・おばあさん探偵ユーカリを頼って伊豆高原へむかう。ひたひたと目撃者を追いつめる殺人犯の正体は、また恋の悩みの結末は?
◆東海道36殺人事件(辻 真先・KAPPA NOVELS)
 「可能克郎さんが亡くなりました」警察からの電話に、あわてて現場に向かう妹・キリコの前に、当の克郎がノンビリ現れた。克郎は前の晩、居酒屋で上着を盗まれ、その上着を着ていた男が殺されたのだ。男は、顔見知りのフリーライター石山だったが、なぜ克郎の上着を盗んだのか?しかも、石山の死体の下には、ダイイング・メッセージ〝アカサカノ〟と書いた紙きれが落ちていた。事件の核心に迫る克郎とキリコ、そしてキリコのBF・ポテトこと牧薩次(マキ サツジ)。ところが、今度は克郎が東海道新幹線内で何者かに狙われたのだ!
◇真説・信長十二人衆(八切 止夫・作品社)
 従来の俗説になじまれている向きには、ここに出てくる信長は珍しいかもしれないし、読んで驚かれるかもわからない。しかし……今までの既成概念をすべて調べれれるだけ調べあげて、そして、ここに新しく浮かべさせた信長は、誰からの借り物でない。
◆瀬戸尾道殺意の迷路(大谷 羊太郎・HUTABA NOVELS)
 風光明媚で、いにしえより多くの芸術家が集った尾道を旅行していた原口滋夫が失踪した。定年まで地道なサラリーマン生活を続けていた男に、いったい何が起きたのか?同時期、東京で死体なき連続殺人が発生する。まったく無関係と思われるこの二つの〝事件〟の裏に隠された謎を解くため、姪刑事・八木沢庄一郎は尾道へ飛んだ!
◆白虎村の惨劇(吉村 達也・TOKUMA NOVELS)
 広島の廃業した病院跡で全身に布を巻かれたミイラが見つかり、鑑定の結果、いまから七百年近く前の遺体と判明した。その正体をめぐって、学会は諸説入り乱れて紛糾するが、ちょうど同じころ、東京の赤坂にある秘密めいたSMホテルで、過激なプレイの結果とみられる、酷たらしい死が連続した。第一の死者は女子大生、第二の死者は考古学者。いずれのケースでも同伴者は姿を消していた。悲報を受けた家族は、愛娘や父親の隠された趣味に崿然となるが、考古学者が広島のミイラの鑑定作業に携わっていた事が判明してから、事件は衝撃の展開へとつながっていく!
◆檸檬色の悲劇(吉村 達也・JOY NOVELS)
 自ら実名を明らかにしてセクハラで上司を訴えた元OLが、自宅マンションで殺された。玄関ドアには内側からチェーンが掛けられ、侵入路とみられる窓の周辺は、砕け散ったガラスの破片のため、逆に、そこからの脱出は不可能だった。無数のレモンが転がり夥しい鮮血に彩られた閉鎖空間から犯人はどうやって消えたのか?
※慄きの復讐(志茂田 影樹・桃園書房)
 保険Gメンの川谷の妻は正体不明の男たちによって凌辱され、そのショックから精神に異常をきたした。さらに、妻の妹を誘拐した犯人たちは、警察に言えば義妹の命を奪うと脅迫してきた。絶望の淵に追いやられた川谷の心に、どす黒い復讐の情念がわきあがってきた。
◆摩周湖殺人事件(梓 林太郎・JOY NOVELS)
 初めは魅力的な女に思えた。画廊を経営している三船にとって、妻と死別した後の、かっこうの情事の相手だった。しかし、しだいにその女の存在が疎ましくなってきた。疎ましく思う原因はあった。彼の前に、新しい女が現れたのだ。しつこくつきまとう女に、三船はいつの間にか殺意を覚えるようになっていた。殺害事件決行の場所に、三船は南アルプスの地蔵岳を選んだ。霧の中だった。そこで確実に彼女を殺したはずだった。しかし、その女から一通の手紙が三船のもとに届けられた……。
◆夢二殺人幻想(楠木 誠一郎・JOY NOVELS)
 昭和三年、江戸川乱歩は、『新青年』の編集長・横溝正史とともに、覆面作家・瑞江藍風との対談のため世田谷にある瑞江の家を訪ねた。ところが、そこで彼らを待っていたのは、全身を縄で縛られたうえ絞殺された妖艶な美女の無残な姿だった!死体のそばには異端の画家・伊藤晴雨のものとみられるあぶな絵と、そして竹久夢二の絵が残されていた……。おりしも世間では、若い女性が縛られて絞殺されるという事件がつづいていた。今回の事件は第四の被害者なのか?瑞江藍風との関係は?そして竹久夢二の絵はなにを語っているのか?独自に調べはじめた乱歩と横溝の前に浮かび上がった恐るべき事実とは?
◆失恋地帯(山村 紅葉・カッパ・ノベルス)
 死体発見現場に遺された外国製の口紅。それには新人女優石田梨乃の指紋が……。TV局の森プロデューサーが京都のホテルで殺害された。狩矢警部の執拗な訊問に、恋人田中の助言で偽アリバイを申し立てる容疑者の梨乃。ところがそれが逆効果となり、嫌疑は一層深まる。梨乃が口紅を貸した友人絵里の偽装工作か?局内の派閥抗争か?潔白を証明するため、梨乃は田中とともに真犯人を推理するが、逆に田中にまで疑いの眼を向ける……。
◆「横濱の風」殺人事件(吉村 達也・TOKUMA NOVELS)
 「ぼくの犯罪を暴けるものなら暴いてみろっていうんだ!」母親殺しの嫌疑を自ら認めた中学三年生善田良和(ゼンダ ヨシカズ)の強烈な挑戦城を叩きつけられた朝比奈耕作は、その筆跡に込められた怨念の深さに事件の果てしない闇を見た。風の強い七月のある日、横浜の「港の見える丘公園」フランス山の中腹で発見された主婦の死体。喉に突き刺さったままのナイフは死者の一人息子・良和のコレクション。しかし、少年には微妙なアリバイがある。それは巧妙なトリックで支えられたものなのか。姓名に「善良」の二文字を与えられ、模範的な人生を強要された少年の心の迷路を探る。
◆誰が龍馬を殺したか(三好 徹・KAPPA NOVELS)
 慶応三年(一八六七)十一月十五日、京都・河原町の近江屋で、坂本竜馬は暗殺された。ほとんど即死だった。てだれの襲撃者は新撰組の原田左之助だとか、見廻組の佐々木唯三郎だとか、自分がやったと自白した今井信郎だとか諸説紛々だったが、近年ようやく定説が固まった。しかし、陰で糸を引いて自分の目的を遂げた黒幕の名は今も知れない。真犯人……その男の意外な名は?
2013/12/31

読みました

あんな本もこんな本も…読書三昧
好きな本を読んだ~読んだ~読みました
 定年退職し、毎日が日曜日。
 時間だけは、たっぷり出来ました。
 そこで図書館の会員になり、好きな本をたっぷり読むことにしました。
 好きなジャンルは、◆推理小説と◇時代小説
 目標は月に最低でも10冊。
 脳の活性化でボケ防止を図ります。
 自宅から図書館までのおよそ2Kmを運動を兼ねて歩きます。
平成25年=149冊読みました
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平成25年12月…13冊読みました(H25.12.31)>◆人形は眠れない(我孫子 武丸・KADOKAWA NOVELS)
 私、おむつこと妹尾睦月(セノオ ムツキ)は、なぜか、最近頻繁にデートに誘われる。相手は誰が見たって好青年の関口さん。けど私には一応おつき合いしている人は二人?いる。その一人朝永嘉男さんは、外見も性格も関口さんとは正反対の腹話術師。もう一人は次々と難事件を解決するけど意地悪も大好きな人形の毬小路毬夫(マリコウジ マリオ)。この二人と関口さんを比べるつもりはないけれど、彼の誘いを断り続けるのはちょっともったいない。ところがその関口さんも、知り合ううちに次第に不可解な言動が……。頼りにしていた朝永さんと毬夫は、連続殺人事件につきっきりだし。どうしよう!
◆マザコン刑事と呪いの館(赤川 次郎・TOKUMA NOVELS)
警視庁捜査一課の大谷務警部と部下兼恋人の香月弓江刑事は、指名手配中の小山泰の愛人宅を車の中で見張っていた。そこへ、突然現れたのが大谷を溺愛する母親である。追い払われた弓江は、近くの神社で倒れている少女を発見した。少女の掌には「建介」と「呪」の文字が書かれていた。しかも意識朦朧の中、少女の口からは「許して……。建介さん……。」と謎の言葉が。同じ頃、人気歌手の田崎建介が六本木のディスコで急死し、事件は意外な方向へ……。
◆櫻島殺人海流(浅黄 班・KEIBUNSHA NOVELS)
 鹿児島の郡部で獣医を営む佐渡千一(サワタリ センイチ)と大阪の出版社を失意のうちに辞め彼を手伝う神崎真希。二人の診療先の別府タエの孫・晴美が桜島で殺された。真希は仲のよいタエのために千一と共に事件をさぐり始める。だが周辺の証言から浮かび上がってきた晴美の素顔は、華奢な容貌とは裏腹のものだった。派手な男関係と孤独な翳。意外な真相に近づく真希だったが、そんな彼女の身に……?
◆夜明けまぢかに殺されて(阿井 渉介・TOKUMA NOVELS)
 雨宮美来(アマミヤ ミク)は、映画はおろかテレビからもあまり声のかからない売れない女優。普段は喫茶店でのアルバイトが本業なのだが、その店の女性店長が失踪。数日後、伊豆下田郊外の線路脇で、首と両手首、右足首がない無残な姿で発見された。美来は、親しいシナリオライター・朝吹次郎に相談し、独自の調査に乗り出した。被害者・中西杏子の足跡を追う二人はやがて、愛知県知多半島で同様の死体に行きあたり、それが杏子の妹・秋子である可能性が……。姉妹はなぜ殺されなければならなかったのか?
◆秋田殺人事件(内田 康夫・KAPPA NOVELS)
 副知事として秋田県に赴任する文部省キャリアの望月世津子に届いた不吉な警告文…[警告、秋田には魔物が棲んでいる。]大学の後輩である望月の身を案じた浅見陽一郎は、名探偵(ルポライター)・浅見光彦に望月の私設秘書としての秋田行きを依頼した。折しも秋田県は、第三セクターの欠陥住宅問題から発した巨額な使途不明金問題で大揺れであった。さらに、秋田市と二ツ井町(フタツイマチ)でおきた二つの不可解な自殺事件が、浅見を巨大な謎へと導いていく!
※首相官邸占拠399分(姉小路 祐・KODANSYA NOVELS)
 情報源として接近した女を、自殺に追い込んでしまった警視庁公安部員。官僚同士の綱引きに巻き込まれ、無理な調査の挙句、退職を与儀なくされた公安・外事部門の捜査員。すべてを組織に捧げ、裏切られた5人の男達が、強大な国家権力と官僚組織に対し、首相官邸占拠という最後の賭けに出た。
◆風炎連峰(梓 林太郎・GENTOSHA NOVELS)
 初秋の西穂高で日系ブラジル人のウンベルトが刺殺体で発見された。数日後、被害者の勤務先近くの住宅で主婦が包丁でメッタ刺しにされ、殺された。刃物を使った手口などから、長野・豊科署刑事の道原伝吉は、連続殺人事件との見方を強め、群馬県警と連携して捜査を開始した。そんな道原にまた西穂高で会社員遭難の知らせが入る。遭難の推定日時はウンベルト殺害と一致した。未曾有の難事件に横たわる憎悪を人情刑事が解きほぐせるか?
◆ふるえて眠れ、三姉妹(赤川 次郎・KODANSYA NOVELS)
 三姉妹の父・佐々本周平との結婚を邪魔した、と女に襲われたばかりか、死のカーチェイスにまで巻き込まれてしまった綾子。夕里子は見も知らぬ男に殺されかけ、珠美は不思議な老人に唆されて、夕里子に毒を盛ろうとする。窮地に追い込まれた三姉妹を救うべく、犯人に国友が仕掛けた起死回生のとんでもない罠!
◆天橋立殺人旅愁(梓 林太郎・TOKUMA NOVELS)
 八方尾根で持ち主不明の赤いジャケットが雪に埋もれていた。長野県警山岳救助隊から報告を受け、捜査を開始した安曇野署の道原伝吉は、ジャケットの持ち主がカメラマンの反町篤紀である可能性が高いと判断。その後、八方尾根から無残に切り裂かれた一人用のテントが発見された。反町の住んでいた部屋を訪ねた道原は、その部屋に以前、七森月子という女優が住んでいたことを知る。二人は同じ京都・宮津の出身だった。日本三景・天橋立で知られる港町だ。捜査に向かう道原たちを待ち受けるものは……。
◆トカラ北上殺人前線(浅黄 斑・JOY NOVELS)
 鹿児島でFM放送のDJをしていた呉田日南子のもとに、ある日、〝見つけたよ〟……たったひとことだけの不気味な手紙が届く。それ以降周りで奇妙な事件が続き、思い余った彼女は婚約者の家に逃げ込んだ。それから三ケ月、二通目の手紙が届いた。〝ぼくたちの旅がはじまるよ〟……それが合図であったかのように、南のトカラ列島の宝島で殺人事件が発生、続いてとなりの小宝島でも旅行者殺されているのが見つかった。そして事件が起きるたびに日南子のもとには謎の手紙が……〝もうすぐ帰るよ〟……。日南子には五年前に逃げるように別れてきた恋人がいた。その彼と行った唯一の場所がトカラ列島だった。はたして犯人は別れた恋人なのか?そして連続殺人の真の目的は?
◆爆弾魔(大石 直紀・KAPPA NOVELS)
 新興量販店を狙った連続爆弾テロが発生した。犯人の狙いは曰くつきに社長・琢磨信之を標的にしたものと思われていたが、新たに琢磨とは何の関係もないショッピングセンターで爆弾テロが発生!このショッピングセンターで働く藤村幸造は、二十五年前に起きたテロ事件の捜査をきっかけに公安捜査官をやめていた。その爆破現場には二十五年前の事件で、藤村に恨みを持つ人物の姿が……。連続爆弾テロ事件の真犯人の狙いは?藤村の娘の公安捜査官・早苗まで巻き込む爆弾魔の闇が迫る。
◆福岡・富山、裏切りの殺人ルート(金久保 茂樹・JOY NOVELS)
 四月二日午前九時二十五分、福岡ドームに、「直ちに開催中のイベントを中止しないとドームを爆破する」という脅迫電話が入った。密かに厳戒態勢を敷いた警察だが、結局何事もなくショーは終了する。たまたまツアー客を引率してドームにきていたWTA(ワールド・トラアベル・エージェンシー)の秋月顕一は、そのあまりの警戒ぶりに興味を持ち調べてみる。その矢先、富山にツアーをひきいていた後輩の藤沢から電話が入った。なんとツアー客のひとりが殺されたというのだ。直ちに富山に富んだ秋月だが、羽田からの機内で偶然被害者の美しい妻を目撃。事件は思いがけない方向へ発展していく。
◆信州春山殺人事件(梓 林太郎・JOY NOVELS)
 長野県警豊科署刑事・道原伝吉のもとにある女子大生から相談があった。友人から「人を殺したい」という気持ちを打ち明けられたのだが、どうしたらよいかという。道原は看過することが出来ず、その、人を殺したいという女子大生の身辺を調べはじめた。すると彼女の意外な過去が浮かび上がってくる。北アルプスの春山を舞台に起こる殺人事件。道原が追う真犯人の影とは?
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平成25年11月…11冊読みました(H25.11.30)>◆天橋立殺人回廊(浅黄 斑・JOY NOVELS)
 わたしは沢森亜紀。この夏二十五歳になったばかりだ。事件は九月二十日の日曜日、日本三景のひとつ、天橋立がある宮津へ、一泊の社内旅行に出かけたときに起こった。遅れて合流するはずの独身の専務が、ついに姿を現さないまま、死んだというのだ。専務の安芸とわたしはつき合いがあった。そして、どうやら同量の博子も……。二人で彼の不審な死を調べるうちに。
◆追憶の猫(太田 忠司・JOY NOVELS)
 藤森涼子の勤める一宮探偵事務所では、所長の入院をきっかけに、所長代理の高見が経営方針の転換を図っていた。互いに意見が合わない涼子と高見は衝突を繰り返す。そんな折り、涼子はある事件を通じて知り合った男と久しぶりに再会し、二人は親密になっていく。探偵をつづけるのか、別の道を歩むのか。悩む涼子のもとに、また調査依頼がやってきて……。
◆信州安曇野殺意の絆(大谷 羊太郎・FUTABA NOVELS)
 森下美登里の婚約者・秋沢俊夫が突然失踪し、俊夫の親友・相川友彦も謎の事故死を遂げた。二人は信州安曇野へ一緒に行き、旅先で撮った一枚の写真を見た直後からひどく脅え始めたのだ。謎を解く鍵は安曇野にあり。美登里は真相を掴むため、友彦の妹・佐和子と一緒に安曇野に向かい、そこで意外な人物に……。
◆「奥の細道」殺人紀行(WOLF NOVELS)
 小松原誠は新商品発表会のため東北新幹線で仙台へ向かう。隣に座った美貌の女性・成瀬詩織は作詞家で、小松原に松島を案内してほしいと頼む。詩織に心惹かれた小松原は、再び二人で松島を歩き、その夜、仙台のホテルへ。後日、婦女暴行未遂で詩織の弁護士から告訴の話を受けるが、数日後、彼女は自宅で何者かに絞殺されてしまう。重要参考人となった小松原は、知人のミステリーマニア・冬木雅彦に相談を持ちかけ、ダイイング・メッセーである「奥の細道」の四つの町を冬木は訪ね、難事件の全容を解明しようとするが。
◆死体を置いて行かないで(五十嵐 均・KADOKAWA NOVELS)
 資産家の弁護士と結婚して玉の輿にのった佳澄。だが、夫はある朝ベットの上で冷たくなっていた。死因は心不全と診断されたにもかかわらず、夫の愛人の執拗な申し立てにより、財産欲しさで夫を殺害した疑いで、佳澄は連日警察の厳しい訊問にさらされるはめになる。悪いことに彼女は、夫が息を引き取ったベットの上で男の死体を、駐車場で別の死体を次々と発見してしまうことに……。
◆仙丈岳殺人事件(梓 林太郎・JOY NOVELS)
 偶然居合わせた二組のパーティ。いずれも吹雪を避けて、ここに避難してきたのだ。しかし、そこにあらたに髭面の男が入ってきた。悲劇はそこから始まった。男は傍若無人な振る舞いで、そこにあった食料を次々と平らげていく。このままその男の行いを許しておくと、自分たちの食料もなくなってしまう。殺さなければならない……、それが暗黙の了解となった。
◆信州飯田殺人事件(石川 真介・JOY NOBELS)
 教頭昇格が内定。さらに愛娘の結婚を目前に控え人生の絶頂期にある千葉雅也だが、たったひとつの齟齬が彼の運命を狂わせていく。学生の受験票を提出し忘れてしまったのだ。取り返しのつかない実態に千葉はじょじょに精神うをむしばまれ、やがて思いがけない行動に出る……。教師と生徒が同時に失踪、別々に殺されて発見されるという奇妙な事件を、推理作家の吉本紀子と広域捜査官・上島警部が追う。しかし犯人と思われる人物には、鉄壁のアリバイが。
◆ABCD殺人事件(赤川 次郎・KODANSYA NOVELS)
 ご存じ大貫警部の名推理が冴える。テレビ出演中に殺人事件の連絡を受けて、N学園に乗り込む大貫。なぜか、教師の真似事をして生徒には大ウケ。もちろん捜査では、井上刑事の足を引っ張ることばかりだが、ちょっと生意気な学園理事長の娘に恋されたりして。奇妙な学園ミステリー。
◆信濃富士殺人事件(梓 林太郎・TOKUMA NOVELS)
 信濃富士こと有明山(二二六九メートル)の岸壁で、クライマーが墜死した。命綱のロープが切れたらしい。数日後には、上高地交番で拳銃が盗まれた。事件が続く豊科署の刑事・道原伝吉は、上高地に向かった。ニューナンブ38口径には弾が5発入っているという。その拳銃が、能登半島で発生した殺人事件で使われたらしい。殺されたのは、東京六本木の宝飾販売会社「アワカワ」の社長夫人・淡川篤子(二十八歳)と判明。拳銃盗難の容疑者とみられる登山者の男と篤子との関係は?道原伝吉の捜査は東京、能登、博多へ飛んで……。
◆十五の喪章(浅黄 班・KADOKAWA NOVELS)
 「西暦二〇〇〇年、その時、俺はたぶん刑務所の中にいる……」神戸市東灘区でピアノ教師をしている薬師寺小雪は、中学の同窓生らと十五年ぶりに再開し、掘り出したクラスメイトの文集の中に奇妙な文章を発見した。十五年前の殺人予告なのか?だが、その文章を書いた小松宏は欠席し、行方も分からない。小雪ら同級生は、小松への興味から、彼自身が書き記した<雀のお宿>というヒントを探し求めるが。そこで見つけたものは、小雪たちが忘れることのない、クラスメイトの身に起きた事件だった……。
◆ペルシャ猫の謎(有梄川 有梄・KODANSYA NOVELS)
 ミステリー史上屈指の禁じ手?が炸裂する「ペルシャ猫の謎」ほか傑作ミステリー6編。
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平成25年10月…11冊読みました(H25.10.31)>◆毒煙都市(清水 一行・BIG BOOKS)
 巨大商社の企業城下町、九州のM市で染料工場の爆発事故が発生。オレンジ色の噴煙が市内を包み込んだ。その後、病院には嘔吐や高熱、痙攣を訴える患者が詰めかけ、人口11万都市は未曾有のパニック陥った。しかし、工場側は爆発を否定し、行政当局の調査団は一方的に赤痢と断定、原因は上水道設備からの赤痢菌の混入と発表した。M市市役所水道課長中西公平は理不尽な権力に敢然と立ち向かったが……。
◆卑弥呼の殺人(篠田 秀行・HARUKI NOVELS)
 「邪馬台国はやはり北九州に有ったのだ!その事実は他ならぬ『古事記』『日本書紀』も正面から認めている。古代史ミステリーを版元から依頼された築島龍一の前に、ファンタジー界の超人気作家・奈々村うさぎと卑弥呼の末裔と称する妖艶な女性が現れた。彼女たちと北九州に取材に出かけた築島の周りで、不可解な密室殺人が次々と起こるのだが……。
◆門司・下関逃亡海峡(西村 京太郎・TOKUMA NOVELS)
 S大学の講師・篠塚昭夫は、韓国人の留学生アん・ミカとの浮気を妻の恵子に知られてしまった。無理心中を図ろうと部屋に火を放った恵子は焼死。解剖の結果、睡眠薬が検出され、警視庁捜査一課の十津川警部は恵子の死因に疑問を抱く。事情聴取を受けた篠塚は、自分が疑われていることを知り、ミカと一緒に韓国への逃亡を計画する。葬儀の途中で姿を消した篠塚と、東京駅で合流したミカの行方を追う十津川班。だが二人が乗ったはずの新幹線には姿がなかった。神戸からフェリーで門司へ向かったのだ。
◆鎌倉・流鏑馬神事の殺人(西村 京太郎・文藝春秋)
 ゴールデンウィーク間近の京都の旅館で、ギャンブル好きの中年女性が殺された!殺害現場のふすまには墨字で大きく「陰陽」の文字が書かれていた。さらに彼女のばくち仲間三人のうちの一人が東京の自宅で同じ凶器らしきもので殺され、寝室の壁にはまたもや「陰陽」の文字が。十津川はその寝室にあった写真パネルに注目する。そこにはラスベガスで笑う博打仲間が四人が写っていた。犯人はこの四人に恨みを抱いている、と推理した十津川は、捜査を進めるうちに、鎌倉・流鏑馬神事と四人の関連に気づく。
◆各務原氏の逆説(氷川 透・TOKUMA NOVELS)
 市立秀青高校の軽音楽部の部室を除いたのは、用務員の各務原氏だった。染めているわけじゃないんだろうけど、赤みがかった髪。眉毛が極端に薄く、眼はぎょろっとしている。ピアノを練習していたぼくの前に現れた。各務原氏は普通の用務員とちょっと違う。「そう用務員という職業の一般的イメージを問題にするなら、わたしはそこから外れた存在ではあるだろう」「しかし逆にそのイメージにぴったり合致する用務員さんをどこかから見つけてくるのも、至難の業だと思うけどね」という各務原氏。翌日の火曜日。学校の敷地内にパトカーが入ってきていた。校内で女性の死体が発見されたのだ。
◆風水火那子の冒険(山田 正紀・KAPPA NOVELS)
 「ねえ、事件のことをすべてわたしに話してくれない。どんな細かいことも省かずにすべて。そしたら事件解決してあげる。そのかわり三月でいいからさ。A新聞を取ってくれないかな」
◆氷雨(山田 正紀・HARUKI NOVELS)
 二年前に経営していた町工場が倒産し、多額の負債を抱えた弥島は、妻と娘のために離婚し、取り立てから逃れるために、一人焦燥と絶望の日々を送っていた。そんなある日、弥島のところへ義妹から連絡があり、妻と娘が重体であることを知らされる。弥島が病院へ駆けつけた時には、すでに二人は死んでいた。警察から事故がひき逃げであることを告げられた弥島は、不審な点が多いことに気づき、一人、事件の真相を知るべく乗り出すのが……。
◆十津川警部「雷鳥」甦る殺意(西村 京太郎・集英社)
 平成元年2月、和倉温泉へ向かうお座敷グリーン車で若い女が不審死を遂げたが、自殺か他殺か、真相はわからぬままとなった。15年以上経って事件の起きた車両を買い取って庭に保存している高柳という男が、奇妙な掲示板を出す。事件当日、この車両に乗っていた人に話を聞きたい、謝礼に10万円払うという主旨だった。やがて、高柳のもとへ話をしに来た若い男が殺され……。時効を迎えた事件が新たな連続殺人を呼んだ?
◆六人の女王の問題(法月 綸太郎・KAPPA NOVELS)
 売れっ子ライター・虻原がマンションから転落死した。そのマンションには、虻原もかって所属していた劇団の主宰者が住んでいた。最近、その劇団の芝居をめぐり、二人には感情のもつれがあったらしいのだが……。虻原は、寄稿した雑誌の最終回のコラムに不可解な俳句を二首、残していた。さらに、「六人の女王にたずねるがいい」という謎のメッセージが。はたして、俳句に残されていた謎とは?
◆翔べ!暴虐を越えて(志茂田 影樹・TAIRIKU NOVELS)
 大手ブティックのオーナー・美魔王子(ウツクシ マオコ)の本来の姿は、政府嘱託の非合法スパイ。大蔵大臣とその娘が誘拐され、彼女は事件の捜査に乗り出す。犯人は〝白日昇天の呪い〟という言葉を残し、現・主将の辞任を要求。〝白日昇天〟とは一体何か!魔王子は、神(シン)、上村ら二人の愛人と捜査をすすめるうちに、13年前に日本で起きた白日昇天の事件と、それを目撃した東洋仙道研究会の関係者が次々と怪死していった事実をつきとめるが……。
◆花嫁よ永遠なれ(赤川 次郎・JOY NOVELS)
 ハネムーン帰りの新婚夫婦が東京駅のホームに降り立つと、刑事に囲まれた。夫に逮捕状が出ているという。旅行先の温泉地で起きた少女殺害事件の容疑者とのこと。寝耳に水の新妻の前で、あろうことか夫は素直に罪を認めた……。ひょんなことからその妻と知り合った女子大生・亜由美は、事件の真相を探るべくその温泉地へ。裁判ですでに死刑が確定している夫の運命はいかに。
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平成25年9月…10冊読みました(H25.10.1)>◆蛍祭りの殺人(若桜木 虔 ケン ワカサキ ・JOY NOVELS)
 「この男を当方の要求どおりに殺せば、貴殿の娘は無事に帰す。貴殿のアリバイは当方が用意するから、貴殿には何の心配もいらない」。携帯電話のディスプレイに表示されたこの脅迫が、事件の発端だった。脅迫者の指示どおりに、男は殺人に手を染める。だが、そこには思わぬ罠が仕掛けられていた。
◆マイナス百九十六度の相続人(和久 峻三・KODANSYA NOVELS)
 京都の色町に育った気鋭の弁護士・藤波清香のもとにかってない難問がもちこまれた。凍結受精卵による体外受精で生まれた子供に、親の財産を相続する権利は有るのか?飛行機事故で不慮の死を遂げた両親が遺した巨額の遺産をめぐる暗い野望、周到な罠。
◆狼伝説殺人事件(田中 光二・JOY NOVELS)
 紀伊半島の大台ケ原の山中で、野犬かオオカミにでも喰いちぎられたような残忍な痕のある死体が発見された。甥の元からこの奇妙な死体発見の話を聞いた警察庁嘱託の捜査指導官・千々岩は、早速息子の嫁で千々岩の助手でもある雪子ともに大台ケ原へと向かう。実際に絶滅したはずのオオカミが人を襲ったのか?それともオオカミに見せ掛けた巧妙な殺人なのか?そこで彼を待っていたのは、信じられないような恐るべき真実だった!
◆七人の証人(西村 京太郎・JOY NOVELS)
 殴られ昏倒した十津川警部が目覚めると、そこは見知らぬ絶海の孤島だった。おまけに映画のセットのような街角があり、道路はすぐ先で雑草の中に消えている。誰が何のためにこんなものを造ったのか?その街には、他に七人の男女が拉致誘拐されて来ていた。そして、もう一人…。
◆十津川警部十年目の真実(西村 京太郎・NON NOVELS)
 東海道新幹線車内で時限爆弾が炸裂、乗客の小柳夫妻が即死した。直後、都内の郵便配達人から<数日前、配達中に盗み見たビデオに事件の犯行指示が映っていた>と通報が。十津川警部はそのビデオの背後を洗うが、関係者は皆アリバイが成立、さらに都内で謎の連続殺人が発生した。やがて爆死した小柳が十年前、不審な火災で高額の保険金を得ていたことが判明するや、捜査は意外な展開を……。はたして真犯人は?十年間という歳月の闇の向こうに何が?
◆湘南情死行(西村 京太郎・NON NOVELS)
 警視庁捜査一課の西本刑事は、湘南でのデートの最中、クルーザーの爆発を目撃。乗船していた青年実業家・宮川拓也と愛人の美人タレント・矢野明日香が死亡した。事故か、事件か?捜査を始めた西本に明日香ファンを名乗る男から他殺を示唆する手紙が届く。しかし、宮川が爆弾を入手した事実が判明、神奈川県警は心中事件との見方を固めた。ただ、西本の恋人・恵だけは事件の不自然な点に気づいていた……。
◆狙われた男(西村 京太郎・TOKUMA NOVELS)
 秋葉京介の探偵事務所には看板がない。素行調査などの退屈な依頼は引き受けない主義だからだ。その代わり、どんなに危険な仕事でも引き受け、きちんと解決する。そんな評判を人づてに聞いた依頼者が、事務所を訪れるのだ。あくどい商売で財をなした川島大三郎が秋葉を訪ねてきた。全財産を慈善事業に寄付しなければ、一か月以内に殺す、と何者かに脅迫されているというのだ。川島に激しい恨みを抱く三人の男に、秋葉は会うことにしたのだが……。
◆高知・龍馬殺人街道(西村 京太郎・新潮社)
 「日本の洗濯」を宣言した<龍馬>は、防衛庁への賄賂を噂される大会社の社長を東京で射殺。その後も、京都、フェリーの船中と、あたかも龍馬の足跡を辿るかのように、次々と殺人を繰り返していく。必死で<龍馬>を追う十津川警部と亀井刑事。しかし、二人をあざ笑うように、高知・桂浜の龍馬像に犯行報告が書き込まれる。そして、同志を募った<龍馬は>ついに首相を標的に定めた……。
◆黒の事件簿(森村 誠一・講談社文庫)
 接待旅行の下見に出かけた社員が旅先で貪った甘美な女体に仕掛けられていた罠とは?ある日突然足元をすくわれ、破滅の淵に立たされたサラリーマンの過酷な運命をリアルに描く。
◆奥多摩殺人渓谷(太田 蘭三・講談社文庫)
 水しぶきを浴び豪快に渓流を登る沢詰めを愉しみ、峠で美女二人と別れた釣部渓三郎(ツルベ ケイザブロウ)だがそのことが釣部を窮地に。多摩湖では、人の胴体が、日原では沢に棲まぬ魚を釣った男の死体が上がる。
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平成25年8月…15冊読みました>☆司法改革(姉小路 祐・KODANSYA NOVELS)
 道路改革や郵政改革といったテーマに比して、現在進行中の司法改革それほど大きく取り上げられていません。しかし、21世紀の日本の民主主義や社会構造を大きく変えるかもしれない重要なテーマが司法改革だと思います。国民の司法参加が実現すれば、皆さんも裁判に直接関与することになります。司法参加を真正面から取り上げた作品です。
◆十津川警部箱根バイパスの罠(西村 京太郎・KODANSHA NOVELS)
 東京・新宿のホテルで黒沢美佐男という男性が毒殺された。警視長の十津川警部の調べで、事件の二ヶ月前に「黒沢美佐男を知っていますか?」という広告が新聞に掲載されていたことが判明。その後、警察と新聞社には黒沢にまつわる怪文書が次々と届く。文書の情報に従い、十津川達は箱根に赴くが、犯人像は杳としてつかめない。被害者の正体は?怪文書の目的とは?難航する捜査を打開するため、十津川が仕掛けた究極の罠とは?
◆わが愛知床に消えた女(西村 京太郎・NON NOVELS)
 警視庁捜査一課の元刑事で私立探偵の橋本豊のもとに、失踪人の捜索依頼が舞い込んだ。行方不明となったのはOLの三浦亜紀。「ひとりで生活してみたい」という手紙を残していた。橋本派調査を開始するが、真面目な亜紀には男の影もなく、手がかりがつかめない。しかし、直前に一千万円の貯金をおろしていた。事件に巻き込まれたのか?やがて、携帯電話の交信記録から亜紀が知床にいることが判明。現地に飛んだ橋本は、亜紀が事故死したという証言を得る。不審を抱いた橋本はかっての上司十津川に協力を要請した……。
◆倉敷・宮島殺人回廊(梓 倫太郎・TOKUMA NOVELS)
 上高地のホテルに前進びしょ濡れの女性が二人転がり込んできた。一緒に登山したガイドと女性が行方不明だという。行方不明になった女性は早坂知恵、四十八歳。二人は知恵の娘と妹だった。事情を聞きに来た安曇野警察署の伏見刑事は「早坂」という名字に心当たりがあった。娘の加奈子に尋ねると、五か月前、雪崩に巻き込まれて亡くなった父親の追討にきたという。捜査の結果、二人は遺体で発見されたが、知恵は首を真横に切られており、ガイドの柿沢はなんと黒焦げだった!
◆尾瀬ケ原殺人事件(梓 倫太郎・TOKUMA NOVELS)
 まだ雪の残る上高地で、女と男の死体が見つかった。霞沢岳への登山コース上で堀越理枝(26歳)が絞殺され、同行者の並木憲明(32歳)は、その先の断崖下に、転落死していた。長野県警豊科署の刑事・道原伝吉は、殺人事件とみたが、同僚の牛山刑事は無理心中説を主張。道原と相棒の伏見刑事は東京で、理枝と並木の背後を探った。すると、職場の米本を始め、理枝には並木以外に親しくしていた男性の影が……。事件を追ううち、米本が刺殺され、さらに、尾瀬ケ原で起きた事件とも絡んで、道原たちは尾瀬へ向かった。
◆横浜狼犬(ハウンドドック)(森 詠・カッパ ノベルス)
 横浜・山下町交番前で、職務質問を受けた若者が警察官を刺殺!現行犯逮捕された犯人は、取調室で暴れまわり、さらに収容先の病院で、自ら右眼を抉り、左眼にボールペンを突き刺すという凄絶な自殺を遂げた。若者をここまで追い込んだのは何か?横浜中央署の刑事・海道章は、犯人が最後に口走った〝ミラクル〟を唯一の手掛りに捜査を開始!若者たちの間に密かに流行するミラクル・パーティーの存在をつきとめたが……。ハマの狼犬と呼ばれる海道章が追いつめた地獄とは?
◆謎解き道中(鯨 統一郎・NON NOVEL)
 京でも賢才の揉まれの高い建仁寺の子坊主・一休。問注所検使官の新右衛門、建仁寺に寄宿する少女・茜と共に行方不明となっていた茜の両親を捜す旅に出た。難波、大和、伊勢、だが三人を旅路で待ち受けていたのは、不可思議な事件だった。進入不可能の禅堂で起きた密室(ヒシカムロ)殺人、崖の上に発つ屋敷の消失……。冴え渡る一休のとんち推理!やがて、茜の生まれ故郷・武蔵に迫った時、彼らを待ち受けていた驚愕の事実とは?
◆最上川殺人事件(梓 倫太郎・NON NOVELS)
 山形・新庄の伯母の家が放火された!突然の電話に仰天した旅行作家・茶屋次郎は現地へ急いだ。そこで、一流のそば職人でありながら愛人宅に入り浸る型破りな伯母の夫・竹久勘十と出会う。放火は個性の強すぎる勘十への嫌がらせか?直後、中学生の娘・美鳥が誘拐され、茶屋が誘拐容疑者に。茶屋は調査を開始するが、今度は勘十自身が何者かに拉致された。犯人は誰か?犯行は竹久家への怨恨によるものか?
◆鎌倉江ノ電殺人事件(西村 京太郎・TOKUMA NOVELS)
 東京・渋谷のマンションで十九歳の大学生が毒殺された。現場に残されたオモチャの江ノ電に「2」という数字が貼られていたことから、警視庁捜査一課の十津川と亀井は、第二の殺人が江ノ電に関係すると推理、鎌倉に向かう。翌超、江ノ電が女性を轢いたとの連絡が入ったが、轢かれる前に女性は絞殺されていた。その後、鎌倉駅に放り込まれたハンドバック~江ノ電のオモチャが発見されるが、身許を証明する物は残されていなかった。二つの事件に関係があるのか?
◆姫路・千姫殺人事件(西村 京太郎・KODANSYA NOVELS)
 TV番組の鑑定団に、大阪城落城の際、炎を避けるために、千姫が頭からかぶったものだという打ちかけが出品された。持ち主は、自ら千姫の末裔を名乗る姫路在住の美女。この番組への出演をきっかけに、注目を浴び始めた彼女だが、接近を図った者たちは次々に無残な死を遂げ……。時を超えた浪漫。
◆街で一番の探偵(司城 志朗・KAPPA NOVELS)
 私立探偵・天白五郎は、二人の女性の依頼を立て続けに受け、トラブルに巻き込まれた。毬子(マリコ)と名乗った女は、闇金融業者を彼におしつけて、行方をくらます。優花(ユカ)が取り戻してくれと頼んだ携帯電話を探してみれば、そこには死体が転がっていた。腕っぷしだけはいちばんの、戦車みたいな探偵は、縺れて絡んだ謎の糸を解きほぐせるのだろうか?
◆京都・十二単衣殺人事件(山村 美紗・KAPPA NOVELS)
 葵祭りに華やぐ京の街。だがそんな折、「ジュウニヒトエの男」というダイイング・メッセージを残し女子大生が殴殺された。被害者の水原奈美は京南大学の学生……。キャサリンは恋人・浜口一郎と捜査に乗り出した。しかし、死の直前に奈美が屋づネタ桃山城から、なんと新たな女性の絞殺死体が。連続殺人の謎を解く鍵、「ジュウニヒトエの男」とは、はたして何者か?
◆寒がりの死体(山村 美紗・TOKUMA NOVELS)
 梅雨明けの京都で殺人事件が発生、検視官・江夏冬子は丹波橋駅近くの現場へ急行した。被害者の石脇律子は、就寝中に刺殺されたらしく、壁やふとんに鮮血が飛び散っていた。検死の結果、犯人は被害者の知り合いとの可能性が高まり、捜査線上に四人の容疑者が浮かびあがった。腹違いの弟、姪、そして、元恋人の二人。いずれも律子の父の遺産をめぐり因果関係にあった。冬子は夏にもかかわらず遺体にかけられていた三枚ものかけぶとんに注目する……。
◆円周率πの殺人(由良 三郎・KAPPA NOBELS)
 「胃と腸が、体の中で切断されている!」高松病院の昼食会の席上、びょういんちょう・高松良一が突然、腹部に激痛を訴え急死。手術に立ち会った医師たちは、その奇怪な症状に戦慄する。医学界の常識を覆すきびょうか、それとも殺人か?しかも、同夜の宿直医・望月までが同じ症状で死亡。病院内を恐怖が走る!解剖された二人の体内から米粒大の鉄球が。不気味に光る鉄球の意味するものは何か?不可能犯罪の謎に挑む新米医師・吉松直樹だが、彼にも次々と犯人の罠が。
◆十津川警部帰郷・会津若松(西村 京太郎・KODANSYA NOVELS)
 会津藩と薩長の戦いで、女性部隊である娘子隊(ジョウシタイ)を率いた中野竹子は、凛とした風情を湛える絶世の美女としても有名だった。その竹子の面影を引く女と、彼女への憧れを抱く男。男が引き起こした殺人事件は、十二年前、十津川によって解決されたはずだったが……。 
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平成25年7月…16冊読みました>
◆振れ屋敷の利鈍(森 博嗣・KODANSYAA NOVELS)
 秘宝〝エンジェル・マヌーバ〟が眠る〝メビウスの帯〟構造の捩れ屋敷。密室状態の建物の内部で死体が発見され、秘宝も消えてしまった。さらに、完璧な密室に第二の死体が!招待客は保呂草潤平(ホロクサ ジュンペイ)、そして西之園萌絵(ニシノソノ モエ)。探偵は前代未聞の手法によって犯人を言い当てる。
◆犬坊里美の冒険(島田 荘司・KAPPA NOVELS)
 雪舟祭のさなか、衆人環視の総社神宮の境内に、忽然と現われて消えた一体の腐乱死体!残された髪の毛から死体の身元が特定され、容疑者として、ひとりのホームレスが逮捕・起訴された。しかし、死体は、どこに消えたのか?そして、被告人の頑な態度は、なぜなのか?司法修習生として、倉敷の弁護士事務所で研修を始めた犬坊里美は、志願して、その事件を担当した。
◆水木警部補の敗北(笹沢 左保・KAPPA NOVELS)
 佐賀県多久市の山中で横浜在中の画家・井坂俊介が絞殺死体で発見された。死亡時刻の二日前までともに写生旅行を楽しんでいたはずの妻・レイは死んだ井坂に対し、なぜかひややかな憎悪を見せる。二日前、夫婦に何が?だが、容疑者としてマークされたレイに、死亡時刻、完璧なアリバイが……。佐賀県警の〝落としの名人〟水木警部補はレイと対決、彼女の心に闇を感じるが、アリバイの壁をくずせない。さらに井坂がレイと別れた後に生じた「空白の二日間」に不審な人物が浮かぶ!
◆雪国殺人事件(西村 京太郎・C★NOVELS)
 十津川警部の元部下で私立探偵の橋本豊は、ある母親から「息子の透が結婚を望んでいる芸者の身元を調べて欲しい」と依頼を受けた。その芸者菊乃は〝ミス駒子〟にも選ばれた美人だという。新幹線あさひで越後湯沢についた橋本は、夜、菊乃を部屋に呼ぶが、自棄のように飲みっぷりが気にかかった。同じ夜、十年振りに東京から帰郷した菊乃の父親神崎が、路上で何者かに刺され、翌日には菊乃に会いに来た透も、旅館の自室で刺されてしまう。橋本は十津川に、神崎の東京での十年間を調べてもらうが、ついに殺人事件が…。
◆赤穂バイパス線の死角(西村 京太郎・C★NOVELS)
 人気歌舞伎役者・尾上竜之介が、「忠臣蔵」公演の翌日にTV局女子アナ・山本由美とともに服毒死した。竜之介の遺書もあり、心中として捜査は終了したが、殺人事件だと主張する所轄署の小西は、有給休暇を取って姿を消してしまう。そして、小西に同調する雑誌記者・坂井もまた連絡が取れなくなってしまった。十津川は二人を探すべく、四十七義士を祀る兵庫県の赤穂大石神社へ向かうが、岡山県日生(ヒナセ)の港で坂井の溺死体が発見される……。
◆殺しは淑女におまかせ(胡桃沢 耕史・KODANSYAA NOVEL)
 花束の下に包丁を隠して家の中に入り、「エリツィンの命令で」軍事研究家を殺害した精神異常の女性を、法律は裁かない。そこでニュースキャスター・松平みどりの「淑女の殺人研究会」は、正義のために立ち上がった。
◆なみだ研究所へようこそ!(鯨 統一郎・NON NOVEL)
 港区六本木にあるメンタル・クリニック「なみだ研究所」。新米臨床心理士の松本清は、そこへ大学の恩師に薦められて見習いとして赴くことになった。研究所の所長・波田煌子(ナミダ キラコ)は数々の臨床実績を持つ伝説のセラピスト。が、松本はほどなく愕然とする。波田の幼い容姿と同じく幼い知識と、トボけた会話。果たしてこんなことで患者は治せるのか?不安になる松本をよそに、波田先生の不思議な診察が始まった……。
◆みなとみらいで逮まえて(鯨 統一郎・JOY NOVELS)
 ダイビング・メッセージからダイイング・マッサージまで。密室のマンションから、定番・雪の密室まで……。警視庁からなぜか神奈川県警に出向になった自称・敏腕刑事、半任優里(ハンニン ユウリ)とつぶらな瞳にショートヘアーの尾とボケ刑事、南登野洋子(ミナトノ ヨウコ)の前に次々に現れる不可解で突飛な事件。中華飯店・酩淡亭に住む、なんと117歳の論語研究家・明丹廷が血を吐きながらも謎を解く!
◆脅迫状はレモンの香り(大谷 羊太郎・TOKUMA NOVELS)
 二月初め、OLの雨宮優子は婚約者の地根三津夫を年下の女性に奪われ、傷心旅行にグアムを選んだ。飛行機が離陸して間もなく、何気なくシステム手帳を開くと〝優子。お前を殺す〟と赤ボールペンで書かれていた。誰の悪戯かと思いながらも、グアムへ着いて気づくとショーツにも同様の文字が……。彼女は物理的に不可能な手段での姿の見えない脅迫社に怯えたが、南国の太陽に映える海と、仕事で来ていた石積康二とのデートは、そんなことも忘れさせた。帰国後、康二の愛撫に燃えた優子だったが、不気味な脅迫者は……。
◆浜名湖オルゴール殺人事件(大谷 羊太郎・JOY NOVELS)
 警視庁に110番通報があった。「主人が、朝、起きたら死んでいたんです。」通報してきたのは、練馬区の住宅街に住む会社社長の妻。邸宅の3階から墜落死したらしい。自殺か他殺か結論が決められないまま、捜査が進む。八木沢警部と志摩の警部が関係者への事情聴取を続けていると、会長は以前浜名湖へ旅行したときオルゴールの音色をひどく怖がっていたことが判明する。浜松に出かけて捜査した二人の前に明らかになった、事件の意外な背景は……。
◆標的は花嫁衣装(赤川 次郎・JOY NOVELS)
 「つかがわあゆみ様。いらっしゃいましたら一階総合案内所前においで下さい」デパートの館内放送で突然呼び出しを受けた女子大生・塚川亜由美。さっそく案内所に向かうと、そこに同じく〈つかがわあゆみ〉と名乗る若い女性がやってきた。次の瞬間、案内所は銃撃を受け、辺りは、大パニックになった。狙われたのはどっちの<あゆみ>なのか?
◆眠れない町(赤川 二郎・TOKUMA NOVELS)
 フリーライター兼編集者の矢吹徹治は、郊外のニュータウンのマンモス団地に、妻のそのみ、娘の愛と暮らしている。夜通し仕事をしながら朝を迎える多忙な毎日だ。ある朝、通勤途中にいっしょになったご近所の城山が、駅の階段で倒れて亡くなってしまった。城山はこのところ、眠りたくても眠れない不可解な症状に悩んでいたという。だがこれは、矢吹夫妻のまわりでたてつづけに起こった事件の、ほんの始まりに過ぎなかった。
◆30年目の真実(姉小路 祐・TOKUMA NOVELS)
 岡山から山陽新幹線に乗り込んだ池ノ上美雪は、松本サリン事件を報ずる三枚の新聞記事を見直した。父・剛は30年前に岡山市で起きたサリンを使った殺人事件の犯人として服役中、ガンで獄死したのだった。美雪は中学生だったが、「私は無実だ」という父の最後の言葉が忘れられない。今、美雪が目指しているのは熊本に住む老弁護士・朝日岳之助の事務所だった。数々の冤罪事件で逆転無罪判決を勝ち取った朝日に亡父の無念を晴らしてもらえたら……。死後の無罪判決は時間の壁との闘いだった。
◆無罪の方程式(姉小路 祐・JOY NOVELS)
 冤罪を晴らすことに社会的に使命を懸ける弁護士・朝日岳之助のもとに、房野麻紀子という女子大生が訪れた。観光開発業者社長殺害事件の犯人だと自首していた麻紀子の母は実は犯人でなく、朝日の力で救って欲しいという依頼であった。その背景には、リゾート開発と環境破壊に絡む複雑な人間関係が。二転三転する事件の様相に朝日は解決の糸口をつかめるのか?
◆夜行快速えちご殺人事件(西村 京太郎・NON NOVELS)
 新宿のパチンコ店社長が殺され、従業員三宅修が現金五百万円とともに消えた。彼はニ三時九分発新潟行き快速「ムーンライトえちご」で郷里の長岡に向かったと考えられた。一方、同じ夜行列車から、起業資金一千万円を貯めて帰郷する江見はるかも姿を消していた……。真夜中を走る列車から失踪した二人の男女。彼らの行方を追う十津川警部は、不審な女性五人組の影を掴むが。やがて、震災の傷跡が残る北国の街に浮かび上がった、事件と欲望の構図とは?
◆草津逃避行(西村 京太郎・TOKUMA NOVELUS)
 十津川警部宛に届いた一通の手紙。差出人は井筒さつきという女性。そこには草津温泉で十津川と恋人のように過ごしてきた思い出が綴られていた。十津川には身に覚えがない。さらに二通目の手紙では、さつきが勤めていたクラブのママ・北川悦子の軽井沢の別荘で開かれた秘密パーティでホステスが失踪した事件が書かれ、自分の身の危険を感じたさつきが助けを求めていた。証拠がなく、捜査に踏み切れない十津川。だが、一週間後、五月は毒殺死体で発見された!さつきとニセ十津川の足跡を追って、十津川警部は草津温泉へ向かう…。
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平成25年6月…13冊読みました>
◇天下に挑む(講談社)
 歴史とのもう一つの関わり方を教えてくれる反逆者たちの物語
 古代から明治近代まで、歴史の矛盾と必然性を背負い輩出し続けた多くの反逆者たち。彼らの中で或る者は、庶民の英雄となり、或る者は様々な悲喜劇の担い手となり語り継がれていく。
 *平将門(海音寺 潮五郎) *北上燃ゆ・陸奥の黄金(安倍 龍太郎) *信貴山落日(永井 路子) *由比正雪の最期(武田 泰淳) *原田甲斐の子(長谷川 伸) *一刀斎忠臣蔵異聞(五味 康祐) *御落胤(柴田 錬三郎) *失望した平八郎(直木 三十五) *桐野利秋(尾崎 士郎)
◆スーパー「隠岐」殺人特急(西村 京太郎・JOY NOVELS)
 息子が借金を苦に自殺、その金を返済する当てもなく老夫婦は死出の旅へ。津和野から秋芳洞へまわった時、何者かに襲われ、老妻歯死体で発見された。自殺をほのめかし失踪する老夫婦が最近多いことに不審を覚えた十津川警部は捜査に森出すが、上司の三上刑事部長から、捜査一課の扱う事件でないと釘を刺されてしまう……
◆十津川警部ロマンの死、銀山温泉(西村 京太郎・カッパ ベルス)
 N金融江戸川支店強盗事件、幼児誘拐事件、そして、社長愛人宅に押し入った男女二人組…。一人二百万円と、強奪金額を決めたストイックな事件が連続した。捜査を始めた十津川は、若い男女七人のグループ「ロマンの残党」の存在をつかむ。社会から落ちこぼれた彼らは、自らの人生の再生をはかるために、東京を脱出し、大正ロマンの香りただよう銀山温泉に、新しい生活の拠点を作ろうとしていた。そんなさなかに、N金融事件の実行犯・長谷川秀の死体が荒川沿いの空き地で発見された。闇の組織も彼らを追っているのだ。
◆怪盗フラクタル最初の挨拶(辻 真先・KODANSYA NOVWLS)
 鮮やかな犯行を繰り返す〝怪盗フラクタル〟から届けられた手紙・映画監督・友永のオープンセットから、巨匠縁のものをいただく。名探偵・安西栄作歯セットのある瀬戸内海の島に赴く。だが、島で集められた関係者が次々不可解な死を遂げていく……。
◆南紀・陽光の下の死者(西村 京太郎・小学館)
 東京池袋署の刑事・伊熊武敏は億万長者未亡人殺人事件捜査で独断専行が目立ち、上司から非番を命じられ、故郷の南紀白浜へ旅立ったが、途中、紀勢本線「くろしお十九号」車内で、ひょんなことから知り合った東京中央エレクトリック企画課長・白川健一郎が南紀白浜の美しい浜辺・白良浜(シラハマ)で何者かに殺された現場に居合わせる。この桃源郷のような浜辺を血で汚したのは誰か。このローカルな事件が急転、伊熊刑事が関わっていた東京の未亡人殺人事件とリンクしていく。美貌の未亡人の名は立花庸子。死んだ大手企業社長から莫大な遺産を手にした彼女は数々の浮きなを流し、スキャンダルの女王の名をほしいままにする。群がる男たち。彼女の過去をたどると、なんと今や廃墟と化した白浜の豪華ホテルの歴史に行き着く。
◆焦げた密室(西村 京太郎・幻冬斜)
 四十八歳の男が次々と姿を消す事件が発生した。失踪か誘拐か判然としないまま騒然とする町に、アメリカで事業に成功した資産家が帰郷する。資産目当てに町中が色めくなか、ついに殺人事件がは起きた。しかも完全密室殺人!自称ミステリー作家の江戸半太郎が事件解明に乗り出すと、連続して、半太郎の友人・富士堂ユミまでも殺害されてしまう。警察は半太郎を容疑者に挙げて捜査を進めるが、同時に、先頃の失踪者を誘拐したとの脅迫状が届く。
◆観光課殺人ガイド(辻 真先・実業之日本社)
 郷土史家で古武道の達人で、探偵の才と警察にコネがあり、震いつきたいような美人だけど怜悧で理知的すぎて寝てみたいと思えぬ影村カスミを、鷹取市観光開発課長補佐心得の伊佐山は部下に持っている。二人は町起こしに参加するが、女占い師が死んだり文書課員が殺されたりの大騒ぎに!
◆殺しの幕はあがった(星野 彗理・TOKUMA NOVELS)
 魚住純と早乙女蘭は、T大在学中に出会い熱烈な恋に落ちた。蘭は資産家に生まれた才媛で、蘭の祖父恭平に結婚を反対されていた。ある日、魚住は恭平から多額の報酬と結婚の許可を条件に、謎の調査依頼を受ける。桜の花方が絨毯のように敷き詰められた恭平宅を訪れた魚住は、そこで恭平の毒殺体を発見した。しかも〝うお一〟とダイイングメッセージとともに。動機と状況証拠により冤罪を恐れた魚住は逃亡するが、別件で起きた殺人事件に共通項を見出した、蘭とともに独自の捜査を開始した。
◆花芭蕉は見ていた(星野 彗理・TOKUMA NOVELS)
 伊豆・修善寺の〝虹の里〟。花菖蒲園の東屋で、一人の男が背中を刺され死んでいた。東屋周辺の不可解な状況が、捜査官の首を捻らせた。防波堤のように東屋に通じる畦道には、被害者・牛尾信吾の足跡しか残っていないのである。検事早乙女蘭は、祖父・恭平を失うと同時に、殺人逃亡犯の汚名をきせられた恋人・魚住純を救うため密かに真犯人追及の手助けをしていた。菖蒲園での事件をニュースで知った蘭は愕然とした。牛尾信吾は、恭平が探していた人物であったのだ。しかも殺害されたときの状況と酷似していた。
◆もうひとつ死体が残った(星野 彗理・TOKUMA NOVELS)
 ブルートレイン「出雲4号」は終着駅の東京へ向かっていた。午前4時頃、掛川駅を通過し、トンネルを出た時、人身事故が起こった。事故処理のために、定刻より30分遅れて東京駅に到着した同列車の個室から刺殺体が発見された。被害者は銀行員・愛宕和平。娘の菜緒子に手渡す品物を持って乗車したという。検事早乙女蘭は、殺人逃亡犯の汚名をきせられた恋人・魚住純を救うため密かに真犯人追及の手助けをしていた。ほぼ同時刻に起こった列車内外のふたつの事件に共通項があると睨んだ早乙女蘭は、独自の捜査を開始した。
◆殺戮の紅い雨が降る(星野 彗理・TOKUMA NOVELS)
 七月のある日、T大構内・三四郎池で奇妙な指定が発見された。ロープが首に巻かれ、もう一方のロープの端には金魚鉢がくくられ、百日紅の枝に吊るされていた。司法解剖の結果、死体は凍死であるという。被害者は人気推理作家・若狭憲一郎・〝美しき悪魔〟を脱稿したばかりであった。「牡羊座、牡牛座、双子座……」と謎のメモ書きを残して。検事早乙女蘭は、連続殺人事件の真犯人を追及するため、殺人犯の汚名をきせられた恋人・魚住純と密かに捜査を進めていた。そして一連のキーワードが明らかになっていった。
◆血塗り殺人カード(星野 彗理・TOKUMA NOVELS)
 沖縄。コバルトブルーの海辺で、早乙女蘭の上司・多田勝利検事正が急死した。毒殺されたことが判明したが、殺害方法も動機も不明のままであった。同じ頃、軽井沢のホテルで、男が覚醒剤により変死していた。ある日、多田夫人の元に、謎の人物から〝入手したトランプのカードを渡せ。さもないと……〟という脅迫状が届く。蘭には、殺人事件の容疑者として指名手配中の元刑事・魚住純と密かに連絡を取りながら、連鎖する二つの事件を追って、野尻湖畔の産しウに向かう。
◆別荘地に散る死体(星乃 彗理・TOKUMA NOVELS)
 自分を無実の殺人犯に陥れた者の手懸りを求めて葉山の別荘を訪れた、逃亡中の元刑事・魚住淳。するとその前には、無残なバラバラ死体が!そして現場から立ち去る謎の美女。真犯人のアリバイを崩さんと取組む魚住が、まんまと警察の包囲網に捕らえられ、重大な生命のピンチに陥いる。
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平成25年5月…11冊読みました>
◆殺人のスポットライト(森村誠一・KODANSYA NOVELS)
 眠らぬ街・新宿を闊歩する「将軍」たち。彼らは完全なる自由を求め、自らの意思で浮浪生活を営む者たちだ。そんな人間交差点に生きる彼らだからこそ遭遇する様々な事件。生きずりの瞬間やゴミの中に隠された真実が、犯罪の謎を解く手掛かりとなる!
◆殺意の陥穽(カンセイ)(深谷 忠記・TOKUMA NOBELS)
 沢渡一之は妻の澄子を殺害する計画を立てた。目的は保険金詐取。新聞記事で見た放火事件がきっかけだった。経営する貿易会社は行き詰っており、サラ金にも手を出し、葉さんは時間の問題だった。もともと澄子の持っていた金を手に入れるために結婚した沢渡は、行きつけのスナックのママ・兼田晴美に澄子殺害の協力をもちかける。そんな矢先、澤渡の家だ放火されたのだ!脅える澄子に、沢渡は自分の計画に危惧を抱くが……。他六編。
◆北への殺人ルート(西村 京太郎・KODANSYA NOVELS)
 疾走するバスを止め、被害者を呼び出して殺した大胆な暗殺者。男はポルシェを駆り、トカレフで連続殺人を犯していく。被害者たちに接点はなく、理由も不明な得体の知れない犯罪に、十津川警部たちの必死の捜査が続く。そして浮かび上がった、犯罪組織の影。凶悪事件の裏で進行していた、驚くべき陰謀とは?
◆戦艦大和殺人事件(山浦 弘靖・KEIBUNNSYA NOVELS)
 昭和二十年東京大空襲の夜、海軍参謀夫妻が惨殺された。警視庁捜査一課の芥川俊介は死屍累々の軋轢のなか現場に急行。だが、軍人と特高ののさばる非常時のこと。憲兵隊に現場を荒らされた上、無理心中と決めつける軍部と対立する。軍部の隠蔽工作の動きを察知した芥川は首謀者と対決すべく、特攻攻撃の〝大和〟に乗り込むが……。旭日旗のもと人殺しを正義とする社会に抵抗し反逆する捨て身の男の生き様を描く。
◆特捜ハイウェイ刑事(山浦 弘靖・カッパ・ノベルス)
 元F1レーサー・唐山から公安二課に届いた「ポルシェ959を高速道路で350キロで走らす」という挑戦状。警視長は、メンツのためにも、急遽、はみ出し刑事の雨宮駿介を特捜ハイウェイ刑事に任命。当日、雨宮は、唐山を中央高速・阿智P・A(パーキングエリア)に追いつめたが、何者かに狙撃された。さらに不思議なことに、ポルシェは高速道路上から忽然と姿を消した!一方、東名高速・浜名湖付近と、関越道・高坂付近で、ビニール詰めのバラバラ死体の一部が発見され……。
◆熱海魚見坂の殺人(島田 一男・TOKUMA NOVELS)
 監察医としてキャリアを積んできたオレー松平利春でも、さすがにこの死体(ホトケサン)を目のあたりにして、ゴクリと唾を呑み込んだ。三百ヶ所以上の刺傷に、むき出しになった白骨。なかでも酷いのが、まるで髑髏のようになってしまった顔だ。おれたちは最新の復顔法(カービング)を施して、生前の美しい顔を再現した。同時に爪に詰まった土から犯行現場も特定した。ところがー!殺されたはずの女はピンピンしてるし、現場に急行してみりゃ新しいホトケさんが待っている。さらに二人が殺されて、何やら最悪の事態になってきた。
◆「荒城の月」殺人事件(西村 京太郎・KODANSYA NOVELS)
 若くして死んだ、早熟の天才作家・滝廉太郎。彼が書き遺したはずの名曲「荒城の月」の幻の全楽譜をめぐり、連続して起こりうる殺人事件。真犯人が張った巧妙な罠に、仇討ちを誓う被害者の一人娘・リエ、廉太郎の研究社、天才贋作者、贋作で一儲けを企てる者、そして、十津川羅は翻弄され……。
◆東京ミステリー(西村 京太郎・カドカワ・エンタテイメント)
 江戸川区内の交番に勤務する巡査長・山中浩平のモットーは、地元住民と仲良くすることだった。なかでも5人・箱根をまたがる捜査が開始され、十津川警部は、いよいよ不可解さをました事件を追って箱根に向かう!
◆アインシュタインの不在証明(吉村達也・KODANNSYA NOVELS)
 駿河湾に浮かぶ小島のホテルで、「ミステリー大賞」の最終選考会がはじまった。ところが候補作のひとつ「アインシュタインの不在証明」は、過去の迷宮入り事件がモデルで、捜査陣しか知り得ない秘密が描かれていた。そして同時刻、小説そっくりの殺人事件が都内で発生。
◆誉生(ヨセイ)の証明(森村 誠一・カッパ・ノベルス)
 スキーバスのダム転落事故唐生還した四人が、八ケ岳で共同生活を始めた。それぞれの失意の過去はダムの底に沈めて、名誉ある余生を生きるために、合宿所は「誉生荘」と名付けられた。同じ事故の被害者の妹・直井遥も加わった五人の生活は順調だったが、近隣に宗教団体・新生教の施設が建設され、誉生荘は、立ち退きを要請される。迷彩服を着た正不明の集団、夜間の銃声、暴力団の影と、姿を消したホームレス。軍と宗教団体と企業集団の黒い提携が明らかになったとき、誉生荘の五人は敢然と立ちあがった。
◆京都で消えた女(多岐川 恭・KODANSYA NOVELS)
 私立探偵・土屋の初恋の人・波津美が失踪した。彼女は京都で、土屋の学生時代の友人で会社社長の大隅と結婚して優雅に暮らしているはずだった。大隅から波津美の捜索を依頼された土屋は、新幹線の中で知り合った三千子を助手に、波津美の足跡を追う。そこには土屋の知らない波津美の影が落ちていた。
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平成25年4月…14冊読みました>
◆暗黒凶像(森村 誠一・KODANSYA NOVELS)
 飛び降り自殺の巻き添えで妹が死んだ。その瞬間、遠く離れた兄・脩一は、網膜に焼きついた残像を意識した。それは悲運な妹からの最後の伝言なのか?連鎖する事件は政財界を巻き込む事件へと発展。脩一は鍵を握る記憶喪失の美女・詩織と、かすかな〝残像〟を手がかりに真相を追うが!?
◆レッドライト(森村 誠一・JOY NOVELS)
 30年間の屈辱のサラリーマン生活に別れを告げ、念願の自由を得た新宮。汚名を着せられ使い捨てにされた恨みから。衝動的に上司にを死に至らしめてしまった桑崎。ふたりの人生が交錯したのは、車が大破し炎上する凄惨な事故現場だった。やがて焼死した女性を車内に放置し逃げだした同乗者の存在が浮かび上がり、想像を絶する事件へと発展していく…。〝偶然〟と〝必然〟に操られ罪を犯していく人間と、わずかな可能性を頼りに犯人を追う刑事の息づまる攻防。
◆舞鶴の雪殺人事件(吉村 達也・TOKUMA NOVELS)
 「朝比奈さん、舞鶴の雪を見に来てください。私が死ぬ前に」すでに舞鶴から雪が消えた三月の下旬、朝比奈耕作の手元に一通のファンレターが届いた。差出人の名は「鶴子」。住所は「国立舞鶴病院」。いたずらこもしれないと思いながらも、なぜか、気になって現地を訪れた朝比奈を待ち受けていたのは、紋付姿の女と事件。舞鶴を舞台にした映画で主役を演じる俳優が変死。さらに、その代役もまた変死。疑惑は当代一の人気女優に向けられ、静かな地方都市にマスコミが殺到した。そんな騒ぎの中、ロケ弁当の配達員となった平田均と再会した朝比奈は、否応なしに事件に巻き込まれる。そしてすべてが終わったとき、あの花咲村から手紙が来た。
◆密室ロック(氷川 透・KODANNSYA NOVELS)
 殺される前も後も室内には被害者ひとりきり。左右の廊下には複数の人間が、非常口の前には監視カメラが出入りをずっと見張っている。こうして密室状況は作りだされた。一見平凡な殺人事件は、論理的に不可能な犯罪へと飛躍したのだ!
◆子守唄殺人事件(西村 京太郎・NON NOVELS)
 銀座クラブの美人ママが絞殺された。現場にでんでん太鼓が遺され、被害者の口にはおしゃぶりが!奇妙な遺留品の謎を解くべく十津川が捜査に乗り出した矢先、東京で演歌歌手、仙台で女性評論家が殺される。二つの事件現場にも、こけしと切り裂かれた人形が置かれていた。十津川は、手掛かりが子守唄と関連していることに注目、京都へ飛び、被害者たちの生き方を痛烈に批判する「子守唄を守る会」の存在を知る。会のメンバーに疑惑をいだく十津川の前に、ある離婚裁判が浮上したが…。
◆「初恋の湯」殺人事件(吉村 達也・JOY NOVELS)
 文豪・島崎藤村ゆかりの信州小諸の温泉に出かけた志垣警部は、ふたごを妊娠して一週間後に退職する小諸署の杉山優花巡査部長が、奇妙な殺人事件を捜査しているのを知る。民家の浴槽で、湯面に無数のりんごを浮かべて青年が殺されていたというのだ。捜査線上に浮かんだのは、藤村の「若菜集」にちなんで名付けられた若緒(ワカオ)と菜緒(ナオ)の双子の女子高生。
◆法王庁の帽子(森村 誠一・KAPPA NOVELS)
 亡き妻の面影を求めて南仏を旅した式村隆一は、帰国後、旅先でよく出会った日本人カップルの男性が殺されたことを新聞で知った。さらに数日後、町で偶然片割れの女性が別の男性とと車に乗っているところを目撃、なんと、相手の男は、式村がアビニヨン法王庁でなくした帽子をかぶっていた!なぜ式村の帽子が見知らぬ男の頭に?殺人事件に絡むカップルの謎に迫ったとき、南仏と北アルプスを結ぶある恐るべき真相が浮かび上がった!他5編。
◆伊勢志摩ライナーの罠(西村 京太郎・NON NOVEL)
 熟年雑誌の読者モデルをつとめる鈴木夫妻が失踪した。楽しみにしていたお伊勢参りの旅に出かける当日、乗車予定の「のぞみ」に姿を見せなかったのだ。それどころか、二人の名を騙り旅行を続ける不審な中年カップルが出現。夫妻に何が起こったのか?捜索願が出されるが、直後、隅田川に他殺体が浮かぶ。遺体は伊勢路に現れたカップルの女性と判明。捜査に乗り出した十津川は、鈴木家で厳重に保管された円空仏(エンクウブツ)を発見する。小堀の仏像と事件に関わりはあるのか?
◆求婚の密室(笹沢 佐保・KAPPANOVELS)
 東都学院大学教授・西條豊士は、軽井沢の別荘にルポライター・天地昌二郎をはじめ、13人の男女を招待した。西條はここで、娘・富士子の婚約者を公表するつもりでいた。が、翌朝、西條夫妻は離れの地下室で服毒死体となって発見された。床の遺されたWSの文字……。現場は内側から南京錠のかかった完全な密室である。婚約者候補の二人の男ー弁護士・小野里実は心中説、医師・石戸昌也は他殺説を展開する。次々に暴き出される招待客の秘めたる過去と意外な真犯人……。
◇消えた義経(中津 文彦・PHP文庫)
 義経が平泉を脱出して北へ向かったという北行伝説の謎を大胆に推理!
 悲願の平家打倒を果たした源頼朝と義経であったが、歴史の宿命は非常にも二人の間を引き裂いた。そして義経追討の命が下った途端、義経は忽然と姿を消す。鎌倉が放った密偵の探索が進むにつれて、物語の舞台は京都、鎌倉から奥州平泉、そして遠く中国大陸の靺鞨(マッカク)国にまでおよぶ。
◇家康の暗号(中見 利男・ハルキ文庫)
 関ヶ原の合戦の後、大阪場内では、淀君によって徳川の間者と疑われし者たちの拷問と処刑が連日行われていた。豊臣秀頼の武芸指南役の鈴木樹三郎は、冤罪を被せられた挙句、拷問に寄って両目を失い、汚物の中に捨てられた。だが、僧侶によって助けられた樹三郎は彼の許で修行を始めることになる。時を経て禅僧として成長した樹三郎は、朝廷の分裂を防ぐため、豊臣家打倒の秘策を打ち立てる。
◇軍使の挑戦(上田 秀人・講談社文庫)
 「乾坤一擲の裏」
 信長を圧倒していた今川義元は、なぜ進路を桶狭間に変えた?軍使黒田官兵衛はその真相に慄然とする。
 他短編7編。
◇影武者(古川 薫・光文社)
 大永四年。毛利本家を継いだ元就(モトナリ)は、三人の重臣を前に異母弟元綱の陰謀を打ち明けた。陰謀には重臣二人が加担し、背後に尼子氏の影がちらつく。元就は領内巡視の際、元綱誅伐を決行。謀反人たちは一網打尽となった。十八年後、尼子氏との戦いで死地に追い込まれた元就を救ったのは意外にも……。大国のはざまで苦闘する毛利。戦国武将たちの死生観を活写!
◇城取りの家(南原 幹雄・角川文庫)
 父母二代にわたって城取りで武功をあげてきた竹中家に生まれ、宿命のようにして難攻不落の要塞、稲葉城を攻略してゆく半兵衛の人物像を陰影豊かに浮かび上がらせた「城取りの家」。他、加藤清正、福島正則、直江兼続、大月義政など、戦国乱世を駆け抜けた男たちの生と死を綴った勇渾の戦国武将伝。
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平成25年3月…10冊読みました>
φは壊れたね(森 博嗣・KODANSYA NOVELS)
 おもちゃ箱のように過剰に装飾されたマンションの一室に芸大生の宙刷り死体が!現場は密室状態。死体発見の一部始終は、室内に仕掛けられたビデオテープで録画されていた。タイトルは「φは壊れたね」。D2大学院生、西之園萌絵(ニシノソノ モエ)が学生たちと事件の謎を追及する。
θは遊んでくれたよ(森 博嗣・KODANSYA NOVELS)
 飛び降り自殺とされた男性死体の額には「θ」と描かれていた。半月後には手のひらに同じマークのある女性死体が。さらに、その後発見された複数の転落死体に印されていた「θ」。自殺?連続殺人?「θ」の意味するものは?N大病院に勤める旧友、反町愛(ソリマチ アイ)から事件の情報を得た西之園萌絵らの推理は……。
εに誓って(森 博嗣・KODANSYA NOVELS)
 山吹早月(ヤマブキ サツキ)と加部谷恵美(カベヤ メグミ)が乗車していた東京発中部国際空港行きの高速バスがジャックされた。犯人グループは、都市部に爆弾を仕掛けたという声明を出していた。乗客名簿には「εに誓って」という名前の謎の団体が。「φは壊れたね」から続く不可思議な事件の連鎖を解く鍵を西之園萌絵らは見出すことができるのか?
λに歯がない(森 博嗣・KODANSYA NOVELS)
 密室状態の研究所で発見された身元不明の4人の銃殺体。それぞれのポケットには「λの歯がない」と記されたカード。そして死体には……歯がなかった。4人の被害者の関係、「φ」から始まる一連の事件との関連、犯人の脱出経路ーすべて不明。事件を推理する西之園萌絵は、自ら封印していた過去と対峙することになる。
ηなのに夢のよう(森 博嗣・KODANSYA NOVELS)
 地上12メートルの松の枝に首吊り死体が!遺されていたのは「ηなのに夢のよう」と書かれたメッセージ。不可思議な場所での「ηの首吊り自殺が相次ぐなか、西之園萌絵(ニシノソノ モエ)は、両親を失った10年まえの飛行機事故の原因を知らされる。「φ」「θ」「τ」「ε」「λ」と続いてきた一連の事件と天才・真賀田四季(マガタ シキ)との関連は証明されるのか?
◆砂漠の駅(森村 誠一・JOY NOVELS) 
 種々雑多な人間が去来集散し、人生の破片(カケラ)を落としていく駅・新宿。その新宿で、あるスナックのママが人間の坩堝に吸い込まれるがごとく失踪した。同じ頃、商談のため長野から上京した骨董商が忽然と消息を絶ってしまう。無関係に見えたふたつの事件は、父を捜す娘と謎を追うスナックの客の前で、意外な形で交錯した。車のトランクで入れ替わった死体とは?
◆大江戸温泉殺人事件(吉村 達也・JOY NOVELS)
 夏、巨人ー阪神戦のプラチナチケットを得た志垣警部と和久井刑事は、東京ドームで観戦後、隣接した温泉施設「ラクーア」に立ち寄る。数時間後、ひとりの男がすぐ近くで殺された。死体はタイガースのユニフォーム姿で、なぜか下着を着けておらず、奇妙なことに左手に腕時計を二個はめていた。被害者は健康食品会社の関西支社に勤務する猛烈な虎党。にわか阪神ファンとなった志垣は事件を追うが、すぐさま第二の殺人事件が大阪で起こった。
◆哲学の道殺人事件(和久 峻三・KADOKAWA NOVELS)
 「おみゃあさん。見えるかね?あれがだよぉ」かみさんの押し殺したような声に、赤かぶ検事は目を転じた。水路の小橋の下に、ひとが俯(ウツブセ)に倒れている。それが死体だとわかると、検事は素早い行動に移った……。突然、京都地検勤務を命ぜられた赤かぶ検事は、戸惑いながらも妻と共に京都へ転勤した。そして着任直後、官舎近くの「哲学の道」を散歩中に変死体を発見、いきなり殺人事件に巻き込まれてしまった。
◆殺人の債権(森村誠一・C★NOVELS)
 新婚三カ月で夫が突然の失踪。隠されていた三年前の凶悪なOL殺しを報ずる新聞記事と見知らぬ女の写真は何を意味するのか。高校時代の先輩で司法修習生の岡本の助けで調査を始めた鮎子は、数ヵ月後、誘拐事件の報道記事に女の顔を発見した。その夫落合を訪ねた鮎子は、同じOL殺しのスクラップと夫の写真が残されていることを知り驚愕する。落合の妻は夫の旧友が次々と殺されていくなかで謎の言葉を残して姿を消していた。
◆飛騨高山に死す(峰 隆一郎・KODANSHA NOVELS)
 大久保のラブホテルでホストクラブのホストが殺された。そして、高山行きの「ワイドビューひだ9号」と、東京行きの「スーパーあずさ4号」の車内で、探偵が相次いで殺された。時と場所を跨いで起きた3件の殺人事件の容疑者には完璧なアリバイが!
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平成25年2月…11冊読みました>
◆東京・山形殺人ルート(西村 京太郎・KODANNSHA NOVELS)
 荒川の河原で中年女性とおもわれるバラバラ死体が発見された。被害者の身元を確認する手段は胃の中に残されたサクランボの茎だけで、捜査は難航する。数ヶ月前に起こった猟奇事件との共通性認めた十津川警部は困難極まる状況の中、犯人と思われる人物を追跡する。
◆十津川警部 湖北の追跡(西村 京太郎・KODANSYA NOVELS)
 時代小説作家・広沢弘太郎は自分の妻である美奈子を戦国時代の美女になぞらえて「お市の方」と呼んでいた。が、妻には愛人がおり、その男が刺殺体となって発見される。殺害現場には「オイチ」とダイイングメッセージが残されていた……。
◆夜明け(笹沢 佐保・KODANSYA NOBELS)
 警視庁随一の凄腕でありながら、分け合って刑事の職を捨てた男。そいつはいま、タクシードライバーとして夜の大都会を遊弋する。名を、夜明日出夫という。ある夜、あたみまで美人OLを乗せたが、彼女は同時刻に起こった那須殺人事件の犯人に間違いない。アリバイの証言者でありながら、夜明自身がそれを崩さなければならなくなった!
◆お前の名前は地獄(笹沢 佐保・カッパ ノベルス)
 愛人・鎌倉糸路に結婚を迫られ、妻・多恵にはりこんを反対され、悩みぬく小山田光男。ところが多恵は糸路を自宅に呼びよせたまま、突然、蒸発!行方を追う小山田のもとに、群馬県榛名山中で多恵の死体を発見の悲報が……。憎み合っていた姑の綾子、多恵の昔の恋人・柳橋晴彦。関係者と対決しつつ犯人を追い続ける小山田。その彼がついには愛する女性糸路をも疑い始める〝地獄〟が……。その直後、九州・宮崎空港で多恵の遺品が発見され、事件は意外な展開を見せる!
◆十津川警部捜査行 愛と絶望の瀬戸内海流(西村 京太郎・JOY NOVELS)
 トラベルミステリーの第一人者・北川京介が、白昼、取材中に殺された。同行した編集者に容疑がかけられたが、東京の深大寺で女子大生が殺害された事件をきっかけに、新たな容疑者が浮かび上がってきた。しかし、その容疑者にはアリバイがあった。そのアリバイ工作を崩すべく、十津川警部の推理と捜査が続く!
◆知多半島殺人事件(西村 京太郎・JOY NOVELS)
 西本刑事は婚約者と長嶋温泉に泊まった。翌朝、二人が借りたレンタカーが何者かに爆破され、ボーイが死亡。部屋に「必ず殺してやる」という脅迫の電話が…犯人は西本か警察に恨みを持ち、復讐を狙っているのか。そして次々と襲撃事件がおこり、十津川警部が捜査に乗り出した。
◆法月綸太郎の功績(法月 綸太郎・KODANSYA NOVELS)
 殺人事件の被害者が残した「=Y」の文字は果たして何を意味する?あのクイーンの「Yの悲劇」への愛あるリスペクトに満ちたダイイング・メッセージものの白眉、「イコール Yの悲劇」他、5編。
◆雪煙(森村 誠一・カッパ ノベルス)
 国際刑事警察機構出向からもどった警察庁の高木史郎は、オーストリアの高峰グロスグロックナーで出会った不思議な魅力を持つ女・池上陽子と郷里の佐賀で偶然再会し、恋に落ちた。二人には、かって将来を誓った恋人を失うという共通の過去が……。高木が、暴力団の国際犯罪を捜査中、重要参考人の風鈴会組長・清瀬の死体が丹沢で発見された。なんとその現場には、高木が元恋人・香保に贈った腕時計が残されていた!さらに、清瀬の身辺から浮かび上がる陽子の名!謎の女・陽子の招待は?香保の過去の事件に隠された真実とは?
◇天正虎狼伝一(岡田 成司・歴史群像新書)
 義弘には、まだ誰にも告げていない遠大な戦略があった。それは、四国と中国を併合した後、秀吉を降し京へ上洛を果たすというものだった。このような戦略を脳裏に描いたのは、近年に入ってからだ。つまり、義弘の心に火がついたのだ。わしゃ、島津の旗を京都にたてっど!
◇天正虎狼伝二(岡田 成司・歴史群像新書)
 正宗は、織田大納言信雄のごとき男とは違っていた。自尊心が高い性格は両者とも同じだが、正宗の場合、こちらの提示する利益に見向きもしなかった。強者にすり寄ることを善としない。己の力だけを頼みとする孤高の精神の持ち主だった。何より正宗には、自分を頼りとするだけの力がある。
◇天正虎狼伝三(岡田 成司・歴史群像新書)
 島津との決戦は、近い方が好ましいようだで。早々と休戦の論旨に見切りをつける必要があった。なに、反故にする名分など、いくらでも考えつく。わしにはもう、あまり時が残されておらぬようだからの……。西陽に照り返される庭を見つめながら、対島津の戦略を練ってみた。家康の中には、島津との戦が最後の大仕事になるという直感があった。
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平成25年1月…14冊読みました>
◇謙信上洛一(子竜 蛍・KOSMO NOVELS)
 永禄二年(1559)、永尾景虎(上杉謙信)は七千の兵を率いて挙兵した。三好三人衆(長逸、政康、石成友通)、松永久秀らによって軟禁状態にある将軍足利義輝を助け、室町幕府の権威を取り戻すためである。長尾勢は圧倒的に不利な戦力差を獅子奮迅の活躍で跳ね返し、次々と三好の軍勢をねじ伏せた。そして斎藤道三の密命を受けた明智光秀の機略によって将軍を救出する。しかし、京を戦場にすまいとする思いから、三好氏放逐の決手が出せない。一方、京都で景虎と解逅し、呼応して兵を挙げた織田信長率いる三万の兵もまた都を目指していた。しかし信長は、景虎と相容れぬ野望を持って京に向かっていたのである。果たして京を、そして天下を制する者は誰か?
◇謙信上洛二(子竜 蛍・KOSMO NOVELS)
 京を制した武将が天下を制す!室町幕府十三代将軍足利義輝を掌中にして三好・松永の一党が京の町を我がもの顔にしていた時代、世は群雄割拠の真っ只中にあった。越後の守護・長尾景虎(上杉謙信)は、挙兵し上洛、将軍庇護に成功したものの、三好らの軍勢の激しい抵抗にあい、手を焼いていた。支援を約束したはずの織田信長も己の野望を剥き出しにし、協力態勢をとるどころか、隙あらば天下を狙わんと敵対行為に邁進する。だが、さすがは越後の虎、激闘の末に敵を撃破駆逐し、京を征圧した。街人に平穏が訪れたのも束の間、関白家の奸計に激怒し、越後に総軍引き上げを命じ、京を後にする。しかし、行く手には織田軍や武田、今川の不気味な動きがあり、背後には降伏した三好勢が再決起し、将軍奪回に向け進軍を開始した。景虎の宿命か!風雲急を告げる天下制覇の道は如何に!
◇謙信上洛三(子竜 蛍・KOSMO NOVELS)
 群雄割拠の戦国時代、越後の雄・長尾景虎は上洛して三好=松永の勢力を京から駆逐し、足利幕府第十三代将軍・義輝公に天下平穏の時代を泰上したのも束の間、続いて景虎の前に立ちはだかったのが天下取りの野望を剥きだしにしたした織田信長であった。だが景虎との戦いの最中、徳川軍らの離反によって信長軍は弱体化し、斎藤道三と共に軍勢を引き上げる。天下国家の安寧を熱望する景虎とて戦国に生きる武将。次なる相手として宿敵・甲斐の武田信玄が越後を滅ぼさんと戦旗を掲げ、待ち構えていた。この両者は、それぞれの領地である越後と甲斐の間にまたがる信濃をめぐって過去四回決戦したものの決着を見ず、睨み合ったまま今日を迎えている。今度こそは!名も上杉謙信、武田信玄と改めて、川中島に両軍は対峙した。時に元禄元年、まだ根雪の残る晩春のこと、竜虎の軍旗が揺れ、凄まじい激戦が始まった!
◇戦国維新一・島津東征伝(荒川 佳夫・学習研究社)
「このたびの戦は、島津の力だけで勝たねば益なし……」
<島津義弘>
 島津武久の子。島津家十六代当主となった島津義久の弟。智有兼備の名将といわれ、のちに「鬼島津」の名で恐れられることになる島津将兵の象徴的な存在でもある。下の弟に歳久、家久がおり、いずれも戦上手の猛将である。
◇戦国維新二・島津東征伝(荒川 佳夫・学習研究社)
「力比べではない、知恵比べじゃ。わしと、羽柴と、徳川と、そして島津とののう……」
<黒田如水>
 羽柴秀吉の右腕として、天下獲りに貢献した知将。その智恵者ぶりはかえって秀吉の猜疑心を喚起し、やがて忠を疑われ、討手に嫡男長政を始めとする多くの家臣を討ち取られる。勇猛無比の島津家に身を寄せ、軍使挌として列せられるが……。
◇戦国維新三・島津東征伝(荒川 佳夫・学習研究社)
「守るばかりでは、守れぬものもある……そうではござりませぬか?」
<毛利輝元>
 中国地方の雄、毛利輝就の嫡孫で、毛利家当主。隆元の弟、小早川隆景を後見として、徳川家康による外圧が高まる中、毛利家存続に心を砕く。武力をもって徳川に対抗する器量は持ち合わせないと思われていたが、その心中には戦国の漢の炎が燃えあがっていた。
◇深龍軍使伝・竹中半兵衛戦記(竹中 亮・学習研究社)
 永禄七年二月、戦国時代随一の軍使である竹中半兵衛重治が、織田信長ら天下の名将が何度挑んでも落ちなかった美濃の稲葉山城を、たった十七人で攻略したことはあまりにも有名である。この時まだ、若干二十一歳に過ぎなかった。その後、半兵衛は雲隠れする。
◆新・寝台特急殺人事件(西村 京太郎・KAPPA NOVELS)
 東京・幡ヶ谷の路上で起きた喧嘩で、仁科芳男は、暴走族上がりのグループ・SS会のメンバーを刺し殺してしまう。仁科は、海外協力隊員として、その翌日に日本を離れる予定だった。ブルートレイン<さくら>で、長崎に逃げる仁科を、復讐に燃えるSS会と、十津川警部たちが追う。名古屋、京都、大阪ー。寝台特急という動く「密室」の中で、もうひとつの殺人事件が起きた!犯人は?そして、姿を見せない仁科の行方は?十津川は仁科を守りきれるのか?
◆上野駅13番線ホーム(西村 京太郎・KAPPA NOVELS)
 北海道から成功を夢見て上京した青年・本田剛。だが、職を失い、絶望の中母の見舞いのため、北斗星が発車する上野駅に向かった。そこで同郷の成功者・古池と出会った本田は、はずみで彼を殺害してしまう!小池の持つ「カシオペア」の切符を手に入れ、「カシオペア」に乗り込むが、客室には謎の女性が乗り込んでいた。数日後、東京に戻った小池の前で、見知らぬ女性が刺殺された!場所は上野駅13番ホーム……!夜行列車が行き交う上野駅での殺人事件に、十津川警部の名推理は!
◆びわ湖環状線に死す(西村 京太郎・KAPPA NOVELS)
 東京にある「希望の館」は、身寄りのない重病の患者などを収容していた。その一人、森本久司が死亡した。職員の柴田は遺品の中に、近江商人に関するものを見つけ、遺族を捜しに滋賀県に出向く。だが、手掛かりはなく、逆に柴田に警告の電話がかかる。一方、「希望の館」では森本と同室だった青木が殺害される。そんななか、森本の娘に関する情報が入り、指定された「びわ湖環状線」の車内に乗り込んだ柴田が目にしたのは、女性の死体だった!遺品に隠されたなぞとは?びわ湖の闇を十津川が追いつめる!
◆屍蝶の沼(司 凍季・カッパノベルス)
 中国地方の山里・羽室町で発見された美少女の死体。焼けただれた惨殺死体には、犯人の猟奇的な刻印が残されていた。しかも発見場所の通称〝幽霊沼〟には、昔から奇妙なうわさが……。町のミニコミ誌記者・稲葉菜月は事件を追うため、かっての恋人でフリーライターの・高野舜を呼ぶが、町に残る因習に阻まれ、事件は闇のまま。しかし、新たな惨殺死体の発見を契機に、二十年前に隠蔽された〝謎〟が浮上。驚愕の真実を追う高野は、さらなる恐怖の中にのみ込まれていく!
◆しまなみ海道追跡ルート(西村 京太郎・TOKUMA NOVELS)
 観光会社<瀬戸内ビュー>の社長・長谷川要の末娘かえでが誘拐された。身代金は五億円。それを、ライバル社<岡山観光>社長の佐倉真一郎の口座に振り込めというのだ。岡山県牛窓のK銀行で五億円を受け取った犯人は、モーターボートで逃走を図るが、大型クルーザーと衝突し沈没。今度は、六億円を岡山銀行の東京支店寮に置けとの連絡が入った。警視庁の十津川と亀井らが監視するなか、突然、建物が爆発、炎上する。そして、広島県尾道警察に「しまなみ街道が炎に包まれるぞ」という脅迫が……。
◆SL「貴婦人号」の犯罪(西村 京太郎・NON NOVELS)
 インターネットで鉄道模型を販売していた男が殺害された。目撃証言から鉄道マニア雨宮の犯行とされ、十津川警部は行方を追って山口へ飛んだ。雨宮が愛するSL・C57-1型の最終運行日に、JR山口線沿線に現れると考えたのだ。だがそこに犯人の姿はなく、線路付近で東京在住の若い女性の他殺体が発見される。さらに、その被害者の横には「貴婦人」の愛称を持つC57-1の模型があった。雨宮の仕業七日。そして被害者たちを結ぶものは?捜査が混迷を深める中、鎌倉、京都でも新たな殺人が……。
◆北陸の海に(西村 京太郎・KODANSYA NOVELS)
 冬の北陸の海に、女の死体が浮かんでいた。持っていたバックからは、血の付いたナイフが発見される。昔付き合っていた男を殺害した後、自殺したのだという県警の見解に、十津川は疑念を持つ。」だが、女の死に顔は安らかなものだったという。やはり、自殺なのか?
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■  プロフィール

Author:たけジャパン
<座右の銘>                   ・謙虚に/デシャバラナイ               ・素直に/ウラギラナイ                ・朗らかに/マエムキニ
<好きな事>                   ・小旅行                    ・ウォーキング
・読書
・サッカー
<性格>                     ・気まぐれだけど一直線

 




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